ここでは、最近フリーになったSolaris8 for Intelのインストールについて記述します。
リンクが切れていてサイトが見れない、この解釈は間違っているなどありましたらメールで連絡頂けたら幸いです。
突然ですが、世の中にはいろいろなOSがあります。 ですがそれらは何の共通点もなく乱立しているわけでなく、土台になっているOSがあったり、独自に作ってはいるんだけど思いっきり他のOSから影響を受けていたり、とあるOSのクローンであったり。 そんな経緯から、OSを体系的にまとめると、以下の3つに分類されます。
WindowsやMacintoshは、一般向けの製品です。 というのも、これらはユーザーに使ってもらうことを目的としているからです。 もちろんUNIXも使ってもらうことを目的としていますが、WindowsやMacintoshとは向きが違います。 WindowsやMacintoshは使いやすさを高めることでユーザーを獲得しようとしていますが、UNIXは基本性能で勝負です。 そのため、とてもとっつきにくいです。 また、プラットフォームが変更になると、今までのデータは同じツールが存在しない限り、継続して使用できません。
しかし、プラットフォームの移行により全てのデータが継続して使用できないわけではありません。 特定のプラットフォーム専用ツールはUNIXに移行できないということを、よく考えてみてください。 その移行できないツールが使用するデータは継続して使えなくなります。 いや、正しくはそのツール専用のデータが使えないのです。 だから、それらのツールで作り出したデータは、継承して使える事が出来ます。 HTML文章はもちろん、画像データ、LZHファイルも (LZHを展開可能という意味で)。 具体的には、ホームページビルダーのデータは使えないけれども、作り出したHTMLは継承できる、ということなのです。 データの本質は、失われません。
Solarisには他のOSにはない、いくつかの優れた点がSolaris8 オペレーティング環境の信頼性・可用性・保守性(RAS)やSolaris 8 Intelプラットフォーム版などに載っています。 かなり都合のいい事がべたべたと、ね (自分のとこのソフトウェアなんだから当然でしょうけど)。 でも、私がSolarisを好きな理由は他にあります。
私がPC/AT互換機を購入した当時、友人がLinuxなるUNIX系OSのことを話していました。 その頃はSlackwareというディストリビュージョンが最も有名だった時期で、私もそれを使っていました。 何故なら、C言語やC++言語の開発環境が、お金を払わず手に入ったからです。 しかし、他のソフトをインストールしたくなりいろいろ調査していると、既にその頃からソフトを取り巻くライブラリ環境がスパゲッティ状になっていて、こちらを立てればあちらが立たないといった状態でした。 細工すれば動作するんですが、バージョンアップの頻度が私には速すぎ、ライブラリチェックが面倒になって、結局やめてしまいました。
今なら状況は違う? 確かに。 インターネットが浸透した現在、Linuxの情報は事欠きません。 Linux、の情報はね。 それぞれのディストリビュージョンでのライブラリのバージョンが違う為、誰かの方法だけでは動作やインストールができない。 これは、かなりしんどいし、調査に時間がかかります。
Solarisの場合、ユーザーがそもそも少ないので、情報が少ないです。 ですが、Linuxほど多岐にわたる環境を考える必要がなく、バージョンさえ合えばPentiumだろうがSPARCだろうが、何とかなります (もちろん、バイナリは違うけど)。
Linuxの良さは、私にもわかります。 でも、私には合いませんでした。 そして私はSolarisを選びます。 サン・マイクロシステムズはあまり好きじゃないんだけどさ。
Solarisが稼動するハードウェアを確認するには、HCLを利用します。 ハードウェアの情報の見方がわからない人は詳しい人に聞くか、あきらめましょう。
ここで気をつけなければいけないのが、モデムです。 Windows専用の内蔵型のモデムは(Winmodemと呼ばれているようです)、サポートされません。 外付けの、シリアルポートで接続するタイプのモデムは使えるようです。
サポートされているモデムを持っていないからといって、あきらめちゃあいけません。 私もシリアルポート接続タイプのモデムを持ってませんが、Windowsマシンが1台あるのでProxyを稼動させて、SolarisをProxy経由で接続しています。 ま、頭を使えば何とかなるさ。
次に、Solarisの入手ですが、まずFREE SOLARIS BINARY LICENSE PROGRAMにてライセンスを受ける必要があります。 お金はかからないのですが、住所とか名前とかを記入しなくてはなりません。 しかも英語で。 英語登録の解説ページに私はお世話になりました。
ライセンスを受けたら、Solarisを手にする事が出来ます。 サン・オンラインストアで送料とメディア代を負担して送付してもらうか、CDイメージをダウンロードしてCDに焼き付けることが出来ます。 ダウンロードサイトには、以下のCDイメージがZIPで圧縮されて用意されています。
