亡き王女のためのパヴァーヌ/ラヴェル

フランス近代を代表する作曲家、ラヴェルの若き日の作品です。
本人は「気に入っていない」ようですが、自分で管弦楽にも編曲してますし、
ひねくれ者だけに、実はお気に入りの作品だったりするかもしれません。
有名なメロディなので、どこかで聞いたことがある曲だと思います。
タイトルの「亡き王女」というのは、原語で「infante defunte」
となっており、スペイン語の「infanta」(王女)に由来する言葉なので
ベラスケスの絵画に登場するスペインの王女ではないかと言われています。
本人は「韻を踏んだだけだ」とのこと。

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前奏曲第1集より「途切れたセレナード」/ドビュッシー

全12曲の「前奏曲第1集」の中の9曲目です。「亜麻色の髪の乙女」と
「沈む寺」の間に入っているので、いまいち影が薄いかもしれません。
曲は求愛のセレナードです。「ギターのように」という指示がついています。
しかし途中で横やりが入って「途切れ」てしまいます。なかなか成功しない
セレナード。ちょっと諧謔的でもありますね。当時フランスで
流行っていたスペイン風の曲です。

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前奏曲/ラヴェル

ラヴェルが、フランス国立音楽院のピアノかの初見テスト用に
作曲したものです。調性記号を見るかぎりはハ長調ですが、
所々に臨時記号がついて、調性の面影はありません。
当時の学生も苦労したんだろうなぁ。その他にも、手を
重ねなければ弾けないところもあって、初見は苦労します。
この曲は、女流ピアニスト、マルグリット・ロンに捧げられています。

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