この先を読むに当たって、これらの知識は最低限必要だぞ。
というわけで、ちょっとだけ難しいけど、読んでね。
毛髪の成り立ちです。
毛髪は毛根と毛幹に分かれています。(下図を参照)
頭皮の内部2〜3ミリを毛根、外側を毛幹と呼び、毛根の下部が毛球でここに毛乳頭があります。
毛乳頭には頭皮の毛細血管から各種の栄養素が送られ、細胞分裂が行われて毛母細胞が作られます。
毛髪は毛母細胞に押し上げられる形で一日に0.4mm前後伸びていくのです。
髪の毛はどこまで伸びるのだろうか
人間の髪の毛は1平方センチメートル当たり120〜240本、頭全体で10万本ほどあります。
そして、毎日50〜60本の毛は抜けてしまい、その毛根は3ヶ月程度休養を取ったのち、再び髪の毛が生え始めます。
髪の毛は一日に約0.35ミリメートル程伸びますが、無限に伸び続ける訳ではないのです。
そう、髪の毛にも寿命があるのです。
髪の毛の寿命は男性で3〜5年、女性で4〜6年ですので、伸ばし続けても60〜70センチメートルが精一杯ですね。
髪の毛の強さはどれくらい?
日本人の髪の毛は意外に強くて、一本で50gの重さの物を吊すことができます。
髪の毛の数は約10万本ですから、頭の毛全部使うと5トンのものが吊せる計算ですね。
まあ、そんな重い物を吊したら、アラレちゃんのように頭だけバイチャしてしまいますが・・・。
サーカスなどで、髪の毛をつかんで振り回す芸がありますが、痛いのを我慢すれば体重くらい楽に支えられるのです。
髪の毛で作ったロープは、どんなロープよりも強く、昔はお寺の鐘を吊すのに使われた位です。
なぜ手のひらには毛がない?
手のひらに毛が生えていないのは当たり前といえば当たり前ですが、これには理由があるのです。
この手のひらにはパチニー小体という感覚細胞が一平方センチメートル当たり100万個もあり、このようなところに毛が生えていると、毛が邪魔してしまいます。
毛を生やすためには、毛を作るための細胞が必要であり、毛があってはこのパチニー細胞の居場所がなくなってしまいます。
だから、敏感なところは手のひらを問わず、体のどこでも毛が生えていないのです。
眉毛は何のため?
人それぞれによって、眉毛の形や太さ、長さが違いますが、これは何のためにあるのか考えたことがありますか?
実は、とっても機能的な役割を果たしているのです。
まず第一に、日除けになるのです。
まぶしくて、顔をしかめると6ミリメートル程前に飛び出して目に日陰を作ります。
第二には、汗除けとしての役割です。
眉毛の上の方は上に向かって毛が生えていて、中程の毛は外に向かって、そして下の方の毛は斜め下向きの外側に向かって生えているのです。
だから、額の汗が流れてきても、目を除けて外側にたれていくようになっているのです。
第三は怪我防止のためです。
眉のところは目よりも出っ張っていて、眉毛がさらにクッションになるので、ぶつけてしまったときに最小限のケガで済むようになっています。
この眉毛は、両方で1300本前後生えていて、長さは9ミリメートル前後です。(村山元首相は例外?)
実は、飾りではなかったのですね。
まつ毛は?
では、まつ毛はなんのためにあるのでしょう。
まあ、これは簡単に想像できると思いますが、目に異物が入らないようにするための、格子のような役割をしています。
このまつ毛は、体の中でもっとも発育がゆっくりとしていて、髪の毛の半分の成長速度です。(0.18mm/日)
上のまつ毛は両方で350本程度、長さ12mm前後、下のまつ毛は150本程度生えていて、長さ7mm前後です。
寿命は短く、100〜150日です。
おもしろいことに、髪の毛のようにむやみに長く伸びることはありません。
しかも、目に入らないように外側に向けてカールしています。
ひげは髭と書くのだ
髭は剃れば剃るほど濃くなるというのは真っ赤なウソ。
60歳まで髭が増え続けるから錯覚しているだけさ。
だって、剃って濃くなるなら、ハゲの心配なくなるでしょ?
