本を買う(どれを買う?)

さぁ、あなたはすでにVisualBasicを手に入れました。
インストールも終わりました。
ショートカットも作りました。
起動しました。
まずヘルプを読みました。

…で…

「はぃ〜?なんじゃこりゃ?!」と思いましたか?
思ったならば正常です。(笑)
思うに、ヘルプは大変有益な情報が多数収録されているのですが、その量と難解さは、
入門者が読むには少し適当ではないかも知れません。
ヘルプで十分理解できる方は別として、やはりなんらかの本を買って、基本的なこと
を学び理解しなければなりません。

さて一口に本を買うと言っても、巷には多くのVisualBasic関連の書籍が出版されて
おり、入手も容易です。しかしその数の多さゆえ、入門者は何を買えばいいのか迷う
ことがあります。(ボクはそうでした)

そこで、以下に本のタイプをボクなりに分類してみました。

  1. 事典型入門書
  2. 解説型入門書
  3. 事典・解説複合型入門書
  4. テクニック集
  5. 上級者のための高度な技術書

入門者は4.テクニック集や5.技術書を買ってもあまり意味がないと思います。目を
つけるべきなのは1.2.3あたりの入門書です。
それぞれどんな特徴があるかというと…

  1. 事典型入門書

基本的な操作や語句の意味なども載っているが、特徴的なのは基本的な
機能について、どんなことが出来るか、どんな使われ方をするかということを
一つ一つ丁寧に述べてあることです。リファレンスとしていつも側においておくと、
必要な時に必要な情報が手に入りやすいです。
だがコードの流れの解説が少なく、語句の意味をわかりやすく書いていない事が多い
ので、読んでも結局何をすればいいのかわからない。

野球に例えるなら、「バットとは球を打つもので、グローブは拾うものピッチャーは球を
投げ、センターはその後ろの方でで守り…」ということがわかっても、それでどうゲーム
をするのかがわからない。
…といった状況でしょうか。

2.解説型入門書

こちらは基本的な操作方法から、語句の意味、使われ方、コードのつながりや
意味などを丁寧に解説してあるタイプです。イラストや、写真などを多数使い読みやす
さを重視したものが多いようです。

中には、「Windowsとは」というところから解説を始めるものもあり、事典型と違い、始
めから順に読んでいけば結構理解しやすいでしょう。サンプルプログラムやCCEがつ
いている事が多いので、実際にアプリケーションを作ったり動かしてみる事が出来ます。
ただ、写真やイラスト、解説が多いため一冊では多くを網羅することが出来ず
2、3冊に分割されることが多い様です。その分一冊ごとの値段を高く感じます。

シリーズをそろえるにはさらにお金がかかります。機能の説明も主要なものだけというものが多い気がします。

野球にたとえるなら、「球を打って、塁に出て、ホームに帰れば一点。ピッチャーとバッ
ターについてだけ詳しく説明して、センターとかが何をするかはあまり問題にしない。
とにかく遊ぼう」といった感じでしょうか。

3.事典・解説複合型入門書

こちらは、前述の1、2を一つの本にまとめた感じのする本です。本が厚く、これ一冊
あれば大丈夫というオールイン型です。一見便利そうですが、中には1と2を足して水
で薄めただけという感じの本もあるので注意が必要です。

さて、実際にはどんなタイプの本を買うのが一番いいのでしょうか。
どの本もそれぞれ長所、短所があり、人によって好みも違うので一概にどれが
いいとは言えません。大事なことはどんなタイプの本があり、自分にはどの本が合い
そうかよく考え、本屋などで実際に見てみることです。

本のことばかり書いてきましたが、ヘルプのことも忘れないでください。
ヘルプはF1キーですぐ呼び出せ、検索もでき、情報も有益で
信頼性があります。バランスよく使いましょう。

オマケ:一応本の買い方のモデルを書いておきます。(参考までに)

1.解説型入門書で基本的な語句を理解する。
2.サンプルアプリケーションなどを作れるようになったらヘルプを活用し、
テクニック集などを買ってプログラムに組んでみる
3.やっているとき事典型の本があると便利