祝 雅子さまご出産



内親王さまご誕生

始めに少し解説しておきたい。

皇族とは天皇を頂点に、皇后、太皇太后、皇太后、親王、親王妃、内親王、王、王妃及び女王のことである。嫡出の皇子及び嫡男系嫡出の皇孫は、男を親王、女を内親王と呼び、三世以下の嫡男系嫡出子孫は、男を王、女を女王と呼ぶ。

ここで、天皇は崩御まで退位がないこと、内親王及び王女には婚姻後に地位が存在しないことが分かる。婚姻による離脱が定められているのである。また婚姻によらずとも、15歳以上の内親王、王及び王女は本人の意思による離脱が可能であるし、特別な事情により皇太子及び皇太孫以外は離脱する場合もある。

言葉としては、皇太子のお子様は、皇太孫と思い勝ちであるが、そうではない。皇太子がない場合にのみ、皇太孫という次の天皇となる地位となるのである。

そして、男系の男子のみに皇位継承権があり、養子は禁止されているのである。

皇太子殿下のお子様は、親王及び内親王と呼ばれる。現時点で、そのお子様に皇位継承権があっても皇太孫とは呼ばない。皇孫といいう呼び方が正しい。

この38年間、皇室には男子がお生まれになっていない。つまり、昭和天皇崩御により皇位が継承された時点以外では皇位継承権が変化していないことになる。その間は内親王及び女王がお生まれになっているだけなのだ。

13年12月1日午後2時43分、皇太子妃雅子さまは、内親王をご出産になられた。

皇室のみならず、国民全ての喜びであることは間違いない。

皇室皇族に関する事柄は皇室典範により定めることが憲法に定めてある。なお、皇室典範は法律であるから、国会のみで改正が可能である。(憲法は国民投票が必要)

女性であるから天皇になれないというのは、過去の日本の歴史からも、また現代の考え方からも適切とは言いがたい。

ぜひ、女性でも皇位継承が叶うよう改正を望みたい。



皇室典範改正の問題点

皇族のうち、いままで皇位継承権のない、内親王および女王に皇位継承権が与えられることはまったく問題がない。「男系の男子」という規定を「直系の皇子孫」や「嫡出子孫」とでもすればいいだけである。

問題というほどではないが、天皇(女帝)の夫、内親王及び王女の夫の呼び方が現在はない(定められていない)ことである。歴史的にはあったであろうことから、それに準ればいいだけである。

また、天皇には必要により摂政を置くことができるが、これに女帝の夫を充てられないようにしなければならないだろう。

それよりも、改正して欲しいことがある。

そもそも皇族は日本国民ではない。それはいい。ならば、日本の法律にある一夫一婦制にも制限されることなく、天皇や皇太子には正妻以外に、できるだけ多くの女性を皇子誕生のため置くべきだと思う。女御・更衣があまたさぶらって良いではないか。

不遜ではない。歴史的にその方が長いのだ。

正妻が可哀想だという人もいるだろう。しかし、地位は変わらないし、愛情はそれらとは無関係に存在する。妻がいても浮気をしたことがある夫が世の中にどれくらいいるか想像して欲しい。

そして、嫡男を産めない正妻のプレッシャーは凄まじいと考えられる。雅子さまであれば、日本国中が注目し、皇子の誕生を請われるのだ。一度流産され、お生まれになったのは内親王である。我々一般人には想像もできないものに違いない。いっそ、別の女性を用意してと思われたこともあるのではないだろうか。

改正は簡単である。「皇后及び皇太子妃は、自らの意思により、子孫を残すための特別な女性を仕えさせることができる」でいいだろう。天皇及び皇太子の意思ではないところがミソである。プレッシャーにより自我が崩壊するようなことにならないためにも、在ってよいと考える。なお、大奥ではない。後宮である。




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