実際には、SoftwareCD 01とJapanLanguageCDがあれば、幸せな環境が築けます。 私は初期にSoftwareCD 01だけで生きていました。 JapanLanguageCDが無くても、メニューなどが英語になるだけで、日本語の表示や変換は出来ます。
中身は、SoftwareCD 01がSolarisのインストーラーとOSの基本部分(X Window System含む)、JapanLanguageCDにはIMEと日本語CDE環境がそれぞれ入っています。 そのほかのCDは、その名のとおりです。 SoftwareCD 02には追加分のソフトウェアが、InstallationCDはSoftwareCD 01に付いているインストーラーの豪華版で、AsiaDocumentCDはサン・マイクロシステムズにあるヘルプと中身が一緒ですので、苦労してダウンロードする価値はないと思います。
おっと、忘れるところでしたが、Solarisのインストール中にネットワークの設定をします。 事前に以下の情報を整理しておきましょう。
InstallationCDを使ってインストールする場合には、ProxyとルーターのIPアドレスも聞いてきます。 InstallationCDを使用してインストールする場合は調べておいたほうがいいですが、設定しなくてもインストールは出来るので無理にひねり出す必要はありません (ドキュメントの参照は出来ないですが)。 また、私と同様にProxy経由でインターネットに接続する場合は、名前解決のためにDNSのIPアドレスを設定する必要はありません。 それぞれのソフト(Webブラウザなど)にProxy設定をします。
InstallationCDかSoftwareCD 01のどちらかをCD-ROMドライブにセットしてコンピュータを起動します。 もうおわかりかと思いますが、SolarisはCD-ROMブートでインストールします。 他にはフロッピーで起動してCD-ROMを読むか、ネットワークインストールするか。 私はCD-ROMからブートしてのインストールしかした事が無いので、他の場合はわかりません。
バックが青の画面が出てきます。 全英語で。 F2で先に進んで、スペースキーやEnterで選択です。 英語を読みながら、がんばって進みます。
インストール中に解像度と色数を指定する場面があると思います (見なかった場合は、ビデオの設定をデフォルトにしちゃったということです)。 24ビットカラーを選ぶと、インストール中にハングアップする可能性があります。 あとで24ビットカラーにできるので、今は256色で我慢しましょう。
インストールは、とても時間がかかります。 本でも読んで、気長に待ちましょう。
TronとかBeOSなどもあるけど、詳しくわからないのでとりあえず外して考えることにしました。 それと、MacOS XはMacなのかUNIXなのか意見が分かれるところですが、ユーザビリティはMac、中身はUNIXという解釈ということで。
UNIXとUnixの2つの標記があります。 私はあまり詳しくないので間違えているかもしれませんが、UNIXは登録商標でUNIX系OSの元祖となる単一のOSを指し、UnixはそのUNIX系のOSの事を指す、という事だそうです。 しかしここではその事は気にせずに、UNIXという表記で統一しています。
日本でよく用いられる、データ圧縮機能とアーカイブ機能を併せ持つデータフォーマット。 圧縮率、圧縮速度のバランスがよい。 データの持つエントロピーのある程度近くまで圧縮しているみたいです。
IBMが販売している、Webページの作成やWebサイトの構築をサポートする、統合製品です。
以前無理やり先輩に使わされた事があったんですが、何よりも見栄え優先で製作する必要のある方にはいいと思うんですけど、私には苦痛で仕様がありませんでした。 だって、こいつが出力するHTMLはいちいち手直しが必要だし、なによりこのツールの使い方を覚えないといけない。 とある会社のFront Pageなるソフトよりましだとは思うんですけど。
数多のLinuxのディストリビュージョンの内の一つ。 あの頃は、これと有料のディストリビュージョンくらいしかなかったような。 何もかもが英語でした。
ディストリビュージョンというのは、ソフトウェアのパッケージとその環境の事。 何故、LinuxにはいろんなLinuxがあるのかというと、正確にはLinuxはOSの名前ではないので、LinuxにいろんなソフトをくっつけてOSとして成り立ってる。 一人一人が理想とする環境が違うのだから、いろいろな人がそれぞれのソフトウェアパッケージを作り出す。 その名前が、ディストリビュージョンの名前として前面にでるので、いくつものLinuxがあるように見えるのです。
直訳すると代理。 要求を代理します。 内側から外側へ、その逆のアクセスも制御できます。 もちろん、方向性だけでなくプロトコル単位での制御もできます。 IPルーティングをサポートしていないOSでは、こいつを導入する事で他のコンピュータが幸せになれます。 結構高価な感じですが、フリーなものが意外に沢山あります。
ウィンドウ環境のうちの一つ。 UNIXで実装されていたのですが、Intelアーキテクチャでも使用できるようにとXFree86というプロジェクトもあります。