mab方式MORE連携ユーティリティライブラリ

ユーティリティライブラリ

作成日:2000/10/06
更新日:2001/01/30

mab方式MORE連携ユーティリティライブラリについて
ダウンロード  仕様  使用方法
対応MOREソフト一覧  制限事項  著作権・転載条件など


◆mab方式MORE連携ユーティリティライブラリについて
 ・mabさん考案のファイル名呼出しによるMORE連携方式を
  サポートするための関数をまとめたライブラリです。
 ・MORE連携方式については,下記を参照ください。
◆動作環境
 ・シャープザウルスシリーズ
 ・動作確認機種:MI-310
◆更新履歴
 2000/10/06 Ver1.00
       ・公開開始。
 2001/01/30 Ver2.00
       ・MI-E1のCF/SDカードのファイル連携に対応。

◆ダウンロード
 ライブラリ+ヘッダファイル+説明書
  KickUtil-200.lzh
 ソースファイル+ヘッダファイル+説明書
  KickUtil-200s.lzh

◆仕様
 0.KICKファイル
 1.MORE連携呼出し元関係
 2.MORE連携呼出し先関係


 0.KICKファイル
   ファイル名:F0:WYR_KICK.INI
   形式:バイナリ形式
      typedef struct {
          UCHAR dstAplName[5]; /* 呼出し先アプリ識別名4文字+'\0' */
          UCHAR srcAplName[5]; /* 呼出し元アプリ識別名4文字+'\0' */
          TIME  setTime;       /* 連携ファイル作成時刻 */
          UCHAR fileName[LONG_DFNAME_LEN+20]; /* 引数ファイル名(絶対パス) */
          UCHAR dirName[LONG_DFNAME_LEN];     /* 引数ファイル名のディレクトリ */
                                              /* F0:, F1:, F1:\DIR\,
                                                 C1;, C1:\, C2:, C2:\SRC など */
          int   readOnlyMode;  /* 0: Read/Write, 1: ReadOnly */
          UCHAR work[100];     /* 各MORE独自パラメータ用 */
      } KICK_F;

 1.MORE連携呼出し元関係
   ====================================
   形 式:APLID KICK_AplNameToAplID(UCHAR *aplName)
   引 数:aplName アプリ識別文字列
   戻り値:アプリ識別値

   概 要:引数aplNameのアプリ識別文字列をアプリ識別値に変換する。

   ====================================
   形 式:void KICK_AplIDToAplName(UCHAR *aplName, APLID aplID)
   引 数:aplName アプリ識別文字列
       aplID   アプリ識別値
   戻り値:なし

   概 要:引数aplIDのアプリ識別値をアプリ識別文字列に変換して,引数aplName
       に格納する。

   ====================================
   形 式:BOOLEAN KICK_IsExistMORE(UCHAR *dstAplName)
   引 数:dstAplName 呼出し先MOREアプリ識別文字列
   戻り値:存在する  =TRUE
       存在しない =FALSE

   概 要:引数dstAplNameで示されるMOREソフトが,ザウルス上(本体,カード)
       に存在するかどうかを調べる。

   ====================================
   形 式:BOOLEAN KICK_CreateKickFile(KICK_F *pKickFile)
   引 数:pKickFile KICKファイル構造体
   戻り値:KICKファイルの作成成功 =TRUE
       KICKファイルの作成失敗 =FALSE

   概 要:引数pKickFileの内容を持つKICKファイルを作成する。
       KICKファイルが存在する場合には,上書きする。

   ====================================
   形 式:BOOLEAN KICK_MakeKickFile(UCHAR *dstAplName, UCHAR *fileName,
                                 int readOnlyMode, UCHAR *work)
   引 数:dstAplName   呼出し先MOREのアプリ識別文字列
       fileName     呼出し先MOREで使用するファイル名(絶対パス)
       readOnlyMode ReadOnlyフラグ
       work         その他の各MORE独自パラメータ用(100バイトまで)
   戻り値:KICKファイルの作成成功 =TRUE
       KICKファイルの作成失敗 =FALSE

   概 要:各引数の内容を持つKICKファイルを作成する。
       KICKファイルが存在する場合には,上書きする。

   ====================================
   形 式:BOOLEAN KICK_ExecMORE(UCHAR *dstAplName)
   引 数:dstAplName   呼出し先MOREのアプリ識別文字列
   戻り値:MORE呼出し成功 =TRUE
       MORE呼出し失敗 =FALSE

   概 要:引数dstAplNameで示されるMOREソフトを起動する。
       すでに呼出し先MOREソフトがOUT状態の場合には,呼出し先MOREソフト
       をEXEC状態に切り替える。

