Easyサムネイル トピックス

Easyサムネイルは、簡単な操作で画像フォーマット、画像サイズ、色数の変換が行える画像コンバーターです。 ドラッグ&ドロップ、クリップボードのファイルの貼り付けやエクスプローラのショートカットメニューからもファイル変換が行えます。
また、COMサーバーにもなっているので、VBScriptなどのスクリプト言語から機能を呼び出すことができます。

Easyサムネイルでのイメージファイル変換は、2ステップからなります。

●ステップ1
変換設定ダイアログで変換規則を設定します。
変換設定ダイアログは、下記の方法で表示できます。

 ・デクストップの「Easyサムネイル」ショートカットをダブルクリックする
 ・スタートメニューの「Easyサムネイル」ショートカットをクリックする
 ・EasyサムネイルCOMサーバーのメソッドを使用する。

設定された情報は、INIファイルに記憶されます。

●ステップ2
ステップ1で設定した変換規則で、イメージファイルを変換します。
イメージファイルの変換は、下記の方法で行えます。

 ・エクスプローラのショートカットメニューから「Easyサムネイル」を選択する
 ・「Easyサムネイル」ショートカットにエクスプローラからファイルをドラッグ&ドロップする
 ・「Easyサムネイル」ショートカットにファイルを貼り付ける
 ・EasyサムネイルCOMサーバーのメソッドを使用する。

↑TOP

イメージ変換設定設定画面

イメージ変換設定タブで下記の設定ができます。

●ワンポイント
256色に変換する場合のパレットは、フルカラーデバイスでは、使用中の色で割り付けるのが一番画質の良いデータになります。

入力ファイルタイプ設定画面

入力ファイルタブで下記の設定ができます。

  • 入力ファイル形式(複数可)
    ビットマップ(*.BMP,*.DIB)
    JPEG(*.JPG,*.JPEG,*.JPE,*.JFIF)
    GIF(*.GIF)
    PNG(*.PNG)
    TIFF(*.TIF)
    フォトCD(*.PCD)
  • フォルダのすべてのサブフォルダのファイルも変換する
  • イメージファイル形式の判別を拡張子のみで行う

●ワンポイント
サブフォルダのファイルも変換する場合は、ディレクトリー構造もそのままの形で出力フォルダに作成されます。

出力ファイルタイプ設定画面

出力ファイルタブで下記の設定ができます。

  • 出力ファイル形式
    GIF(*.GIF)
    PNG(*.PNG)
    ビットマップ(*.BMP)
    TIFF(*.TIF)
    JPEG(*.JPG)
  • 保存オプション
    メージ形式毎に、保存オプションが設定できます。
    出力イメージ形式が出力の色数に対応していない場合は、一番近い色数で出力されます。

●ワンポイント
変換後のファイル名は、入力ファイル名の拡張子を出力ファイル形式の拡張子で置き換えた名前になります。

出力フォルダ画面

出力フォルダタブで下記の設定ができます。

  • 出力先のフォルダ
    このフォルダの下に下記のサブフォルダを作成して出力フォルダとすることができます。
    「Easyサムネイル」フォルダ
    処理時間でユニークなフォルダ
  • 出力ファイルの上書きを許可

●ワンポイント
処理時間でユニークなフォルダを作成すると、処理開始時刻からYYYYMMDDhhmmss形式のフォルダを作成します。
このフォルダを作成すると出力ファイルの重複を防ぐことができます。
また、入力がフォルダの場合、出力フォルダの下に入力と同じ階層でフォルダが作成されます。

処理結果画面

処理結果タブで下記の設定ができます。

  • 変換結果のログファイル
  • 変換結果のレポートダイアログの出力
  • 出力フォルダを開く

●ワンポイント
ログファイルは、固定の場所または出力フォルダに作成でき、ログファイルの名前も自由に命名することができます。

設定ファイル画面

設定ファイルタブで下記の設定ができます。

  • 設定を初期値に戻す
  • 設定を任意のINIファイルから読み込む
  • 設定を任意のINIファイルに保存

●ワンポイント
デフォルトの設定ファイルは、EasyサムネイルをインストールしたフォルダのzICONVERT.INIです。 保存して終了、適用ボタンで、設定されている情報がこのファイルに出力されます。
変換設定ダイアログを開いた時に表示される設定データも、このファイルから読み込みます。

↑TOP

サムネイル作成処理ダイアログ

設定ファイルに保存された変換設定データでイメージファイルの変換を行います。
変換処理中はサムネイル作成処理ダイアログが表示され、キャンセルボタンで処理を中断することができます。

●ワンポイント
たくさんのイメージファイル名をドラッグ&ドロップで与えると、コマンドラインバッファの制限を超えて "指定されたデバイス、パス、またはファイルへのアクセスは拒否されました。" というエラーメッセージが表示されることがあります。
この場合には、ドラッグするファイル名の数を減らすか、エクスプローラのショートカットメニューから「Easyサムネイル」を選択するようにして下さい。

↑TOP

Easyサムネイルは、zICONVINP.DLLというCOMサーバー(インプロセスサーバー)を提供します。
オブジェクトを作成することで、イメージ変換処理をVBScriptなどのスクリプト言語によってバッチ化することができます。

■EasyサムネイルCOMサーバー稼動環境
Windows Me/2000または、Microsoft Visual Studio6.0がインストールされていること。

