メモやblogの原稿書き、メール書きをPDAで行なうことが多くなってきたため、ミニPCとしても使えるPDAを探していてこの機種にたどり着きました。
購入記はこちら。
使い始めてまず分かったことは、「Palmの動作のさくさく感は、SL-C3000では実現できていない」ということ。
特にPIM機能などの「手帳的」な用途で、ペンやジョグダイヤル操作によって 素早く望みの情報にたどり着くのにかかる速度は、Palmのほうが数段上です。 CPUパワーでは、PEG-N600CがDragonballVZ(33MHz)でSL-C3000がIntel XScale PXA270(416MHz)とZaurusが大きく凌駕しているのですが。
これは、OS設計の違いによるところが大きいと思います。
また、ジョグダイヤルはSL-C3000にもあるのですが、CLIEで慣れ親しんだ「回す」「押す」操作はできず、上下に「寄せる」という操作になっているところの違和感がなかなか拭えません。ついつい「押して」しまいます。
乗り換えをいろいろ試行錯誤していくうち、
CLIE = PalmのPIMをベースに、AV, 通信などを拡張したもの (PEG-Nシリーズは、元のPalmに近いですが)
Linux Zaurus = Linux PCをベースに、PIM機能を追加したもの
と解釈するのが正しいのかな、と思えてきました。
さらに言うと、Palmでよく使われている「母艦」というPCを指し示す言葉は、Linux Zaurusではしっくりきません。Zaurusそのものが母艦と考えた方がよいです。
以下、乗り換えしたソフトを列挙します。
乗り換えができたもの
まだ乗り換え先が定まらないもの
Palmの場合、muchy.comといったソフト、ハード探しのポータルサイトがあって使いやすかったのですが、Zaurus向けの同じような趣旨のサイトは未だに見つからず、いろいろ探し回ってしまいました。
さしあたり、"生活必需品"的なものを揃えました。
今回のZaurus購入および環境整備には、以下の本がたいへん参考になりました。興味のある方はご覧になってみてください。
「Linux Zaurus Super Guide SL-C860/C760/C750/C700」/ 丸山 弘詩 編著, 毎日コミュニケーションズ, ISBN 4-8399-1388-9
とりあえず、これでモバイル生活ができるようになりました。
PIM機能を除けば、望む機能がたいてい手に入るというところが"PDA"とは異なる"ミニPC"の奥深さといったところでしょうか。
Linux Zaurus共通の挙動らしいのですが、vfatマウントされている記憶装置(SDカード、CFカード、内蔵HDD)に8.3形式のファイルを作成すると、ファイル名が小文字になってしまいます。
ext3形式でフォーマットしなおせばそのようなことは無くなるそうですが、さしあたり、vfatのままで対応する方法を調べてみました。
※以下に述べる手順は、一つ間違えるとzaurusが起動しなくなる可能性もあります。自己責任にてお願いします。
2ch Linux板 【期待の】Linux zaurus 6【ニューカマー】スレにおいて、139氏曰く
/root/etc/rc.d/rc.rofilesysのvfatをmountしている部分にshortname=winntを追加して再起動
とのことだったので、試したところうまくいきました。
原因は、vfatマウント時にshortnameオプションを明示的に指定しないと、デフォルトのlower(大文字→小文字変換)が適用されてしまうためのようです。
手順:
1. /root/etc/rc.d/rc.rofilesysを編集
# mount -o remount,rw /
# cd /root/etc/rc.d
# cp -p rc.rofilesys rc.rofilesys.org
# vi rc.rofilesys
2. 以下の記述がある行(3か所)に、shortname=winntを追加
mount -t vfat -o noatime,quiet,umask=000,iocharset=utf8 /dev/${IDE1}3 /hdd3
↓
mount -t vfat -o noatime,quiet,umask=000,iocharset=utf8,shortname=winnt /dev/${IDE1}3 /hdd3
3. ターミナルを終了し、Qtメニューから再起動
# mount -o remount,ro /
# exit
/etc/pcmcia/ide.optsのFATOPTSにshortname=winntを追加 以下の記述がある行(2か所)に、shortname=winntを追加 FATOPTS="-o noatime,quiet,umask=000,iocharset=utf8" ↓ FATOPTS="-o noatime,quiet,umask=000,iocharset=utf8,shortname=winnt"
/etc/sdcard/sd_mem_ctrlのFATOPTSにshortname=winntを追加 以下の記述がある行(1か所)に、shortname=winntを追加 FATOPTS="-o noatime,quiet,umask=000,iocharset=utf8" ↓ FATOPTS="-o noatime,quiet,umask=000,iocharset=utf8,shortname=winnt"
CF, SDの場合、再起動は不要で、抜き差ししなおせばよいです。
文字入力をキーボード中心に行なっていると、Zaurus独特の予測変換が煩わしくなってきます。
どのように独特かというと、仮に1つ前の文を「予測変換が煩わしくなってきます」と変換後に確定すると、次回「よそく」だけを変換するときに「予測変換が...なってきます」までが最初の候補として出てくるというものです。入力の高速化のため外付けUSBキーボードを使っていたりすると、特に煩わしいです。
これへの対処として、予測変換を無効化する方法が以下の書籍で解説されています。
「Linux Zaurus Super Guide SL-C860/C760/C750/C700」
しかしSL-C3000の場合、そのままでは対応できません。理由はファイル位置が異なるためです。また、その本で紹介されている「予測変換用ファイルを/dev/nullにシンボリックリンクする方法」や、各所で書かれている「予測変換用ファイルの書き込み属性を不可とする」は、システム側がファイルの属性を勝手に440に書き換えてしまうため、正しい対処法とは言えません。
こちらのページでSL-C860/C760/C750/C700向けに有効な対処法を用いたパッケージが準備されていましたが、現時点でまだSL-C3000に対応しないようですので、以下に暫定対処法を載せておきます。
シェルを起動して以下を実行します。
$ cd /home/zaurus/Settings $ mv kogatagaku.dat kogatagaku.dat.org $ mkdir kogatagaku.dat
予測変換の履歴ファイル(kogatagaku.dat)を念のため待避し、同名ディレクトリを作成します。
SL-Cxxxと異なり、ファイルはユーザーディレクトリ下にあるので、suになって作業する必要はありません。
元に戻したいときは、以下を実行します。
$ cd /home/zaurus/Settings $ rmdir kogatagaku.dat $ mv kogatagaku.dat.org kogatagaku.dat
なお、この方法で予測変換を無効化すると変換時の学習機能が効かなくなってしまう。これは結構困りものです。予測変換だけが無効化できるようなうまい方法があるとよいのですが。