私の作ったそれなりのソフト番外編
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今こそ語ろう、彼等の事を -


漫画などだと売れてる作家の人にはたまにインタビューがあったりする。
しかし、ソフトを公開してるからといって別にそういうのがあるワケでもない。
使ってる人から感激のメールが!!というのもそうあるワケでもない。
出版社から掲載依頼のメールが来てたまに雑誌がもらえる程度。
じゃあどうして作ってるの?という事になる。
これはソフト作家に限った事でなく、自分のページに雑談にせよ日記にせよ
手間なり時間なりをかけて何らかの形で自分を表現してる人全てがもつ疑問
なのかもしれない。
そんなわけで自作ソフトの感想を自分で書いてみるという実験的手法(笑)を
試みてみた。
今こそ語ろう、彼等の事を。


いいソフトって?
ぐるりん  大量のBMP/JPG画像ファイルを一括回転処理 
どうして作ったの?という上の問いにはこのソフトはハッキリ答えられる。
ズバリ、「自分が使いたいから」である。
デジカメと比べて大変マイナーなフィルムスキャナーというパソコン周辺機器がある。
これは何かというとカメラの現像済みフィルムをスキャンして画像をパソコンに取り込む
機器である。
私はこれをよく使うのだが、カメラを縦にして撮影した画像をいちいち廻すのは面倒だし
一括大量変換できるソフトも市販されていないので作ってみた。
元々大衆受けするコンセプトも持っていないので、ダウンロード数もやっぱり少ないの
だが(笑)、このソフトだけは感激のメールが時々来る。
使ってる人が少なくても、その人は喜んでくれてるのかもしれない。
いいソフトっていうのはそうなのかなあと思う。
残念なのが、操作してると動きがカクカクする時がある事。
プログラム技術がまだまだ稚拙な時に作ったので仕方がない部分もあるのだが、
技術が稚拙な分、本来ならスッキリまとめられる部分までも中身がゴチャゴチャして
しまった。そんなわけで修正したり手を加えるのが苦労するソフトでもある。
また技術レベルとは関係なく気合は結構入れて作ったソフトである。
2002.03.25


お勉強と技術的実験とファン心理
てきびゅ  テキスト王日記&エッセイ専用ビューア 
これはもう、うちのサイトでは公開していないので興味がある人はリンクページから
工藤さんの「テキスト王」へ行って見てください。
プログラマーというとコンピュータ関係の事ならなんでも知っていると思う人がいるかも
しれないけどそれはマチガイである。自分の仕事と関係ない分野のことは全然知らないと
いう人も結構多い。
当時HTMLの文法を全然知らず(今でもあまり知らないけど)、勉強しようかなあとか
考えていた。そんな時にテキスト王に出会い、このサイト面白いなあと思った。
でも失礼ながら日記のページ読みにくいなあ、なんとかならんのかとも思った。
ある日、ひょっとしたら読みやすくなるかもと思って作ってみたのがこのソフトである。
HTMLの勉強をしながら作ったソフトでもある。
1つ忘れられないのが、これを作っている期間に車を左折する時に距離を間違えて
電柱にぶつけてしまった事である(当時貧乏で修理できなかったのでいまだにヘコんでいる)。
ソフト作家の人はみんなそうだと思うが、公開するまでの間に色々技術的に悩む部分が
あるハズである。そしてそれが解決できた日は本当に嬉しいのである。
その日がちょうどその嬉しい日で、ハイになった直後に車に乗って冷静さを失って
ブツけてしまい、一気にブルーになってしまった。
また、人気サイトからリンクを貼ってもらいカウンターを稼ぐなどというセコイ事を当時
全く考えていなかったといえばそれはウソになる事を付け加えておく。
2002.03.25


どこまでも異端児
Diction  BookshelfBasicを使った英和/国語/和英辞書ソフト インターネット対応
2002年3月現在、自作ソフトの中でこのソフトのダウンロード数は他のソフトに
比べてダントツに多い。正直、本当かいな?と思う。
理由は端的に言って競争相手が少ないからなのではないだろうか?
教育関係のソフトなんてあまり作る人いないから。
自作ソフトを作るときに、できれば実現したいなあと思っているものの1つに
「どうやって作っているかわからないものを作る」というのがある。
職業プログラマーなり、日曜プログラマーなり一応プログラムにそれなりの知識が
ある者なら、他の人が作ったプログラムでも内部が大体どのようになっているか予測が
つく場合がある。そういった予測がつかないものを作ろうというワケである(笑)。
技術的な話になると、あるプログラムから別のプログラムを動かそうとする場合、
その別のプログラムがExcelやInternetExplorerなら話は比較的簡単である。
ExcelやInternetExplorerの場合、元々別のプログラムから簡単に操作できるように
作ってあるからである。(超有名な画像ビューアのGVにもそのような機能があります)
これがそれ以外のソフトとなると難易度は一気にアップする。そのような機能がないから
である。Dictionは自分の作ったプログラムからBookshelfBasicを動かしたいというその
欲望だけでできてしまったようなソフトである。Diction製作中は、とにかく技術的に
分からない事を調べまくった記憶がある。夜中会社から帰ってきてから深夜まで色々
調べたりしていた。おかげで他のプログラマーがあまり知らないような事も知る事ができ、
それはそれでよかったと思う。したがってこのソフト自体に教育的意義はあまりない。
ごめんちゃい。
また、言いにくいのだが、作った本人があまり使っていないソフトでもある。
2002.03.25
2002/05/12追記:ダウンロード数では画像の友の方が圧倒的に多くなりました。


