Pismoその後(VirtualPC on Pismo)

2001年4月15日 記

VirtualPC on Pismo

Pismo(PowerBookG3/400)を購入するのに、ソフト代なんかも含めて 総額30万円程かかり、 自分のお小遣いだけでは足りなかったので、家計から10万ほど出して もらいました。そのため、これまで使用していたVAIOノート(初代PCG-505) を家内に取られてしまいました。(別の言い方をすれば、初代PCG-505 を10万円で売りつけることに成功した訳です。) そこで、私の方は、Windowsの環境を維持するために、VirtualPC4.0を 購入。VirtualPC上で動かすWindows98SEをオークションで入手。安値では なかなか落札できず、しびれをきらして9000円で落札。ちょっと 失敗か。

で、Windows98SEをVirtualPC on Pismoにインストールしたんだけど、 これが遅いのなんの。 で、Windows98SEはやめて、Windows95OSR2あたりにしておこうと思い、 PCG-505付属のWindows95OSR2のインストールディスクを取り出すと、 setup.exeが入っていない... よく見ると「Windows95OSR2 Companion」ディスクであった。 Webで情報収集したところ、Companionディスクは、ドライバや付属 アプリケーションの再インストール用であり、Windows自体のインストールは できないとのこと。

そこで、ダメモトでDrive Imageを使って、PCG-505のCドライブイメージ を作成し、VirtualPC on Pismoに持っていったところ、何回か 「新しいデバイスが見つかりました。ドライバをインストールします。」 といったメッセージがでて、再起動を繰り返した後、使用可能に なりました。プラグアンドプレイはだてじゃない。 Windows95OSR2では、PCG-505並みの体感速度が得られ、しかもディスプレイが XGAなんでPCG-505以上に快適です。ディスクアクセスは少し遅いけど。 VirtualPCを全画面モードにして、マイクロソフトのUSBマウスを付けたら、 Macであることを忘れてしまうほどのWindowsマシンになりました。 PCG-505と同時にさえ使用しなければライセンス的にも問題はないと思いますし。

VAIO環境移送

PCG-505は、元々付いていた1GHDDを8GB MK8113MATに換装していました。 このMK8113MATがくせもので、シリンダ数がE-IDE規格値をオーバーしている ので、そのままではPCG-505では使えません。BIOSでシリンダ値を強制的に 変えて使うと、容量が500MB程損するので、8GB越のディスクを扱えるように するDisk Managerを入れていました。 いくつかにパーティションに区切っていたので、パーティション毎に ディスクイメージを作成し、それをVirtualPC on Pismoに持っていこう と考えました。

いつもだったら、Disk Managerの認識を確認後、Drive Imageをフロッピーから 起動するんですが、ついうっかり、WindowsからDrive Imageを起動し、 そのままディスクイメージを作成してしまったところ、Drive Imageは 勝手にDOSモードで再起動し、このときDisk Managerは認識されず.... これで、一瞬にしてハードディスクをクラッシュさせてしまいました。 Disk Managerは恐いです。自覚はしていたつもりだったんですが... バックアップを取るつもりが、これに失敗しただけでなく、元ディスク まるごと壊してしまいました。

プログラムソースなどの最重要コンテンツは、例え自宅が大地震で壊滅しても 大丈夫なように、複数の場所にバックアップしているので、被害は最小限 に食い止められはしたのですが、PCG-505のディスクを一瞬で失ったのは やはりショック。Disk Managerは二度と使わないと心に決めました。

MacはWindowsアプリケーション開発の決定版

VAIOノート(PCG-505)は家内の手に渡ったので、ChartScape/Win 1.5.0以降は、 VirtualPC on Pismoで開発を行うようになりました。Macintoshから 生まれるWindowsアプリケーションですな。Macintosh版とWindows版の ソースやテストデータの共有なんかもスムーズに出来、大変快適。 v1.5.0の頃からWindows98SEで落ちるという指摘を受けるようになりました。 会社のWindows98SEでやってみると確かに落ちる。でもVirtualPC on Pismo では落ちない。しかも落ちるアドレスはMicrosoftのライブラリの中。 という訳の判らないバグに悩まされました。 試行錯誤しているうちに、生のWindows98SEでは落ちるが、IE5.5を 入れたり、VC++のサービスパックを当てたりすると落ちなくなるという ことが判明。回避のため、v1.5.1以降はMicrosoftのライブラリを スタティックリンクからダイナミックリンクするように変更しました。

スタティックリンク版では、アプリケーションやサービスパックの インストールにより、DLLが更新されても、ChartScape本体には影響を及ぼし ませんが、ダイナミックリンク版では、今後アプリケーションや サービスパックのインストールにより不具合が生じる可能性があります。 Windowsでよくある、「何かをインストールしたら、別の何かが動かなくなった」 というアレです。(何かをインストールしたらダイナミックリンク版 のChartScapeが動かなくなる可能性があるという意味です。ChartScape をインストールしたら別の何かが動かなくなるということはありません。) このへんはWindowsの宿命でしょうか。

で、何が言いたいかというと、OSのバージョンを変えていろいろテスト するような場合、VirtualPCは死ぬほど便利です。VirtualPCにとっては Cドライブは単なるアプリケーションのファイルでしかありませんから、 Windows98用、Windows95OSR2用とCドライブのイメージファイルを用意 しておけば、手軽に稼働環境を変えられます。バックアップも単に イメージファイルをコピーするだけですから、サービスパックの 当て直しとかも簡単にできてしまいます。

本日の教訓は、 「Windowsのアプリケーション開発はMac上のVirtualPCでやるに限る」 でした。これ真実です。


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