他形式のインポート・エクスポート

「インポート・エクスポート」とは?
DATファイルの1024KB→257KBファイル変換は「コンバート」と表記していますが、
M3-Saveman2の「インポート・エクスポート」機能は、変換作業とは少し異なります。

NDSには「セーブデータ」をバックアップする装置・媒体がいくつかあります。
USBケーブル経由でNDSカードからセーブデータを吸い出す『DATEL ACTIONREPLAY MAX Duo』。
その日本語版『サイバーガジェット マックスドライブ(DS用)』。
実機で動作し、メモリーカードにセーブデータをバックアップする『RAIN(SaTa.さん作)』。
そしてM3の最大の強敵マジコン『SuperCard』のSAVファイル。
M3のDATファイルも含め、これらはそれぞれ独自形式を採用しています。

しかし、独自型式である箇所を取り除いたり圧縮部分を展開することにより、
純粋な「セーブデータのブロック」を取り出すことが可能です。
他形式からこのブロックを抽出したものをM3のDATファイルに書き込むことを「インポート」、
逆にDATからブロックを取り出して他形式のファイルに書き込むことを「エクスポート」と定義しています。

つまり「予め対象ゲームのセーブデータが必要」になります。
例えば、未使用スロットにデータをインポートした場合、セーブデータそのものは書き込めたとしても、
ゲームタイトルやROM情報などが欠落しているため、それをM3側から認識することができません。
(DAT形式の仕様が判明すれば「コンバート」も可能とは思いますが)。
DAT→別形式コンバートも、DATに「ファイルサイズ」という概念が無いため、非常に難しいところです。

サポートしている形式
NDSモードの場合は、上記の例に挙げた4種類のファイルです。
GBAモードの場合は、SAV形式のみサポートしています。

・ACTIONREPLAY MAX Duo形式 (拡張子.DSS)
通常はフォルダ "C:\Program Files\Datel\Nintendo DS - GBA Max Drive\PC" にあります。
ヘッダは0x1f4バイト固定でそこから先にセーブデータのブロックが格納されています。

・マックスドライブDS形式「圧縮セーブデータ」 (拡張子.DST)
保存フォルダはACTIONREPLAY MAX Duoと同じですが、拡張子がDSTという独自のものになっており、
ヘッダは0x204バイトで、セーブデータはランレングス圧縮して格納されています。
M3-Saveman2では圧縮ブロックを展開して素のデータを抽出しています。

・マックスドライブDS形式「無圧縮セーブデータ」 (拡張子.DUC)
通常、マックスドライブDSのセーブデータは圧縮DSTフォーマットなのですが、
マックスドライブ付属のツールを実行し、
マックスドライブ[DS用]→セーブデータを編集する→オンラインサーバ
の順に進み、MyPCのセーブデータリストから任意のデータを選び、下のアイコンから、
「セーブファイルを解凍してエクスポートします(4番目のアイコン)」をクリック。
後は出力先を選べば、DUCファイルが出力されます。
(情報提供=SaTa.さん)

・RAIN形式 (拡張子.SAV)
NDSプログラミングの先駆けSaTa.さん作のNDS EEPROM->CFバックアップツール『RAIN』は、
CFカードのルートに拡張子SAVの形式でセーブデータを保存します。
これは、全くヘッダも何も付加していない、純粋なセーブブロックの塊です。

・SuperCard形式 (拡張子.SAV)
ファームウェアのアップデートでNDSに対応したGBAマジコン『SuperCard』は、
セーブデータはSAV形式でCF/SDメモリーカード上に保存されています。
ちなみに、内容はRAINと全く同じものです。

・GBAエミュレータVisualBoyAdvance形式(拡張子.SAV)
GBAモードのための対応ですが、GBAエミュのVBAのセーブデータも使えます。
まあ、これも上の2つと同じように単なるセーブブロックの塊です。

インポートの方法
M3でゲームを進め、適当な場所でセーブして終了。
M3のゲームメニューでセレクトボタンを押して適当なスロットにセーブをバックアップするか、
オートセーブを利用してDATファイルにゲーム情報を書き込みます。
続いてM3-Saveman2でメモリーカードからそのスロットを選択し、
[M3 << 独自型式インポート]ボタンをクリック。
ファイル選択ウインドウが開くので、インポートしたいセーブファイルを選べばOKです。
DSS/DST/SAVファイルは拡張子から自動的に判断して書き込みます。

エクスポートの方法
操作方法はインポートとほぼ同じですが、DSS/SAVのみの対応になります。
(DSTの再圧縮機能が無い)。

M3-Saveman2でメモリーカードからエクスポートしたいデータのスロットを選択し、
[M3 >> 独自型式エクスポート]ボタンをクリック。
ファイル選択ウインドウからエクスポート先のセーブファイルを選択すればOkです。

活用方法
『ACTIONREPLAY MAX Duo』と『マックスドライブDS』はオンラインサーバから
セーブデータをダウンロード(共有)する機能が搭載されているので、
サーバから取得した最強のセーブデータをM3に書き込む…なんてことが可能です。

『RAIN』を活用すれば、NDSカードとM3でセーブデータをやり取りすることも可能です。
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