1969年(昭和44年)発売,販売価格:9200円???,使用電源:単3電池4本で動作
 外寸 約90×170×40mm,愛称:GTラジオ「未来を開くラジオ」

 小さなラジオにしては音質が良く,デザインも洗練されています。この年のグッドデザイン賞にも選ばれています。好きなラジオの1つで,机の片隅に置いておくことの多いラジオです。

 正面のアルミ面をここまできれいにするのに結構気を使いました。入手したときは黄ばみと汚れで,脇に置いておくという雰囲気ではありませんでした。基本的にはTR−716の方法と同じで,ばらして液体石鹸をつけて歯ブラシで磨いてあります。どうしても落ちない汚れは歯磨き粉と砂消しゴムを使いました。あまりやりすぎるとつや消しのアルミ面をが損なわれてしまいますので注意が必要です。

 内部はバーアンテナのフェライトが折れていました。前の所有者が裏ぶたを開けるとき無理をしたのかもしれません。接着剤を付けた形跡もありますが,とれて固定されていません。接着剤で着けてはがきで巻いて補強しておきました。接着剤は昔から工作の定番だったセメダインCです。紙を巻きつけて接着剤で固定するだけで強度が違います。

    

 常時使いたい機種についてはスイッチ付きボリュームは好きでないので,取外し可能な電源スイッチを増設しました。スイッチを引き抜くと元と同じ動作になります。詳細はTR−84のページと同じです。

    

 右側面には,上にチューニングつまみ,下にスイッチ付きボリュームが配置されています。このつまみも石鹸をつけた歯ブラシで磨いて汚れを取ってあります。中央の2つのトグルスイッチはAFCのON・OFFとTONEのHIGH・LOW切替です。左側面には6VDCとイヤホン端子があります。

    

 電池の格納庫です。スマートに電池の交換ができます。

    

 AM・FMの切替スイッチは背面にあります。底面には折りたたみ可能な足のようなものが付いていて非常に安定感のある置き方ができます。