自衛隊法



憲法9条

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
A前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権はこれを認めない。

憲法の精神、「主権在民」「基本的人権の尊重」「戦争放棄」のひとつがこの9条である。マニアックス通信でこの条文を引用するのは3度目にもなっているが、詳しく見てみよう。

「国際紛争を解決する手段としては」が問題で、国際紛争以外には認めていると読み取れる。内紛などを見据えてのものだろうが、ここで考える必要があるのは紛争の意味である。

「紛争」とは辞書によると「もめごとの漢語的表現」だという。「もめる」は「意見の相違などで言い合いや論争がかわされること」だそうだ。それに対して、国際紛争に限って放棄しているのである。

第2項では、戦力の放棄と国の交戦権の放棄を述べている。これは国際紛争の解決のための戦力と交戦権に限っているため、専守防衛を旨とする自衛隊の存在は容認されるのである。

国際紛争とは国と国との紛争だと思われる。対個人については国際紛争ではない。アフガニスタンに対し攻撃するのは禁止されているが、ある特定の個人に対し、アフガニスタンとの友好関係を損なうことなく攻撃することは、この文面から容認されていると読み取れる。

簡単なことだ。経済援助をする約束でいいだろう。

国としての戦争ではないのだ。宣戦布告も前述のように不要なのだから。



自衛隊法

第三条 自衛隊は、わが国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対しわが国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする。
 2 以下略

第七条 内閣総理大臣は、内閣を代表して自衛帝の最高の指揮監督権を有する。

第七十六条 内閣総理大臣は、外部からの武力攻撃(外部からの武力攻撃のおそれのある場合を含む。)に際して、わが国を防衛するため必要があると認める場合には、国会の承認(注釈略)を得て、自衛隊の全部又は一部の出動を命ずることができる。ただし、特に緊急の必要がある場合には、国会の承認を得ないで出動を命ずることができる。
 2 以下略

第七十八条 内閣総理大臣は、間接侵略その他の緊急事態に際して、一般の警察力をもっては、治安を維持することができないと認められる場合には、自衛隊の全部又は一部の出動を命ずることができる。
 2 以下略

第八十八条 第七十六条第一項の規定により出動を命ぜられた自衛隊は、わが国を防衛するため、必要な武力を行使することができる。
 2 以下略

自衛隊の行動には「防衛出動」「治安出動」「災害派遣」がある。後のふたつには問題がないだろう。特に最後の災害時の自衛隊派遣は、実に頼もしく思う。

ここでわかることは、攻撃は国内のみに限定されている点で、国の防衛、治安維持を任務としていることである。ある特定の個人(政府要人を除く)や企業を守ることはできない。国の重要機関以外も防衛できない。米軍基地はどう考えても国のものではないから、防衛する対象にはならないのである。

武力行使は88条のみに規定されており、防衛以外には使えないようになっている。兵法に曰く、「攻撃は最大の防御なり」により、攻撃することは時代劇ファンならずとも常識である。先制攻撃、速攻など、スポーツでも将棋でも有効であることは明白だ。

国外での武力行使を認めないとは書かれていないし、攻撃されるまで手を出せないともされていない。

これを見る限り、テロの恐れがあればその大元に攻撃することは可能だと言える。「〜できる」はあっても、「〜してはならない」はないのである。



発進!

自衛隊の戦車や装甲車、攻撃ヘリなどが大群で進む場面を思い浮かべて欲しい。

BGMが聞こえて来ないだろうか。

ゴジラでお馴染みの音楽。

格闘家でこの音楽を自分のテーマソングにしていた人がいた。

「地球防衛軍のメインテーマ」である。

地球防衛軍?

そう、イメージしていたのは正しくは自衛隊ではないのだ。

自衛隊などという日本の国を守るだけのものではなく、地球防衛軍にしてしまえば、世界の警察アメリカと、地球を守る日本の部隊(現自衛隊)で世界の平和を維持できる。

どの国も文句は言えない。なにしろ地球を守ってくれるのだから。

自衛隊法を改正、というより自衛隊ごと廃止し、地球防衛軍を組織すれば、問題は解決である。

「地球防衛軍 第1条 地球防衛軍は地球の平和と生命を護ることを目的とし、これを脅かすものは、いかなる手段を用いても排除する。」

完璧だ。

子供に将来何になりたいと聞いて「地球防衛軍の隊員」というのは楽しいではないか。自衛隊員も、「自衛隊です、すいません」というより「地球防衛軍です、ワハハハハ」となっていいだろう。

面倒な自衛隊と憲法論争より、よほど楽しい話し合いになる。

その話を出してから、棄却されたら、では自衛隊を海外派遣できるようにしようと言えば、すんなり通るかもしれない。(その前に不信任案が出るかもしれない)

ふざけてはいない。本気である。(その方が問題か)

なお、法律の文面は(タイプミスは除く)正確であるが、昭和48年に買った六法全書なのでその後の改正は不明である。




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