gvim日本語Windows版 Version 5.7.0j 簡易マニュアル since 23-Aug-1999 Version 0.85 Taro Muraoka (KoRoN) Last change: 01:25:42 25-Jun-2000. 説明 これはhttp://www.vim.org/で公開されている、viエディタのクローンであるVimの バージョン5.7に、幾つかの修正を施して日本語Windows上で使いやすくし、VC++6.0 を用いてコンパイルしたものです。 ダウンロード 下記のアーカイブをダウンロードするなどして入手してください。 ○ gvim-5.7.0j-w32.tar.bz2 インストール 以下では説明の都合上、インストールディレクトリをc:\Vimとします。 1. 解凍する ダウンロードしたアーカイブを解凍して、出てきた全部のディレクトリとファイル をc:\Vimというディレクトリをつくってそこにそのまま置きます。 注意: tar.bz2アーカイブ内のトップディレクトリ(gvim-5.7.0j-w32)は、除いて 考えてください。 2. 環境変数の設定 環境変数VIMにインストールしたディレクトリを設定し、パスも通します。具体的 には次の2行をc:\autoexec.batの最後に追加します。 SET VIM=c:\Vim PATH %PATH%;%VIM% 3. 環境設定ファイルの準備 環境変数HOMEに指定されるディレクトリ、もしくは上で設定した環境変数VIMに指 定されるディレクトリに、設定ファイル_vimrcと_gvimrcを置きます。とりあえず はじめはVimに同梱のvimrc_example.vimとgvimrc_example.vimを、それぞれ複製し て_vimrcと_gvimrcという名前にして、c:\Vimに置くのが簡単で良いでしょう。 使用許諾 すべてオリジナルに従います。詳しくはREADME.txtをご覧下さい。 既知の問題点 1. 特定の位置(下のほうの行)で、特定の文字(シーケンス)が化ける。 2. rで全角の'2'に置換をすると文字化けを起こすことがあるらしい(未確認)。 3. MSDNからクリックでフォーカスを移すとIMM32.DLLから落ちる。 連絡先 日本語化部分などの不都合はkoron@tka.att.ne.jpまで連絡を貰えれば折をみて修正 します。Vim本体に属すると思われる不都合については直接http://www.vim.org/のほ うへ英語で連絡するか、私(日本語可)に問い合わせてください。私にでも応急的に処 置できるものであればそうしますし、そうでなくても後日つたない英語になりますが 本家http://www.vim.org/へフィードバックできるかもしれません。gvim日本語版等 の関連情報は次のURLにあります。 http://ixeris.bios.ics.saitama-u.ac.jp/~koron/ 謝辞 素晴らしいエディタであるVimをフリーソフトウェアとして公開&管理し、今回の日本 語版の公開を快諾していただいたBram Moolenaar氏に最大限の感謝をします。 OLE版 gvim日本語版はOLE対応としてコンパイルしています。始めて実行する時にはダイア ログで、「レジストリにOLEを登録しますか?」のようなことを英語で質問されます。 ここでYesを選択すればOLE登録が行なわれ、次回以降同じことは聞かれません。Noを 選択した場合は登録されず、次回に同じように聞かれます。アンインストールなどの 理由により、一度登録したレジストリを削除する場合には、コマンドラインから "gvim -unregister"を実行してください。 OLE版をVisualStudioのエディタとして使用した方々から動作報告をいただいていま す。VSからソースのダブルクリック等で内部エディタではなくgvimが起動されるとの ことです。VSとの親密な(引数の提示やヘルプなど)連携は行なわれないらしいです。 詳細は後々充実させたいと思います。報告をいただいた方々に感謝します。ありがと うございました。また報告・感想などはこれ以降も大歓迎いたします。 ActivePerlとの連携 注意:gvimを使用するだけならばActivePerlをインストールする必要はありません。 ActiveState社により公開されているActivePerl 5.6をインストールすることで、 Perlインターフェースを使用することができます。ActivePerlをインストールしてい ない場合は、Perlインターフェースは自動的に無効となります。