TeleText/Mac ユーザーズガイド

  1. はじめに
  2. インストール
  3. 使い方
  4. 日常の保守
  5. ファイルフォーマット

1. はじめに

TeleText/Macは、システック社の「文字ビジョン/U for Macintosh」でテレモ株価放送を受信し、株価を抽出し、株取虫フォーマットの株価ファイルを生成するアプリケーションです。 TeleText/Macは、フリーソフトウエアです。

TeleText/Mac稼働例

TeleText/Macが抽出可能な銘柄は、次の通りです。

TeleText/Macの作者は、96/3より、「文字ビジョン/U for Macintosh」を導入し、「株取虫フォーマット」で出力した日々データをMacintosh用の株価分析システムChartScape/Macで使用しています。取得時間も1日分で約15分と短く、とても快適です。「文字ビジョン/U for Macintosh」とTeleTextにより、Webサイトに掲載されている株価データや有償データを使用することなしに、毎日無料で株価データが入手できます。

TeleText/Macは、既に「文字ビジョン/U for Macintosh」を利用中の方をユーザとして想定しています。新たに文字放送レシーバを導入を検討しているのでしたら、やめておいたほうが賢明でしょう。「文字ビジョン/U for Macintosh」の文字放送レシーバTX301は、シリアルポート接続の機器であり、いまやレガシーデバイスです。USB接続の文字放送レシーバもあるようですが、システック社はあまりMacintoshには熱心ではないようで、Windows専用のようです。そんなわけで、旧Macでしか利用できない代物ですが、金欠のTeleText/Mac作者が利用を続けているうちはサポートしていきたいと思っています。

サポートホームページのお知らせ

以下のURLでバグフィックスバージョン等を入手できます。
http://homepage.mac.com/chartscape/

3. インストール

アーカイブの伸長

アーカイブをStuffIt Expander等により伸長すると、以下のファイルが作成されます。
Readme.TXT最初に読むべきドキュメント
文字放送変換プログラム本体
EXADD.DAT 高価格株価補正ファイルのサンプル
EXDIC.DAT銘柄辞書ファイルのサンプル
DocumentsHTML版ユーザーズガイド

TeleText/Macを稼働させるには、正しい銘柄辞書ファイルEXDIC.DATと高価格株価補正ファイルEXADD.DATが必要です。アーカイブに添付しているEXADD.DAT、EXDIC.DATはサンプルであり、誤りがある可能性があります。

初期設定

TeleText/Macを起動し、ファイルメニューの「初期設定」を指示し、「TX301」タブをクリックし、NHK総合のチャンネルと、レシーバと接続するシリアルポート、接続速度を設定してください。

次に、「変換」タブをクリックし、今後使用するフォーマット種別(「株取虫フォーマット」または「株取虫もどき」フォーマット)を選択してください。ダイアログボックスで選択を終えたら、一旦TeleText/Macを終了してください。

銘柄辞書ファイルのカスタマイズ

ご使用の株ソフトに応じて、銘柄辞書ファイルのカスタマイズが必要な場合があります。 例えば、日経平均やTOPIXの疑似証券コードを変更する必要があるかもしれません。 市場コードを変更した方がよい場合もあるかもしれません。 本ドキュメントの「銘柄辞書ファイル」の説明に従って、EXDIC.DATを修正してください。

高価格株価補正ファイルのカスタマイズ

ご使用の株ソフトに応じて、各銘柄の株価倍率、出来高倍率を正しく設定しなければならない場合があります。本ドキュメントの「高価格株価補正ファイル」の説明に従って、EXADD.DATを作成してください。

4. 使い方

日々株価の取得

  1. TeleText/Macアイコンダブルクリックで起動。システムフォルダの起動項目フォルダにTeleText/Macのエイリアスを置いておけば、Macintosh起動時にTeleText/Macも自動的に起動し、便利です。
  2. 全ページを受信したら、アプリケーションが置かれたフォルダにyy.mm.ddという フォルダができ、その中にCHccBbbb.txt1というファイルができます。これが受信した 番組のテキストファイルです。また、アプリケーションが置かれたフォルダに株取虫ファイル が生成されます。
  3. 抽出が終われば、メインウインドウ左上に下図のような抽出結果が表示されます。 ここで抽出エラーがでれば、文字化けか新規上場銘柄でしょう。エラーはERROR.LOGで確認します。
  4. 新規上場銘柄があれば、以下を実行します。
  5. FileメニューのQuitでTeleText/Macを終了します。

翌日取得の場合の注意

TeleText/Macでは、ページの1行目の日付を抽出し、生成ファイルの日付にしています。この日付は放送日であり、市場の取り引き日ではないので注意が必要です。たとえば、土曜日に放送された番組から抽出した株価は金曜日の株価ですが、生成ファイルの日付は土曜日になっています。この場合は、マニュアルで生成ファイルの修正が必要です。

値上り、値下がり、出来高ランキングリストファイルの作成

#100の値上り、値下がり、出来高ランキングリストを、株価分析ソフトChartScape/Macで利用可能なリストファイルとして抽出することが可能です。

「保守」メニューの「初期設定... 」で「ランキングを.LSTファイルに抽出する」にチェックすると、リストファイルを出力します。得られたリストファイルをChartScape/Macの「ファイル」メニューの「リストを開く」で読み込むと、銘柄一覧を表示することが出来ます。