で、伸びる速さは暖かいほうが速く、夜より昼の方がよく伸びます。
さらに、おもしろいことに、粗食の人はよく髭が伸び、美食の人はあまり伸びないのです。
太った人は立派な髭の人が少ないと思いませんか?
鼻毛は進化の証?
呼吸の時に鼻に吸い込まれた空気にはいろんなゴミが混ざっています。
鼻毛があると少し大きなゴミは鼻毛でこしとられて汚染された空気が肺まで入るのを防いでいます。
だから空気の汚れたところに住む人ほど鼻毛は良く伸びるようです。
ゴリラ、チンパンジーなどの類人猿には鼻毛があるが、他のサルや動物達の鼻には粘膜しかありません。
つまり進化した人間などのみが持つ、「すばらしい毛」なのです。
とは言っても、やっぱり鼻から飛び出ている鼻毛は自慢しないでね。
頭、眉、まつげ、髭、鼻毛ときたらやはり・・・
そう、俗にチ○毛とかマ○毛と言われ、思春期の子たちにとってとっても気になる毛ですね。
さて、正式には性毛とか陰毛といわれますが、性毛は脇毛と陰毛の両方をさしています。
性毛の特徴は、大きく縮れていて、あまり長く伸びないということです。
なぜ性毛が生えるのかは大きな疑問です。
陰毛は性交時に性器の接触のクッションをする役割があると言われていますが・・・。
脇毛に至っては、ナゼ?
また、陰毛は女性で12歳前後、男性で13歳前後、脇毛はこの1〜3年後に生え始める理由も定かではありません。
性毛の生える時期、数には極めて個人差があり、思春期を境に男性ホルモン(アンドロゲン)が増えてきて発毛します。
女性と言えども少なからず男性ホルモンは分泌されるわけで、女性にもわき毛や陰毛が発毛します。
日本人の平均的な長さは女性で4cm、男性で5cmで、伸びる速さは一ヶ月で6mm〜7mm、寿命は1年です。
また密度は頭髪が1平方cmあたり120〜240本なのに対して、陰毛は1平方cmあたり約70本だそうです。
ちなみに85平方センチメートルに4300本生えるのが平均だそうです。
もちろん、人によっては数百本のこともありますし、一万本を突破する人もいます。
しかし、誰がこんなことを数えたのでしょうか・・・。
何はともあれ、神秘の多い区域ですね。
The ハゲ&薄毛
こんな書き方をしたら、ハゲている人たちに失礼ですが、毛が薄くなるのは本当に深刻な問題です。
結論から言うと、ハゲの原因は男性ホルモン(テストステロン)にあるのです。
これは、オリンピックではドーピング検査で使用禁止となっている筋肉増強剤でもあります。
このテストステロン、女性に注射しますと、筋肉が男性化して強くなりますが、副作用として声が低くなったり脱毛したりします。
だから、キ○タマを取ってしまえばハゲは収まると思う人も多いでしょう。
確かに、アノ玉は男性ホルモンを大量に生成しますが、ハゲになる要因はこれだけではないのです。
もう一つの有力な要因は、5α−リダクターゼという酵素にあると言われています。
男性ホルモンは毛根の毛母細胞に入ると毛根は細胞分裂をやめてしまいます。
この男性ホルモンはテストステロンだけではなく、5α−ジヒドロテストステロン(5α−DHA)という強力な男性ホルモンです。
毛乳頭や皮脂腺には5α−リダクターゼによって5α−DHAに還元されます。
そのけっか、この5α−DHAが毛母細胞が細胞分裂するときに、タンパク質合成を邪魔して細胞分裂が止まってしまいます。
この結果、早々に毛母と毛乳頭が離れてしまい、さらには新毛の発生すら多大な悪影響を及ぼします。
この5α−リダクターゼが多いのもハゲになる人に見られる特徴です。
女性の場合、男性ホルモンにしても5α−リダクターゼにしても分泌量が極めて少ないため、ハゲないのです。
さて、どうやってハゲを防ぐのが最前の策なのでしょうか・・・・。
では、予防法です。
とにかく、良く頭を洗うことです。
ハゲている人や、ハゲに向かっている人はとかく頭がギラギラしています。
これは、先ほどにも述べた5α−リダクターゼが酵素反応を起こしているために皮脂が発生するためです。
この皮脂は特に毛穴の部分にこびりつき、取れにくく、毛根が酸欠状態になります。
毛根では毛髪生成のために酸化反応を起こしているにも関わらず、十分な酸素が行き渡りません。
また、この皮脂は空気や光で酸化して脂肪酸に変化し、毒素として頭皮や毛根の害となります。
立毛筋の毛隆起に幹細胞という発毛には最重要な部分があり、皮脂分泌過剰は発毛の根を絶ってしまいますし、毛穴も塞いでしまいます。
というわけで、毎日頭は良く洗いましょう!
