更新日 : 2002年10月23日

目次

1. 購入までの経緯

 東芝のLibrettoシリーズ2002年夏の製品です。これを購入するきっかけは親戚の方が、実家の方にこれを持ってきているのを見て一目惚れしたことです。

 なんといってもLibrettoの最大の売りは本体サイズに対してのキーピッチの大きさです。購入時に色々見て回りましたが、このサイズでこのキーボードの打ちやすさは他にありませんでした。

 A4サイズのノートパソコンも見てみたのですが、キーピッチはやはり良かったのですが、携帯するとなるとA4サイズと言うのは本当に手軽に持ち歩けるものなのかと言うことが出てきました。実際、店頭においてあるようなものは持ち上げてみましたが、あんなものを持ち歩く人は、かなり酔狂な人だと思いました。

 と言うことでA4ノートは候補からはずし、なるべく小さいものにしました。しかし、あまり小さいと今度はキー配列がおかしいものが出てきていました。いくらなんでもあんなものは使い物になりません。と言うことで結局はじめに惚れたLibrettoを購入することになりました。

2. スペック

 Libretto L5/080TNKWのスペックは以下の通りです。発売した秋にはすでにもっと魅力的な製品も他社から出ているようです。

項目 内容
モデル名 L5/080TNKWモデル
型番 PAL5080TNKW
プロセッサ Transmeta Crusoeプロセッサ TM5800 800MHz
チップセット ALi社製 M1535B
キャッシュメモリ 128KB(1次キャッシュ、CPUに内蔵)、512KB(2次キャッシュ、CPUに内蔵)
BIOS ROM 512KB(フラッシュROM)、ACPI 1.0b
メモリ 標準 256MB(オンボード)
最大 512MB
スロット 1スロット
表示機能 内部ディスプレイ 10型低温ポリシリコン ワイドTFTカラー液晶1,280×600ドット
外部ディスプレイ 最大1,600×1,200ドット:65,536色
内外同時表示 最大1,280×600ドット:65,536色
ビデオRAM 8M
グラフィックアクセラレータ ATI Mobility Radeon-M
解像度:表示色数 1,600×1,200ドット:65,536色、1,280×1,024ドット:1,677万色、
1,280×600ドット:1,677万色、1,024×768ドット:1,677万色、
800×600ドット:1,677万色
入力装置 キーボード 84キー(OADG109Aキータイプ準拠)、キーピッチ:18mm、キーストローク:2mm
ワンタッチ操作ボタン等 ワイヤレスコミュニケーションスイッチ
ポインティングデバイス アキュポイントII(スクロールボタン付)
補助記憶装置
ハードディスク 20GB(Ultra ATA66対応)
ソフトウェア
占有量
約3.7GB
リカバリ領域 約2.1GB
通信機能 モデム データ:最大56Kbps(V.90対応、ボイスレス、世界58地域対応)、FAX:最大14.4Kbps
LAN 100Base-TX/10Base-T(自動認識)
ワイヤレスLAN IEEE802.11b準拠、WiFi準拠、128bit WEP対応
サウンド機能 AC97準拠AC-Link接続サウンドシステム(16ビットステレオ)、マイク、スピーカ内蔵
PCカードスロット TYPE II×1スロット(PC Card Standard準拠、CardBus対応)
SDカードスロット 1スロット
インタフェース

・RGB(専用)×1

・USB×2

・マイク入力(3.5mmミニジャック)×1

・ヘッドホン出力(3.5mmステレオミニジャック)×1

・モデム(RJ11)×1

・LAN(RJ45)×1

セキュリティ機能 パワーオンパスワード、インスタントセキュリティ、セキュリティロックスロット
省電力機能 ディスプレイ制御、HDD制御、CPU制御、ハイバネーション機能、スタンバイ機能
電源 バッテリ リチウムイオン(バッテリパック)
JEITA測定法1.0 標準バッテリ:約4.5時間、大容量バッテリ:約13.5時間
充電時間 標準バッテリ:約3時間、大容量バッテリ:約4.5時間(電源OFF時)/
標準バッテリ:約3時間以上、大容量バッテリ:約5.5時間以上(電源ON時)
ACアダプタ AC100V〜240V、50/60Hz
消費電力 最大 約30W
省エネ法に基づく
エネルギー消費効率
S区分0.00098
環境条件 温度5〜35℃、湿度20〜80%(但し結露しないこと)
外形寸法(突起部含まず) 268mm(幅)×167.2mm(奥行)×20.5(最薄部)/29.3mm(高さ)
質量 約1.1Kg(バッテリパック装着時)
主な付属品 ACアダプタ、AC電源ケーブル、マニュアル、保証書、
バッテリパック(本体装着済)、アキュポイントキャップ(予備)、
ミニRGBケーブル、モジュラーケーブル 他
ILW対応(制限付海外保証) あり
プレインストールOS Microsoft Windows XP Professional

3. 対応メモリモジュール

 対応メモリは「PC133(CL=3) MicroDIMM SDRAM 144pin 3.3V」以下の通り。(2002年10月16日現在)

メーカー 型番 容量 価格
I-O DATA MDIM133-256MX
256MB
\19,800
MDIM133-128MX
128MB
\7,300
MDIM133-64MX
64MB
\5,500
MELCO MS133-256MY
256MB
\19,800
MS133-128MY
128MB
\7,300
MS133-A128MY
128MB
\7,300
GreenHouse GH-SMH133/128M
128MB
オープンプライス
GH-SMH133/256M(※注1)
256MB
オープンプライス
PRINCETON PD144MG-128
128MB
表記なし
PD144MG-256
256MB
表記なし
アドテック AD-M133-128
128MB
オープンプライス
AD-M133-256
256MB
オープンプライス

