2005/10/15 Text=Imaha486
プレイステーション2のBIOSを吸い出す〜USB編〜
概要
PS2実機BIOSをUSBストレージ(USBメモリやUSBハードディスクなど)に吸い出します。
注意点
とりあえず「自力でELFファイルをPS2実機で実行できる人」を対象とした説明ですので、
初めての方は一度旧方式を見て原理を学んでくださいませませ。
USBストレージにPS2のBIOSを吸い出すには?
実は、仕組みとしてはとても簡単です。
PS2エミュレータPCSX2のオフィシャルサイトにネットワーク経由でBIOSを吸い出すユーティリティが公開されていますが、
これは保存時のパスが内部で "host0:%s_BIOS_%s_%s_%s.%s" に固定されており、
ネットワーク接続時のホストコンピュータに保存するようになっています。
USBストレージに保存する場合は、これを "mass0:%s_BIOS_%s_%s_%s.%s" に変更するだけです。
PCSX2オフィシャルフォーラムでその手順などが公開されていますが、負荷分散のため当サイトに
ミラーリングしておきますので、こちらをお使いください。
>>DUMPBIOS(USB patched ver)のダウンロード
DUMPBIOS(USB)をPS2上で実行するには?
前回、ネットワーク経由で吸い出す記事を書いたときには手法は限られていたのですが、
今はとことん解析し尽くされ、様々な方法で起動できますので、各自で好きなものを選んでください。
具体的には以下のような方法が挙げられます。
メモカブート (SCPH-10000〜SCPH-50000(特定機種除く))
主に、メモリジャグラーを持っている人が好んで使う方法ですが、今はあまり主流ではありません。
私は事実上、これ以外の実行環境が無いため使っています('A`)
SwapMagic3.6 + USBブート (SCPH-10000〜SCPH-70000)
SwapMagic3.6からUSBメモリに置いたELFプログラムを直接実行できる機能が搭載され、
非常に簡単に自作プログラムが実行できるようになりました。
難点としては私はSM3.3の「メモカブートもどき」の時に買ってしまったため、
今更SM3.6を買う気が起こらないということ…つまり動作確認できてませぬ('A`;)
SwapMagic + CD-Rブート
私みたいに早くからSMを買ってしまったためUSBメモリブートができない人用。
わざわざCD-Rに焼くのは非常に無駄なので、何とも言えないところです。
吸い出しの手順
1.PS2にBIOSのダンプファイル保存用のUSBストレージ(出来れば容量16MB以上)をセット。
2.DUMPBIOS.ELF をPS2上で実行。
3.水平同期が取れずに画面が回り出すが、しばらく待つ(念のため3〜4分くらい放置)。
4.特に終了の挙動も無いので、頃合いを見計らって電源を落とす。
5.USBメモリをPCに挿して、 BIN EROM NVM ROM1 ROM2 の拡張子を持つファイルが生成されていれば成功。
(例)
SCPH10000の場合=_BIOS_VX_JAP_101.BIN
SCPH39000の場合=SCPH-39000_BIOS_V7_JAP_160.BIN
まあ、SCPH10000はPCSX2が正式に「非対応」を謳っているので意味は無いのですが。
最後に
とりあえず、吸い出した後はPCSX2のBIOSフォルダにでも突っ込んで動作確認ですかねぇ。