言うことを聞かない「くせ毛」
くせ毛というのはとても厄介ですね。
ヘアスタイルは言うことを聞かないし、その日の温度や湿度でくせの度合いが違うというのはとても不便です。
さて、そのくせ毛ですが、くせ毛にも実はいくつか種類があるのです。
一般にくせ毛を癖毛と言ったり縮毛と言ったりしますが、基本的には同様の意味を指します。
くせ毛は波状毛と縮毛の両方を指し、波状毛は軽度のくせ毛、縮毛は強度のくせ毛を指します。
種類としては暖波状毛、短波状毛、渦状毛、らせん状毛、長波状毛に分けられます。
これに対して直毛があり、日本人の3人に2人程度がこれになります。
くせ毛の人の種類ですが、主に3つのタイプに分けられます。
まず、生まれつきくせ毛の人、そして生まれたときは直毛だったが思春期を境にくせ毛になっていく人(最近はこれが多い)、そして壮年期までは直毛だったが毛質が変わり、くせ毛になる人。
つまり、男女の性別や年齢を問わず、誰でもその要素はあるわけですね。
人種的には、黒人にくせ毛が多く、アジア人は直毛が多く、白人はその中間です。
先ほどのくせ毛の種類ですが、くせ毛の人は自分のくせの種類を知っておいても良いでしょう。
暖波状毛は、まるで直毛の人がパーマをかけたような感じのもこっとした波状のくせ毛です。
短波状毛は、直毛の人がパーマを強くかけたような感じの暖波状毛よりもくせが強いくせ毛です。
渦状毛は、黒人によく見られる型で、本当にくちゃくちゃなくせです。
らせん状毛は、悪口で言うとスチールウールのようなくせ毛ですね。
そして、長波状毛はいわゆる猫毛のようなくせ毛です。
なぜ、くせ毛になるかですが、これは毛のうという毛を作るところの形の違いによります。
毛のうの形がまっすぐだと、直毛になりますが、少しでも歪んでいると波状の毛になり、かなり歪んだ形になると縮れた毛になります。
これは、下の図を見てもらえればわかりやすいと思います。(毛のうの下は髪の断面)
髪質は遺伝の法則に従っている
直毛とくせ毛の違いや性質などは前で述べました。
さて、このくせ毛はどのような法則で子供に伝わるのでしょう。
もちろん、遺伝的には無関係に性ホルモンの変化や食品添加物による突然変異などもあります。
しかし、大多数の人の髪の毛はすべてメンデルの遺伝の法則によって親から子へと受け継がれていくのです。
ある統計によると、髪質は以下のように遺伝するようです。(日本人の場合)
両親が直毛の場合(直毛×直毛) 子供の97%が直毛 波状毛&縮毛1%
一方が波状毛の場合(直毛×波状毛) 直毛70% 波状毛29% 縮毛1%
一方が縮毛の場合(直毛×縮毛) 直毛60% 波状毛16% 縮毛24%
両親が波状毛の場合(波状毛×波状毛) 直毛14% 波状毛86%
この結果により、直毛の遺伝は優勢遺伝子XXと考えられ、波状毛などの軽度のくせ毛はこれに対してヘテロでXxであると考えられます。
さらに、縮毛の遺伝子は劣性遺伝子xxにより形成されることも同様に推察されます。
上記の結果からは、正確にメンデルの法則に従って遺伝している訳ではありませんが、先ほどにも書いてあるように、後天的にホルモンや体の変化に伴って髪質が変化しているのです。
ん?白髪だ
皮膚の色と同様に、髪の毛にもいろいろな色がありますね。
黒や茶、赤茶、金、白と様々ですが、これは皮膚と同様にメラニン色素によるものです。
毛髪の場合は、メラニン色素が毛球の外側や毛根鞘にあるメラニン生成細胞(メラノサイト)で作られて、髪の内部に分泌されています。
今まで黒かった髪が少しずつ白髪に変わっていく理由は、主にこのメラニン生成細胞が老化したり、障害が起きたために正しく働かなくなったためです。
そしてメラニンが含まれるべき毛皮質に隙間が出来てしまい、そこに空気がメラニンの代わりに入って白くなるのです。
しかし、完全にはっきりとした理由は解明されてはいませんが、この他にもストレスや食生活、遺伝も関係しているようです。
若白髪についても同様で、特にストレスや食生活がからんでいる事が多く、気をつけておきたいものです。
もともと、メラニン色素は強い日差しに含まれる有害な紫外線から体を守るために分泌されるものです。
ですから南方の国の人々には黒髪が多く、北方の人には白髪が多いのです。
髪を染めてやっぱ茶髪?