   ====================================

 2.MORE連携呼出し先関係
   ====================================
   形 式:BOOLEAN KICK_ReadKickFile(KICK_F *pKickFile)
   引 数:pKickFile KICKファイル構造体
   戻り値:KICKファイルの読み出し成功 =TRUE
       KICKファイルの読み出し失敗 =FALSE

   概 要:引数pKickFileで示されるKICKファイル構造体に,KICKファイルを読み
       出して設定する。
       KICKファイルが存在しない場合や,呼出し先アプリ識別名が自MOREソフ
       トのアプリ識別名と異なる場合には,FALSEを返す。

   ====================================
   形 式:BOOLEAN KICK_DeleteKickFile()
   引 数:なし
   戻り値:KICKファイルの削除成功 =TRUE
       KICKファイルの削除失敗 =FALSE

   概 要:KICKファイルを削除する。
       KICKファイルが存在しない場合には,FALSEを返す。

   ====================================

◆呼出し元コーディング例
  UCHAR dst_id;      /* 呼出し先アプリ識別値 */
  UCHAR apl_name[5]; /* 呼出し先アプリ識別文字列 */
  UCHAR file_name[LONG_DFNAME_LEN]; /* ファイル名(絶対パス) */
  UCHAR work[100];   /* */

  /* アプリ識別値をアプリ識別文字列に変換 */
  KICK_AplIDToAplName(apl_name, dst_id);
  /* 呼出し先MOREソフトの存在確認 */
  if (KICK_IsExistMORE(apl_name) != FALSE) {
      /*
       * 呼出し先MOREに渡したいファイル名(絶対パス)とworkを設定
       */
      /* KICKファイルの作成 */
      if (KICK_MakeKickFile(apl_name, file_name, KICK_READWRITE, work) != FALSE) {
          /* 呼出し先MOREソフトの起動 */
          KICK_ExecMORE(apl_name);
      }
  }

◆呼出し先コーディング例
  PIMAplSetup関数などで

  KICK_F kick_file;  /* KICKファイル構造体 */

  if (KICK_ReadKickFile(&kick_file) != FALSE) {
      /*
       * kick_fileの内容に従い起動設定
       */
      KICK_DeleteKickFile();
  }

◆使用方法
 1.libKickUtil.aをSZABインストールディレクトリの下の lib ディレク
   トリにコピーする。
 2.KickUtil.hをSZABインストールディレクトリの libheader/c ディレ
   クトリにコピーする。
   あるいは,各プロジェクトのディレクトリの csrc ディレクトリの下
   にコピーする。
 3.SZAB統合開発環境のリンカオプション LKFLAGS2 に -lKickUtil を追
   加する。

◆対応MOREソフト一覧(2001/07/09現在)
呼出し元/先 アプリ識別名 作者(敬称略) MOREソフトタイトル
 呼出し先  WYR8 mab mabEditor Ver2.1以降
 呼出し先  MPHD nakaban Train Schedule Viewer Ver1.40以降
 呼出し先  MPHF nakaban LHA for Zaurus Ver1.20以降
 呼出し先  MPAK mab JpegCutter&Movie Ver4.2以降
 呼出し先  WDA1 ボビー インポータ Ver1.10以降
呼出し元/先 WDAA ボビー 拡張メモリ操作 Ver1.24以降
 呼出し先  MPPY MaYo Image Viewer for ICRUISE Ver1.10以降
 呼出し先  WNX4 nakaban Zaurus ArChiver Ver1.00以降
 呼出し先  MPRW MaYo Image Viewer 横QVGA版 Ver2.00以降
 呼出し先  MPRV MaYo Image Viewer 縦QVGA版 Ver2.01以降
 呼出し元  MPSK Kei 常駐ふぁいらVGA Version0.30以降
 呼出し先  MPSJ Kei 常駐えでぃたVGA Version0.22以降
 呼出し先  MPTA Kei 常駐びゅーわVGA Version0.10以降
 呼出し先  MPTB Kei 常駐ばいなりVGA Version0.10以降
 呼出し先  WYRF mab PostEditor Ver1.0以降
 呼出し先  WYR7 mab CSVどうだ〜Ver1.0以降
*ただし、このmab方式MORE連携ユーティリティライブラリを使用しているとは限りません。

◆制限事項
 ・MI-E1において,MORE連携で起動できるMOREソフトは「カード」設定されているドライブ上のMOREソフトの
  みである。

◆著作権・転載条件など
 ・本ライブラリは,制限なしで使用可能です。自由に使用してください。
  但し,本ライブラリを使用して生じるあらゆる障害に対して,一切責任
  を負いません。

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対応MOREソフト一覧  制限事項  著作権・転載条件など

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