■オブジェクトの作成に必要な情報
  ・アプリケーション(サーバー)名
   ZICONVINP
  ・クラス名
   EasyThumbnail

■オブジェクトの参照に必要な情報
  ・タイプライブラリー名
   ZICONVINPLib
   <表示名称>:ZICONVINPLib(Easyサムネイル 1.0 タイプ ライブラリ)
   <GUID>:48ADBC21-0944-4285-B639-E517596812F2

■オブジェクトの作成
CreateObjectスクリプト関数およびVisual BasicのNewキーワードでオブジェクトのインスタンスを生成できます。 CreateObjectよりも、参照設定を使用してNewキーワードでオブジェクトを作成する方が効率的です。
  @CreateObjectによるオブジェクトの作成コード
  Dim oRet
  Set oRet = CreateObject("ZICONVINP.EasyThumbnail.1")

ANewキーワードによるオブジェクトの作成コード
  Dim oRet as EasyThumbnail
  Set oRet = New EasyThumbnail
  あるいは、
  Dim oRet as New EasyThumbnail

■タイプライブラリーの参照
タイプライブラリーの参照を行うと、スクリプトからEasyサムネイルの組み込み定数が使用できるようになります。 Windows Script Host コントロールファイル(.wsf)では、XMLタグによってタイプライブラリーの参照ができます。
  @プログラムIDによるオブジェクトの参照コード
  <Reference object="ZICONVINP.EasyThumbnail.1"></Reference>

  AGUIDによるオブジェクトの参照コード
  <Reference guid="48ADBC21-0944-4285-B639-E517596812F2"></Reference>

■プロパテイ
プロパティは、変換設定ダイアログの項目と対応しており、オブジェクト生成時の初期値はデフォルトの設定ファイルからセットされます。
30弱のプロパティがあります。プロパティの詳細は、インストール後にEasyサムネイルヘルプをご覧下さい。

■メソッド
5つのメソッドがあります。プロパティの詳細は、インストール後にEasyサムネイルヘルプをご覧下さい。

↑TOP

Windows Script Host コントロールファイル(.wsf)を使用すると、スクリプトの個別の設定ができます。
下記のサンプルスクリプト(sample.wsf)では、以下の処理が記述されています。
尚、このサンプルは、WScript.exe(Ver5.1)で動作確認していますが、バージョンが古いと動作しない可能性があります。

@タイプライブラリーの参照(<Reference>)
AEasyサムネイルオブジェクトのインスタンス作成(CreateObject)
Bプロパティの変更
  ・入力イメージ形式をJPEGとビットマップのみにする
  ・入力のサブフォルダもスキャンして、イメージ形式を拡張子で判断する
  ・入力イメージが縦長なら横長に時計周りに90度回転する
  ・出力イメージのサイズを96x96内にする
  ・出力イメージの縦横比を入力イメージの縦横比にする
  ・出力イメージの色数を8ビット(256色)にする
  ・出力イメージのカラーパレットは、使用中の色にする
  ・出力イメージをセピア調にする
  ・出力イメージ形式をGIFにする
  ・変換結果のメッセージは出力せずに、出力フォルダのみ開く
Cプロパティの確認のために、設定ダイアログを表示(ConvertSettingUI)
Dプロパティの値に従って、イメージを進行ダイアログありで変換(ConvertFilesUI)
 注) Webサーバーから使用する場合は、進行ダイアログなしで変換(ConvertFiles)を使用して下さい。
EDと比較するための変換(ConvertFilesUI)

■sample.wsfソースコード

<Job id="Example">
<?job debug="true"?>
<Reference object="ZICONVINP.EasyThumbnail.1"></Reference>
<Script language="VBScript">
  Dim oRet, Result

  'オブジェクトの生成
  Set oRet = CreateObject("ZICONVINP.EasyThumbnail.1")

  '入力イメージ形式
  oRet.SourceImageTypes = Array("jpeg", "bitmap")
  '入力ファイルモード
  oRet.SourceFileMode = etSourceFileModeAll
  '入力イメージの回転
  oRet.ImageRotate = etHighToWide270
  '出力イメージの大きさ
  oRet.cxImage = 96
  oRet.cyImage = 96
  '出力イメージのズーム
  oRet.ImageZoom = etZoomByFixedAspect
  '出力イメージの色数
  oRet.BitCount = 8
  '出力イメージのカラーパレット
  oRet.Palette = etPaletteUseColors
  '出力イメージの画像エフェクト
  oRet.Filter = etFilterMonotoneSepia
  oRet.IsFilterEffective = true
  '出力イメージ形式
  oRet.TargetImageType = "gif"
  '変換後のアクション
  oRet.ConvertEndMode = etConvertEndOpenFolder

  '確認のために設定を表示
  Result = oRet.ConvertSettingUI( )

  'c:\imageディレクトリーのファイルを変換
  'imageフォルダが出力フォルダに作成されます
  Result = oRet.ConvertFilesUI("c:\image")
  'Webサーバーから使用する場合は、進行ダイアログなしで変換(ConvertFiles)を使用して下さい。
  'Result = oRet.ConvertFiles("c:\image")

  'c:\image\*のファイルを変換
  'imageフォルダが出力フォルダに作成されません
  Result = oRet.ConvertFilesUI("c:\image\*")

  Set oRet = Nothing
</Script>
</Job>

↑TOP