MebiusのHDDを換装する方法

はじめに
今回Mebius PJ1-M2のHDDを換装した。この換装によって容量は8.1G(1K=1000)となり、加えてHDDの動作音も従来のHDDに比べてかなり小さくすることができたので報告する。なお、ノートパソコンのHDDを換装することはメーカサポート外の行為であり改造行為である。この改造によってメーカのサポートは一切受けられなくなることに注意していただきたい。加えて、このページはMebiusを含むノートパソコンの改造行為をそのユーザに勧めるものではなく、自分の改造を報告するものである。このページに書かれている内容を読んだ結果、また同改造行為を行った結果、いかなる損害が生じたとしても作者は何の保証もしない。全ての行為は自分の責任で行ってもらいたい。

STEP1
裏面にあるネジを全て外す。黄色い矢印のネジ2本はキーボードをとめるネジで、ほかのネジより長いので無くさないようにする。
STEP2
キーボードから伸びているフレキシブルケーブルを外す。茶色い部品を下に引くと、ケーブルがスルッと抜ける。
STEP3
表面(キーボード側の面)のフレームを取り外す前面に2個所ツメがあるので折らないように注意しながら外す。前方から表面のフレーム(銀色)と底面のフレーム(ねずみ色)の隙間をよく見ると矢印の辺りにツメの影のようなものが見えるので、その場所の底面フレーム側を指で押すと簡単に外れる。表面フレームの裏面の溝にマイクがはまり込んでいるので、それを破壊しないように注意。フレームを少し持ち上げ、隙間からマイクを外す。右側面にある赤外線ポートの黒い部品が外れるので、失踪しないように確保する必要があるので注意。
STEP4
ここで初めてHDDの姿を確認できる。タッチパッド上部の2つの端子を取り外す。左側のケーブルは先のキーボードのケーブルと同じ仕組みで取り付けてあるので茶色い部品をずらして取り外す。もうひとつはピンセットなどで白い部品を下にずらすと呆気なく抜ける。ピンセットや精密ドライバなどで端子を取り外す際、誤って基盤を傷つけないように注意。
STEP5
印のつけた3本のネジを取り外し、左方向に少しずらしてから下の写真のように横に裏返す。ここでフレキシブルケーブルを傷つけないように注意
STEP6
ケーブルの先についている黒い端子とHDDの間に細い器具を刺し、隙間を開けたら少し太めのマイナスドライバを使って外す。細い精密でえぐってしまうと端子を傷つけてしまい、万が一のときに、分解したことがばれてしまうので注意(誰に?。端子を抜き去るとき端子の方向と平行に外す斜めに曲げながら外すと、HDD側の(雄の)端子が曲がってしまうので注意
STEP7
外れたHDDユニットからHDDを取り外す。側面に見える4本のネジを取り外すと簡単に外せる。
STEP8
購入した新しいHDDを取り付ける。今回は東芝のHDD(MK8113MAT)を取り付けた。いろいろ試した結果、理論は別として、どうやらこのマシンは8450Mしか認識しないようなので、このHDDを選んだ。後継器のPJ2-X3で使われているHDDであることも選んだ理由の一つだ。
STEP9
あとは今までの手順を逆にたどり、組み立てる。しかし表面フレームをはめるのにちょっとしたコツが必要である。表面フレームの上部に2箇所ツメがあるのでそこを底面フレームの溝にはまるように神経を使うと簡単にはまる。また、フレームをはめる前に、フレーム裏面にマイクを取り付けケーブルをはさまないようにする。私はアルミの板金の下に入れてしまった。赤外線ポートのカバーを忘れずに取り付ける。タッチパッドの下にある蓋がの開閉を検知するスイッチが右に倒れているか注意する。私の場合、なぜか左に倒れている場合が多かったのでその度に右に直した。
STEP10
バイオス設定画面でHDDの容量をチェック。
STEP11
リカバリCDを用いてHDDの内容を復元する。参考としたサイトではエラーが出たとの報告だったので不安だったが、なぜか何事も無くうまく復元できた。ちなみにCD-ROMドライブはMebius純正のものを使った。

最後に
今回MebiusのHDDを換装する改造を行い、結果として成功を収めた。いくつかのHDDを試した結果、PJ1-M2のHDD容量の上限は8.4Gであり、それ以上のHDDをつけてもバイオスが正しい容量を認識できないようである。また換装後のHDDの内容復元作業に関しても、私の環境下に限り、特に障害を感じるようなエラーは出現しないことを確認した。結びに、この内容は全て真実を記述しているものであるが、報告に過ぎず同機種において同様の改造に対する成功を保証したものではない。もし、この内容を参考にして改造を行う場合は各自の責任で処理を行っていただきたい。

参考
PC-PJ1 ハードディスク 換装レポート 」  SHU さん
PC-PJ1の内部構造」  横地 朋洋 さん

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