Perlインターフェー スの詳細については":help perl"としてVim付属のマニュアルを参照してください。 修正点 オリジナルからの修正点はChange_j.txtに未整理ながら収録しています。 Change_j.txtにはオリジナルからの変更点や作業記録のメモを記載しています。 日本語版独自の添付ファイル 日本語版のリリースにあたり、以下のファイルを独自に添付しています。 1. 簡易コマンド一覧表を添付(CmdLst_j.txt) http://www.vim.org/のメーリングリストで流れたコマンドモードコマンドの一覧 表を和訳して添付してみました。しばらく手を入れていないので内容が古くなって います。不都合を発見した場合、村岡まで連絡をください。修正します。 2. 日本語メニューを添付(menu.vim) メニューなどの表示を日本語化してみました。オリジナルの英語メニューを使いた い場合はmenu.vim.origをmenu.vimにリネームしてください。 3. 日本語整形スクリプト(macros/format.vim) 日本語整形のためのスクリプトです。":source $VIM/macros/format.vim"で取りこ むとgqコマンドと、Jコマンドを置換えます。西岡拓洋さんの手によるものです。 4. 漢字コード変換スクリプト(macros/jcode.vim) Shift-JIS/EUC/JISを自動的に相互変換できるスクリプトです。実行速度が少々遅 いですが「こんなこともできる」というデモ・サンプルとして収録しています。 5. タイムスタンプスクリプト(macros/autodate.vim) このドキュメントの先頭にあるタイムスタンプを自動的に更新するためのスクリプ トです。これもデモ・サンプルとしての収録です。 6. 辞書検索スクリプト(macros/dicwin.vim) http://www.forest.impress.co.jp/library/gene95.htmlで公開されるGene辞書 を、Vim上で検索するためのスクリプトです。 ソース差分 gvim-5.7.0j-w32.diff.bz2として配布しています。以下のURLのWebサイトから入手 するか、村岡まで「gvimソース差分希望」と連絡してください。折り返し、メールで 添付送信します。 http://ixeris.bios.ics.saitama-u.ac.jp/~koron/ 以前の機能毎の差分配布形態とは変わり、一つの差分ファイルとして配布していま す。パッチを充てるにはVimのソースディレクトリ(src/)に移動し、次のようなコマ ンドを実行します。 解凍せずに使用する例: % bzcat gvim-5.7.0j-w32.diff.bz2 | patch -p2 -b 解凍して使用する例: % patch -p2 -b < gvim-5.7.0j-w32.diff 差分の使い方や内容に関する質問・コメントなどありましたらkoron@tka.att.ne.jp まで連絡ください。ソース1行1行に至るまでの検証も大歓迎します。 更新履歴 ● 25-Jun-2000 本家(ftp://ftp.vim.org/pub/vim/unreleased)から5.7を入手。5.7ajまでの資産 (パッチ)継承。作業環境・ファイルの整理。 ● 23-Jun-2000 normalへ0x9B(CSI)のコードを渡せるように修正。 本家(ftp://ftp.vim.org/pub/vim/unreleased/patches)からパッチ4〜8を入手 ● 19-Jun-2000 本家(ftp://ftp.vim.org/pub/vim/unreleased/patches)から1〜3のパッチを入手 regexpの微修正。韓国語クラスの追加。 MBC行末のi_CTRL-O問題対処。showmatchのTOMB回避。 ● 11-Jun-2000 本家(ftp://ftp.vim.org/pub/vim/unreleased)から5.7aを入手。5.6jまでの資産 (パッチ)継承。作業環境・ファイルの整理。β版であることのアナウンス(注意)を 追加。 ------------------------------------------------------------------------------- 生きる事への強い意志が同時に自分と異なる生命をも尊ぶ心となる Taro Muraoka/村岡太郎<koron@tka.att.ne.jp> # vi:ts=8 sts=2 sw=2 tw=78 et