※注1

 検索で対応状況を調べたら対応していないみたいなので電話で問い合わせたところ。実装しての検証実験を行っていないため保証できないとのことです。

4. キーボード

4.1. キーボードカバー

メーカー 型番 価格 備考
ELECOM PKB-LBT60
\1,600
すぐにずれてしまうので、四隅を両面テープで留めて使用してください。どうも耐久度は低目みたいで一ヶ月も使わずにカバーに歪みが出ています。マウスのポインタ部分は穴が開いており、サンワサプライより穴が大き目かも知れません。カバー自体は全体を覆うタイプです。
SANWA SUPPLY FA-NLBL
\1,600
Ohno Tomohiroさんのところで感想が書いてあります。

4.2. 日本語入力

 Librettoを扱うようになって一番不便に思ったのが日本語入力の切替です。[alt] + [半/全]キーで切替えるには[半/全]キーのサイズが非常に小さいのです。打ってからF8で切替えても良いですが、すでに癖になっていますので、すぐにon/off切り替えを行おうとしてしまいます。

 しかし、この度大変面白いソフトを発見しました。「Dさんの長押しIME起動」です。普通は同じキーを押し続けていると連続で文字が挿入されていきますが、このソフトを起動するとIMEをon/offしてくれます。

 これで、万事解決と行きたいところですが、欠点は長押しをしばらくしていると結局文字を入力していくので切替え時に文字を消す手間が発生するのと、せっかくタスクトレイに入れているのに表示アイコンを生かしきれていないと言うところです。せっかくだから、日本語入力の状態をアイコンで確認できればさらに良くなるのですが。

 しかし、このソフトにより無駄に[半/全]キーを押す必要がなくなったので作者さんに感謝感謝です。

5. 実行プロセス

5.1. Libretto L5/080TNKW固有のプロセス

 ATI製の物も混じっていますがLibretto固有のプロセスです。 最大メモリ使用量も加えておくので必要に応じて、窓の手等で起動しないようにして下さい。他にも固有のものが、あるかもしれません。しかし、純正のWindowsXPを持っていないので調べようが無いです。

イメージ名 製品名,内容,説明 最大メモリ使用量 格納フォルダ
00THotKey.exe (株)東芝 THotkey
3,300KB
C:\WINDOWS\System32
ati2evxx.exe ATI External Event Utility for WindowsNT and Windows9X
3,076KB
C:\WINDOWS\system32
atiptaxx.exe [ ATI Desktop Control Panel ] or [ ATI Desktop Component ]
4,468KB
C:\WINDOWS\system32
TFNF5.exe Toshiba Hotkey Utility for Display Devices
4,380KB
C:\WINDOWS\system32
TPWRTRAY.EXE TOSHIBA Power Saver
5,236KB
C:\WINDOWS\system32

5.2. WindowsXPのものと思われるプロセス

イメージ名 内容
services.exe Eventlog, PlugPlay
lsass.exe ProtectedStorage, SamSs    LSA Shell (Export Version)
svchost.exe RpcSs
svchost.exe AudioSrv, BITS, CryptSvc, Dhcp, dmserver,ERSvc, EventSystem,FastUserSwitchingCompatibility, helpsvc,lanmanworkstation, Messenger, Netman, Nla,RasMan, Schedule, seclogon, SENS,SharedAccess, ShellHWDetection, srservice,TapiSrv, TermService, Themes, TrkWks,uploadmgr, W32Time, winmgmt, WmdmPmSp,wuauserv, WZCSVC
svchost.exe Dnscache
svchost.exe LmHosts, RemoteRegistry, SSDPSRV, WebClient
spoolsv.exe Spooler SubSystem App
Cisvc.exe Content Index service
alg.exe Application Layer Gateway Service なぞのまま、ネットワーク関係みたいだが詳細は不明。一応、FTPクライアント使用する際使ってるみたいです。
ctfmon.exe 言語バーのプログラム実体(言語バーを使ってない人は消しても良いらしい
conime.exe コンソールIME
winlogon.exe Windows NT Logon Application
smss.exe Windows NT Session Manager
csrss.exe Client Server Runtime Process
explorer.exe Windows Explorer
System Idle Process CPUの空き時間
System  

5.3. UPXで圧縮

 Libretto L5/080TNKWのHDDは、WindowsXPを動かすにはお世辞にも速いとは言いがたいです。

 特にスタートアップにアプリケーションを登録すると起動に時間がかかります。そこで、簡単な解決としてアプリケーション自体のサイズを小さくすれば起動時間も短縮できるはずです。(アプリケーションを削除しても良いですが、Fnキー等の制御等ハードウェア関連なのでなるべくいじりたくありませんし。)

 そこで、UPX(The Ultimate Packer for eXecutables)で圧縮すると言うことになりました。UPX本体は、たまにバージョンアップするのでここからダウンロードして下さい。グラフィカルに操作をしたいなら、UPXMaskを利用すると良いでしょう。(UPX 日本語Frontendと言うのもあります。)

 実際にいくつか圧縮してみたので参考にして下さい。000StTHK.exeは最初の頃プロセスに入っていた覚えがあるので追加しました。圧縮すると元のサイズの32.3%となりました。不確定要素が多いので3分の1の時間で読み込めるとは限りませんが、多少速くなったと思います。

ファイル名 元のサイズ 圧縮後サイズ
000StTHK.exe
24,576
9,728
00THotkey.exe
249,856
74,240
ati2evxx.exe
110,592
43,520
TFNF5.exe
73,728
16,896
TPWRTRAY.EXE
196,608
67,072
合計
655,360
211,456

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