もっとがんばりましょう
ぬりかべ  CD-ROMやリムーバブルディスクの画像も登録できる壁紙チェンジャー
これはプログラマーの人にはどうやって作っているかすぐ分かるソフトですね(笑)。
私がプログラマーをやる前の別の仕事をしていた頃、Pearlという壁紙チェンジャーが
あって私はそれが大変気に入っていた。しかしこのPearlはBMPファイルしか壁紙に
登録できないという欠点があった。また、それとは別に、雑誌の付録CD-ROMなどに入って
いる画像ファイルを壁紙に設定すると、自動的に自分のマシンにコピーするソフトがあれば
便利だなあとか思っていた。それで作ってみたのがこのぬりかべである。
見た目は前述のPearlソックリである(興味のある人はWebで探してみよう)。
本当はPearlの作者にお礼のメールとか出したかったのだが、メールアドレスが書いて
なかったので連絡が取れなくて残念だった。
それはいいのだが、このぬりかべ、本当に本当に本当にダウンロード数が少ない。
壁紙チェンジャーといえばもう何本もいいソフトが公開されていて激戦区なのは覚悟して
いたが、本当に少ない。感想のメールも来ない。
もう少し機能を色々付けようとか考えていたのだが、これほど少ないとちょっとやる気が
失せちゃう。
自分では結構使ってるんだけどね。
2002.03.25


自分で愛用(笑)
IE_Switch  インターネットエクスプローラ簡単設定ソフト
これは自分が欲しいから作ったソフト。
JavaScriptのOn/Offが簡単にできないかなあと色々調べて作ったソフトです。
意外に思われるかもしれないが、職業プログラマーというのは仕事で試行錯誤したり
色々調べる機会はあまりない。結構単純作業や雑用が多い。
そうなると、知的好奇心の欲望は休日に発散するという事になる。
とはいうものの、ぐるりんやてきびゅを作った頃と比べて仕事量が増えて残業が
多くなっているのは事実である。休日にはコンピュータの事を忘れてボーッとしたく
なる時もある。そんな気持ちがこの小さいプログラムを作ったのだろう。
2002.03.25


戦略爆撃機、発進
画像の友  あの有名なソフトよりも使いやすいインターネット画像収集ソフト
ぐるりん以来の気合を入れて作ったソフトである。
(Dictionは狂って作ったソフトである)。
あの有名なダウンロードソフトで、画像収集をやってみたが頭の弱い私は「こんな使い方の
難しいソフト使えるか!」という感想を持ってしまった(実際、いまだに使い方がよく
分からない)。それで他のカンタン操作がウリのソフトを使ってみたが、回線が不安定な時に
画像を読み飛ばすなど作りの荒い点が目立つ。
しょうがない、自分で作ってみるか。そんな考えで画像の友の製作はスタートした。
実際作ってみたらまあ難しいのなんの。何度も挫折してしまった。私の頭が弱いから
挫折しただけかもしれんが。また、他に有名なソフトが何本かある所に後発で乗り込もうと
するのだから、既存ソフトと比べて何らかの点でアドバンテージがなければならない。
画像サイトではHTMLに原寸大のJPGが埋め込まれている構成のサイトも多くあるのだが
この形式に対応した画像収集ソフトはあまりない。よし、作ってみよう。
それでいざ作ってみたらまあ難しいのなんの。
画像の友は製作途中でもうこのくらいでいいや公開しちゃえという欲望に何度も
負けそうになったソフトでもある。実は途中で公開して失敗したソフトにぬりかべがある。
ぬりかべはもっと機能を色々付けてから公開すればよかったと時々思う事がある。
画像の友はそれなりの完成度が出るまで公開しないという考えで作った。
また、このサイトのアクセス数を増やすという副務もある。
綿密な計画とハイテク技術を使って飛び立つ戦略爆撃機、それが画像の友である。
2002.03.25



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