サーチャブルPDFリネームサポーター for CANON iR/MF/CS series マニュアル

@概要
キヤノン製スキャナ・複合機で生成した「検索用テキスト付きPDFファイル(サーチャブルPDF)」
テキスト情報を利用したリネーム(ファイル名変更)プログラムです。

主に搭載されている機能は以下の通りです。
・手動でのPDFファイル名の変更。
・法則に従って自動でPDFファイル名の変更。
・検索用テキストの抽出。
・PDFの閲覧(※Adobe readerおよびAcrobatを利用)。

対応機種は以下の通りです(記載以外の機種に関しては動作保証外)。
・CanoScan 5400F (CanoScan Toolboxを利用する機種は全てOK?)
・Satera MF5730 (MF Toolboxを利用する機種は全てOK?)
・iRC3170 + SEND拡張キット + サーチャブルPDF拡張キット

@基本設定
1.対象フォルダ「選択」ボタンでPDF保存先を選びます。
2.「PDF生成に使用したコピー複合機」で正しい機種を選択します。
これで、リネームリストにPDFファイルが列挙されたら成功です。

@主な操作方法
操作内容
効果
「リネーム後のファイル名」項目ダブルクリック
または「テキストを抽出して閲覧」ボタン
検索用テキストの抽出
「元のファイル名」項目ダブルクリックPDFの閲覧
「全文検索」メニュー または CTRL+Fキー全PDFから指定文字列を含むものを列挙 ※詳細は後述
「リネーム条件から名称を自動生成」ボタン自動でファイル名セット ※詳細は後述
「リネーム条件の編集」メニューリネーム条件の定義ファイルを編集
「リネーム実行」ボタン選択したファイルもしくは全てのファイル名の変更を適用する
※このボタンを押さない限りはファイル名を変更しません。

@全文検索
フォルダ内のPDFファイルを検索し、指定した文字列を含むファイルにカーソルを合わせます。
実行後に引き続いてF3キーを押すことで、第2候補以降にカーソルを合わせます。

@「リネーム条件から名称を自動生成」について

当プログラムと同じフォルダにある spdfauto.csv にリネーム条件を記述しておくことで、
その条件に従ってリネームリストのファイル名を自動的に生成します。
構造は以下の通りです(CSVカンマ区切り。EXCELを使用すれば意識せず編集できます)。
リネーム条件キー
ファイル名+拡張コード

その詳細は以下の通りです。
リネーム条件キー… ここに書いた文字列をPDFのテキスト内から見つけたときに実行されます。
ファイル名 + 拡張コード… 条件キーを見つけたとき、ここで指定したファイル名を生成します。
拡張コードは以下の種類があります。
%L1 … リネーム条件キーより後にある文字列をファイル名として抜粋。
%L2 … リネーム条件キーも含めて1行をファイル名として抜粋。
%L3 … リネーム条件キーを含んだ行は1行全てファイル名として抜粋。
%Y  … 実行した年を挿入(2桁表記。2007年などにしたい場合は20%Yと打つ)。
%M  … 実行した月を挿入。
%D  … 実行した日を挿入。
%F  … 元のファイル名を挿入。

リネーム条件のCSV作成は慣れるまで難しいところもありますが、
使いこなせばファイル名を付ける手間を大幅に省くことが可能です。

(例)文字列 "▼" を見つけたら、そこから後ろをファイル名として抜粋
▼,%L1.PDF
→▼電子計算機仕様書について … ファイル名「電子計算機仕様書について.PDF」

(例)文字列 "仕様書" を見つけたら、"仕様書"も含めてそこから後ろをファイル名として抜粋
仕様書,%L2.PDF
→電子計算機仕様書について … ファイル名「仕様書について.PDF」

(例)文字列 "について" を見つけたら、その行全てをファイル名として抜粋
について,%L3.PDF
→電子計算機仕様書について … ファイル名「電子計算機仕様書について.PDF」
※1行全て抜粋は非常に便利ですが、OCRテキストの精度に大きく影響されます。

(例)文字列 "▼" を見つけたら、年月日を加えつつ後ろをファイル名として抜粋
▼,20%Y年%M月%D日-%L1.PDF
→▼電子計算機仕様書について … ファイル名「2007年03月15日-電子計算機仕様書について.PDF」