日本人はどーもアメリカ人やイギリス人のマネをするのが好きなようですね。
だから日本人はサル真似がうまいと言われてしまうのでしょうか・・・・。
さて、そんなこんなでここ数年前から髪の毛を茶髪にする若者や女性が増えてきています。
でもとてもたくさんの種類の物があってわかりずらいですね。
染毛剤は大きく3種類あるのです。
@一時着色剤
A一時染毛剤
B永久染毛剤
それぞれには一長一短があり、目的に合わせて使ってみると良いでしょう。
まず@の一時着色剤というのは俗に言う「一日茶髪」というやつで、髪の表面(上図の毛表皮)に着色成分を乗せるだけのものです。
だからシャンプーすれば落ちてしまいます。
よく高校生の文化祭とかのライブの日だけピンク色とかにするのもこれですね。
最も簡単で、最も髪や皮膚にダメージの少ない方法ですね。
ちなみにメディアは、スプレータイプを始め、ジェルやムース、スティックタイプなど多くの物が出回っています。
そしてAの一時染毛剤はいわゆる「ヘアマニキュア」とか「カラーリンス」とか言われるタイプです。
薬液成分は毛皮質(上図の毛皮質)まで届き、髪の毛が軽く染まります。
ただ、使い初めてから効果が出てくるまでに数週間掛かり、そして使用をやめてから元に戻るまでにも数週間掛かります。
その代わり髪の毛へのダメージはそれ程大きくはありませんし、非常に手軽ですね。
メディアは多くはスプレーやリンスタイプのものです。
最後のBの永久染毛剤ですが、これが「髪を染める」という代名詞になっているようです。
専用の薬液を使って毛髄質までも脱色&染色してしまいます。
もちろん染めたその時から茶髪になり、抜け替わるまでその部分は永久にその色をしています。
やはりそれだけ強力なだけあって、髪へのダメージはこの3種類の中で最大であり、皮膚に対しても障害をきたす場合もあります。
パーマとセットでかける人も多いようですが、パーマをしてから染めて下さいね。
でも、自然な髪の色もきれいですよ。
パーマって何だ?
よく奥さん方がパーマをかけに美容院などに行きますね。
中国語では「電髪」と書きますが、髪の毛にウェーブをかけたり、ソバージュにしたり、はたまたストレートにしたりという事をします。
通常は整髪料などでセットしている髪の毛も、洗髪すれば元通りの髪に戻ってしまいますが、パーマをかけるとあたかも、その形を記憶したかのようにその髪型を保持します。
一般にパーマは2種類の薬品を使用して、髪の毛にスタイルを記憶させます。
最初に1剤(還元剤:チオグリコール酸+アルカリが主で、システイン系、亜硫酸塩系等)を塗布して、髪の構造を維持するシスチン結合・塩結合・水素結合を切断します。
そして、ウェーブにするならロッドに巻き付け、ストレートにするならストレートパネルで引き伸ばす事によって、切断された髪の毛内部の結合部分に、「ずれ」ができます。
ここで2剤(酸化剤:臭素酸ナトリウム等)を塗布することにより「ずれ」が生じたままの状態で再結合し、カールやウエーブ、ストレートが固定させるわけです。
ちなみにですが、整髪料や単にドライヤーをかけたときは、あくまでも濡れている髪の毛の水素結合の切断や結合に影響を与えているだけです。
それに対して、パーマのようにシスチン結合(半永久的結合)まで影響を与えると、その場限りのヘアースタイルでは無くなるのです。
リンスでサラサラ〜
シャンプーとリンスをしっかり使い分ける人が最近は多いですが、一体リンスって何なのでしょう。
シャンプーは髪の汚れを落とすために、少しアルカリ性を強くしてあります。
これに対してリンスの方は、髪質を痛めないように中性に近い成分で作られています。
髪をシャンプーで洗うと、髪の表面の脂肪分まで洗い流されて髪がゴワゴワになって、摩擦が増えるために髪が絡んだり固くなったりします。
そこへリンスを使うと、混ぜ込んである脂肪分が毛に乗って、サラサラの滑りやすい状態になるのです。
リンスは油と水の両方に馴染みやすい成分で作られているので、毛の表面を濡らしながら油性を保つ事が出来るのです。
ちなみに、石鹸で頭を洗っていた頃は、リンスとしてお酢が使われていました。
整髪料? お金払うの?
