補足:

「鶏口となるも、牛後となるなかれ」

一般的には、牛は鶏よりも秀でているという観念を持つ人の考えから、
「上の下よりは下の上になったほうがよい」という意味を持つ。
私は、この言葉を大小という「位」の差を指すものではなく、
「環境」を指すものだと思って信念としている。
牛の尻尾のごとく考えて行動することもなく、ただ頭から受けた命令のみを実行する環境よりは、
どんな立場に立っていても、自分の頭を使って考え行動する環境の方が良い。
と解釈している。


「色即是空」

「形(色)あるものはいつかは無くなる(空である)」という仏の教え。
どんなに大きな企業でも、いつかは倒産することもある。
どんなに高価な墓石でもいつかは風化して消えてゆく。
どんなに美しい人でも、いつかは骨だけとなる。
どんなに高い地位にいても、会社が無くなればその地位は無になる。
どんなに大金を持っていても、その人が死んだらその人にその価値はわからなくなる。



地位や資産や名声は、目的を達成するためのもので、それは決して目的の対象にはならない。
家族を愛し、配偶者を愛し、仲間を愛し、すべての人を愛し、
その人たちと愛をはぐくむためにそれらのものが必要となる。
他人と楽しく共存して自分らしく生きて幸せを過ごしたい。
それを私はこの二つの言葉に置き換えて信念としている。