MacOS X 10.1

2001年11月16日 記

MacOS Xもデビューして半年が経過し、10.1が登場しました。初代MacOS X(10.0)は、Finderの操作性は最悪、機能も不足していて、ほとんど使い物になりませんでした。10.1では相当我慢すれば使えるかなというレベルにはなりました。でも、よっぽど自虐的な性格の持ち主でなければ、常用する気にはならないでしょうね。 私の場合、店頭配布の10.1を入手後、最低限の改良はされていることを確認後、使い続けることができる代物なのかの確認を兼ねて、10.1の常用をトライしました。ほとんど我慢大会の世界ですかね。

Finderは、MacOS9に近いふるまいをするモードが新設されたんで、少しはましにはなったのですが、あの遅さには耐えられません。なんといってもいちばんいやなのが、全体的にボヤ〜っとした、あの画面デザインです。自分で使う前はAquaはカッコいいと感じていたのですが、実際に使ってみると最悪です。できの悪いアンチエイリアスによる間の抜けた文字や、めりはりが全くなく何を表現しているのか理解できないバカでかいアイコン、見にくいだけで無意味な半透明化効果など、なんとかならないものでしょうか。結局1週間我慢しただけで耐えかねて、MacOS9.2.1に逆戻りしてしまいました。

CodeWarrior Pro7

10.1にあわせて開発ツールのCodeWarriorもPro7にバージョンアップしました。CodeWarriorの前のバージョンPro6は、MacOS X対応を謳っているにもかかわらず、MacOS X上ではデバッガが機能しないなど、最低の代物でした。ClassicプログラムをCarbonに移植する際、デバッガがあれば一発で見つかるような不具合も、いわゆる「根性デバッグ」で見つけるしかなかったのが、Pro7ではずいぶん改善されました。Pro7がでたんで、Carbonプログラムも増えてくるでしょう。個人的には、高価なCodeWarriorとはこのバージョンで縁を切って、Apple純正のProject Builderに移行していきたいと思っています。

CodeWarriorのPro6からPro7へのアップグレード料金は、確か3万円以上もします。CodeWarriorは初期の頃は、4回分のバージョンアップ権が1商品パッケージになっていたのですが、それが、3回分、2回分と減っていき、今では1回のバージョンアップだけで3万円以上もします。ひどいことに、Pro6のようにデバッガが機能しない不完全な商品のバージョンアップでも、3万円だそうです。私の場合、Pro6を使い始めた直後から、サポートに対して、不具合に関するメールを送り、無料アップデータによる対応の確約をとっていたので、このことを根拠にごねて、Pro7を無料で受け取ることができましたけど。個人でCodeWarriorのような高価でしかも不完全なツールを利用する場合、まめにバグ報告と対応の確約をとっておくことが、無駄な出費を押さえるためには必須ですね。

Pro7からいよいよ68kMacのコードを生成できなくなってしまいました。今時需要はないんでしょうね。PowerPlantの重量級アプリケーションを68kMac用にビルドしたところで、遅くて使い物にならないんで、仕方なしでしょうか。SE/30でChartScape/Macを動かそうとしたら、起動だけで3分くらいかかった....そろそろChartScapeも68kMac版はやめよかなと思う今日この頃。ChartScape/Macを68k Macintoshで使っているという方は、ご一報願う。


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