いやいや別に整髪する代金ではないです。(笑)
整髪料というのは一般にムース、スプレー、ジェル、ポマードなど色々な種類があり、最近はそれぞれに大変な種類が出回っていますが、一体どうして髪の毛を整えることが出来るのでしょう。
まず、この整髪料にはサラサラにするタイプ、しっとりさせるタイプ、固めるタイプ、髪質を変化させるタイプなどがありますね。
サラサラにするタイプやしっとりさせるタイプは上記のリンスの同様の役割の延長で、油分を補給したりしてサラサラにしたり、保水させてしっとりさせるものがあります。
そして、固めるタイプ・・・・想像の通り、のりで固めたようなものです。
しかし、ジェルの効果が薄くなって来ても、のり特有の白い「フケ」のような剥がれ出した成分を見えなくするように工夫がされています。
さて、理解しにくいのが髪質を変化させるための整髪料です。
特に髪の毛が痛んでいたり、くせ毛の人向けのものが多いのですが、一体どんな仕組みなのでしょう。
くせ毛は上記にも書きました通り、扱いが多少困難であるため、日常から扱いをし易くするために油分を与えて柔軟性を促進させたり、界面活性剤などで水分を髪の内部に浸透させて保水させたり、樹脂成分を髪の表面に膜のように張ってスタイルを固定させるものなどがあります。
中には整髪料の中に亜硫酸塩を含ませて、髪のシスチン結合を少し切断させて髪を柔らかくするものもあります。(Eg.ミラクルフォーム[イリヤ化学]・ジェル[石澤研究所]・フリセス[ポーラ]等)
このような製品以外にも、スプレーするだけで少しずつ髪の色を変化させていくものなど、多くの整髪料があります。
髪をいじるためだけにも、こんなにもハイテクがあったのですね。
念願の発毛剤!
朝日新聞より・・・・・・
「育毛」から一歩進んだ「発毛」をうたった医薬品「リアップ」が大正製薬から発売された。
髪の薄い男性は全国で1500万人にのぼるといわれ、1カ月の使用目安となる容器1本(60ml入り)が5500円。
30歳代から50歳代の男性客が中心である。
同社広報室の話では、臨床試験は20歳から65歳までの男性55人が半年使用し、7割の人に何らかの効果があった。
脱毛が止まった人が4割を超え、産毛や細い毛がはえた人が2割、髪がふさふさになった人も1割弱いたという。
頭頂部が薄い人への効果は大きいが、額から後退していく人には効果が出ない可能性もある。
最も切実な「新しい毛が長い間伸びてこない、はげ上がった人」には効きづらいという。
含まれているミノキシジルは、米国で高血圧治療剤として開発されたが、副作用に多毛症が認められ発毛剤として再開発された。
ミノキシジルが入った商品は、世界85カ国で年間売上高約2億ドルにのぼる。
研究者によると、従来の育毛剤と比べ「同等もしくはそれ以上の効果」という。
ただ、「発毛と言っても、すべての人が黒々と生えてくるわけではない。過大な期待は禁物」と注意を促す。
やはりハゲるのはとても切実な問題。
これが解決策になれば良いですが・・・。
謝 辞
これらのトピックに関して以下の方々のご協力を頂いており、心から感謝申し上げます。