パソコンを買って、何かをしようと思うとソフトウェアが必要になる。
必ず必要なのはOS(オペレーティングシステム)である。
基本的な操作には困らない程度のツールも付属していて、インターネットとメールくらいなら他にソフトを必要としない。
筆者がまず欲しいのは優れたエディタである。メモ帳ではHTMLファイルの編集にも不便だからだ。常用しているのは「秀丸エディタ」である。使い慣れているのが一番の理由であし、いわゆる定番ソフトのひとつである。
秀丸エディタはシェアウェアである。価格は4000円となっている。
筆者は4000円を払わず使わせてもらっている。違法使用ではない。フリーソフト作者に対して、無償使用を許可する制度があるからだ。秀丸のレジスト画面に「特別に送金を免除されている」というのがあるが、それである。
ありがたいことである。
なぜ人の作ったソフトを使うかというと、自分では作れないからである。能力だけでなく、時間や労力もその理由となる。逆に、使って不便を感じたり、自分の欲しい機能が不備だった場合は自作するしかない。そうすれば、自分の思い通りに作れるからだ。
筆者がソフトを作るのはそれが理由である。
その製作に対する思いや労力から、フリーかシェアかが変わってくる。筆者の場合、製作に掛かった費用、人件費ではなく、購入したツールや書籍代金が多いものをシェアウェアとしている。
ソフトを作るには能力とアイディア、手間隙がかかる。
多くのソフトがあり、簡単に使えるので作者の手間を忘れてはいないだろうか。
違法コピーまでいかなくても、ソフトを借りることはないだろうか。
例えばMicrosoft Officeを借りてインストールすれば、それは違法使用である。
インターネットにはWarezというのがある。市販ソフトなどをインターネットで公開し違法に使用できるようにしたものである。Off交換もあるが、違法であることに変わりない。
シェアウェアであれば、パスワードだけで使えるようになるし、市販ソフトでもパスワードが必要なものがある。そのパスワードを違法に公開している者もいる。
こういうことをしているのは中高生に多いようである。まともな大人はやらないだろうからだ。
シェアウェア作者としては調査しなければならないだろう。
とはいえ、地下深いそれを探索するのは不可能である。表に浮かび上がってこなければ分からない。しかし、その頃には地下では知れ渡っているということになるのだ。
そして見つけた。
筆者のソフト「EasyView」のパスワードが公開されていたのを発見したのである。
同名ソフトではない。パスワードが合っているのだ。
「goo」で検索しただけである。それでも引っかかった。どういうキーワードで検索したのかは言えないが、「じゃあやってみよう」というのはやめていただきたい。
どうりで、最近レジストが減ったわけである。
本心では、少し嬉しかった。それだけ必要と思われたということである。もちろん、その後は腹立たしいのだが。
こういうことがあると、ソフト開発の労力と同じくらい、不法使用に対する対応に労力が必要となってしまう。
もし、より良いソフトが使いたいならば、きちんとレジストし、作者にやる気と無駄な労力を使わせないようにすべきである。
WindowsXPやOfficeXPではレジストが複雑になった。どちらも持っていないので雑誌で読んだ知識しかないが、50桁(!)のパスワードを入力し、ネットから正式にレジストするという2段階になったそうである。
これに対し、既にアメリカでは、パッチによりレジストを外すものも出ているようである。まもなく、日本でも対応する者が出てくるだろう。いや、地価深くではもう出回ったのかもしれない。
正式に購入した人であれば、面倒なだけであり、不法使用者のツケを正規ユーザが支払わなければならないのである。
逆に言えば、これが今後の標準的レジスト方法になるだろう。
筆者もこの方法に準じた内容を検討中である。
また、既に正規ユーザであっても、新たにレジストする必要が出てくるだろう。
正しい人が有利であるべきなのだが、困ったものである。
だから、正規ユーザには別の特典を考えている。