信用残ファイルの作成

#126の東証信用残情報を抽出し、信用残ファイルに書き出すことができます。

「保守」メニューの「初期設定... 」で「#126から信用残を抽出する」にチェックすると、信用残ファイルを出力します。ChartScape/Mac, ChartScape/Win, ChartScape/Macでは、信用残ファイルを読み込み、表示させることができます。

5. 日常の保守

新規上場銘柄発生時の処理

新規上場銘柄が発生すると、「抽出できなかった銘柄数:」がカウントされ、その銘柄に関する辞書エントリがERROR.DATファイルに追加されます。ERROR.DATをテキストエディタで開き、この証券コードや倍率を設定し、EXDIC.DATに追加してください。文字化けが理由で「抽出できなかった銘柄数:」がカウントされる場合もあります。

バックアップ

銘柄辞書ファイルEXDIC.DATと高価格株価補正ファイルEXADD.DATはバックアップをとるようにしてください。

6. ファイルフォーマット

株取虫もどきフォーマット

ファイル名はDSyymmdd.DAT

ファイルの1行目はyymmdd形式の日付

ファイルの2行目は3行目以降の銘柄数と",0"

ファイルの3行目以降は、各銘柄の株価と出来高

改行コードはMacintoshのコード

以下に例を示します。
950824
2800,0
1001,1,平均株価,17700,17945,17599,17921,359
1301,1,極洋,363,380,363,380,202
 | | |  -------------------
 | | |     |
 | | |     +------株価、出来高
 | | +----------------銘柄
 | +-------------------市場区分
 +----------------------銘柄コード

株取虫/DOSフォーマット

ファイル名はDSyyyymm.dd

ファイルの1行目はyyyymmdd形式の日付

ファイルの2行目は3行目以降の銘柄数と",0"

ファイルの3行目以降は、各銘柄の株価と出来高

改行コードはDOSのコード

以下に例を示します。
19950824
2800,0
1001,1,平均株価  ,  17700,  17945,  17599,  17921,       359
1301,1,極洋    ,    363,    380,    363,    380,       202
 | | |      ------------------------------------------
 | | |               |
 | | |               +------株価(7桁)、出来高(10桁)
 | | +----------------銘柄
 | +-------------------市場区分
 +----------------------銘柄コード

株取虫/32フォーマット

ファイル名はDSyyymmdd.DAT

改行コードはMacintoshのコード

項目の区切りはタブコード

以下に例を示します。
"1998年"	"08月"	"28日"
"銘柄数"	3040
"エラー数"	0
"銘柄コード"	"市場"	"銘柄名"	"始値"	"高値"	"安値"	"終値"	"出来高"
1001	"東証1部"	"平均株価"	14289	14289	13792	13915	565000000
1002	"東証1部"	"TOPIX"	1109	1109	1079	1086	565000000
1301	"東証1部"	"極洋"	140	145	133	136	624000
1319	"東証2部"	"300投"	217	222	212	217	340000
1331	"東証1部"	"ニチロ"	142	146	140	145	827000
1332	"東証1部"	"日水"	141	148	137	141	896000

銘柄辞書ファイル

ファイル名は、EXDIC.DAT

形式は、テキストファイル。

各行の意味
証券コード、市場、株価倍率、出来高倍率、銘柄名(全角6文字以下)

1001,1,*1,*1,TOPIX
1010,1,*1,*1,平均株価
1301,1,*1,*1,極洋
1319,2,*1,*1,300投
1331,1,*1,*1,ニチロ
1332,1,*1,*1,日水
1333,1,*1,*1,マルハ
1351,1,*1,*1,宝幸水
1352,1,*1,*1,ホウスイ
(以下略)

高価格株価補正ファイル

ファイル名は、EXADD.DAT

形式は、テキストファイル。

各行の意味は、「銘柄辞書ファイル」EXDIC.DATと同一。

TeleText/Macは、起動時にまず「銘柄辞書ファイル」EXDIC.DATを読み込み、その後、「高価格株価補正ファイル」EXADD.DATを読み込みます。両方のファイルに同一銘柄に関する記述がある場合、後に読み込んだ「高価格株価補正ファイル」が有効になります。

1010,1,*1,/100,平均株価
1001,1,*1,/100,TOPIX
2914,1,/100,*1000,JT
9020,1,/100,*1000,JR東
9432,1,/100,*1000,NTT
9433,1,/100,*1000,DDI
9434,2,/100,*1000,日テレコム
9613,2,/100,*1000,NTTデータ
9646,2,/100,*1000,タイトー
1908,5,/100,*1000,三平建
6939,5,/100,*1000,日鉄セミ
8301,5,/100,*1000,日銀
9861,5,/100,*1000,吉野ディ
9984,5,/100,*1,ソフトバンク

信用残ファイル

ファイル名は、SZyymmdd.DAT

形式は、テキストファイル。

1301,極洋,208,2112
1331,ニチロ,235,1896
1332,日水,1221,9340
1333,マルハ,191,2845
1351,宝幸水,105,1876
1377,サカタのタネ,27,194


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