本は読んだ…けど…
提案 「プログラミングは模倣+アレンジから始めよう」
本を読んで、コントロールの使い方はわかった。
データ型など語句の意味も一応わかった。
制御文もなんとなくわかった。
ボタンを押すとフォームに「HELLO」と表示されるアプリケーション
も作った。
…でも…
いざ、「自分のプログラムを作ろう」と思っても、何を作ればいいか、
どう作ればいいのかということが漠然としていて、具体的な方法が
全然わからずに、ただ気持ちばかり空回りしていませんか?
しかたなく、本についていたサンプルプログラムを実行してみたり、
コードを眺めてみたり…。
そのうちVisualBasicのことなど忘れてしまう…
なんてことはないでしょうか?ボクは実はそうでした。
そんな、どうしようもない気持ちを経験しているボクのような方のためにプログラミングの
楽しさを味わいながら、手軽に自分だけのアプリケーションを作る方法を提案したいと思い
ます。上のような状況にいる方はぜひお試しください。
まず、本などに載っている、比較的簡単で、機能もよく知っている
サンプルアプリケーションを作ってみましょう。このとき注意していただきたいのは、
CD−ROMなどに入っているコードをコピーして、それを新しいコード画面
にペーストするだけで作った気にならないようにしましょう。
多少面倒ですが、1行1行コードを理解しながら新しいコードに自分の
手で書きこんでいきましょう。はい、確かに結局同じ物を作るんだからコピーした方が楽
です。でも今の目的はコピーを作ることではなくて、自分のプログラムを作ることでしたよね。
せめて、基になる部分だけは完全に掌握しておきましょう。後になって困ることになります。
(経験談)
さて、そうしてサンプルが出来上がります。でもそんなに嬉しくはありませんね。
今度は、このサンプルに自分好みの機能を付け加えていきましょう。自分で機能を考えて
も良いのですが、始めはなかなかできません。そこで、他のサンプルアプリケーションにつ
いている機能やテクニック集などに載っている機能を組み込んでいきましょう。
例えば、エラーの処理とか、終了前に保存するかを確認する機能とか、その部分に該当
するコードを抜き出して自分のプログラムに組み込んでみましょう。ただ、コピー、ペースト
しただけでは、うまく動きません。オブジェクト名を自分のプログラムに合うように変更したり、
自分のプログラムに足りないコントロールを追加したりして、動くようにしましょう。
そんな感じで自分なりに好きな機能を追加していくと、最初はただのサンプルの写しだった
ものがなんとなくそれっぽくなってきたのではないでしょうか。だんだん機能が追加されて、
それが動いているのを見ると、本当に嬉しいものです。この嬉しさ、楽しさが「さらに機能を充
実させよう」とか「違うプログラムも作ろう」といった気持ちになる原動力になると思います。
本来ならばアプリケーションを作るとき、まず仕様書を作り、アルゴリズムやデータ構造など
をよく考え、フローチャートなども作ってから、プログラムを始めるべきなんでしょうが、初めて
の人にはこれらの作業をすることは難しいと思います。特に趣味でやろうとしている方には。
だから、アルゴリズムがどうこう考えるより、まず自分なりのプログラムを
作ってみて、その楽しさを味わうことからはじめた方が良いのではないでしょうか。楽しけれ
ば勉強もする気になれます。
ボクが提案したかったのは、初めての人がプログラムを楽しみ、「自分で作ろうと」とか「勉強
しよう」という意欲を出すための一つの方法であって、すべてのプログラムをこのように作れ
ば良いという訳ではありません。バランスよく考えてくださいね。
オマケ
インターネット上にも、有益なサンプルが数多く、しかも無料で提供されています。これらを使
わせて頂くことで、さらに色々な機能を追加していくことが出来ます。このようにすばらしいも
のを提供してくださる方々に対し常に感謝の心を忘れないようにしましょう。