HyperCardの道しるべ2011-2012

2012/7/30 HyperCardをiPad/iPhoneやOSXで動かすために、JavaScriptでHyperCardクローンを作りました。
http://hcjs.pgoo.info/HCjs/

2011/5/1 HyperCardをOSXで動かすために、JavaでHyperCardクローンを作りました。
https://github.com/pgostation/HyperZebra/downloads


HyperCardの道しるべ2005

HyperCardは過去の遺物のように思われております。ですがまぁ、2005年も新たなスタックやXCMDが出てくるのは間違いないところですし、まだ完全には終わっちゃいないです。僕は一生使うつもりですよ。

HC2.2Liteのダウンロードとmagicコマンド

HyperCardを使うにはMacintoshが必要です。MacOSXマシンではClassic環境が必要です。Windows上のMacエミュレータで動かしている人もいます。

HyperCard本体はAppleのサイトにあります。HyperCard2.2Lite-Jをダウンロードしてmagicコマンドを入れれば自由に開発できます。magicコマンドの入れ方ですが、まずHomeスタックを開き、「ゴー」メニューから「最後のカード」を選び設定カードを表示させます。次に「ゴー」メニューから「メッセージ」を選び、出てきた横に長いウィンドウ(メッセージボックスという)に半角英数字で「magic」と打ち込み、returnキーを押します。これで、ユーザーレベルが5まで表示されるので、「5スクリプティング」をクリックします。一度やれば、大丈夫です。(Homeスタックがロックされていたら知らないけど)

▼解凍に必要なDisk Copyのダウンロードページへ

HyperCardやHyperTalkの情報源

HYPERCARD PARKのツールハウスへ行けば、質の良いものが揃います。HYPERCARD PARKのハイパカ・フォーラムで分からないことを質問できます。お勧めのスタックとして、HyperTalk単語帳HyperPieceを挙げておきます。

書籍の資料は大きな書店でも見かけません。資料は紙面のほうが読みやすいです。大きめの図書館にはHyperCardの本があるかも知れません。ネットオークションや古本屋で探してみるのも良いでしょう。

やはり製品版が……とか、資料が無いと……、という声も聞かれますが、僕は今も製品版の機能は使ってないですし、資料もインターネットという強い味方があるので問題無しですよ。

MacOS Xでの動作

MacOS XでもClassic環境で動作します。Classic環境なので多少遅くなります。XCMD/XFCNも動きます。

よく話題になる問題として、HFS+で新規スタックが作れなかったり、スタック整理できないという話があります。HFS+の大容量ディスクに対応できていないためなので、小さなパーティションを作ったりUSBフラッシュメモリで作成したりiPodを使うなりすれば回避できそうです。

OSX10.3以降で視覚効果が効かなくなる問題はドクターエフェクトを使うことで回避できます。スタックスクリプトを変更してXCMDで視覚効果を再現します。

動作速度が異様に遅い場合

HyperCardは元々遅いのですが、アンチウィルスソフト(ノートン?)を使用していると異常に遅くなります。HyperCardを使う時はウィルス検知機能をオフにしてください。

カラー化

製品版のカラーツールはスクリプトを書かなくてもいいけど、使いにくい。白黒で作りましょう。ダメ?それなら、フリーの多機能XCMDPgColorXを使いましょう(宣伝)。スクリプトを書かないといけませんが、自由度はめちゃくちゃ高いです。

エミュレータ上での動作

BasiliskIIを使って、Windowsで高速に動作します。(68Kの実機が必要ですが中古でお安くありますね。ネット上にROMがありますが使っちゃダメです。)BasiliskIIの使い方に関しては適当に検索してください。

BasiliskIIでは視覚効果dissolveが遅いのでドクターエフェクトを使いましょう。

PowerMacエミュレータのSheepShaverのWindows版というのもあるけど、HyperCardが動いたという話はないです。それ以前にかなり不安定らしい。

OSX対応のHyperCard互換ソフト

SuperCardRuntimeRevolutionがあります。製品ですが、どちらも1ヶ月使えるトライアル版があります。SuperCardのほうがHyperCardっぽさがあるんだと思いますが、HyperCard +カラー +OSX対応 -使いやすさ というところだと思います。RuntimeRevolutionは日本語の扱いがもっと良くなれば使うんだけど、という声が多いですね。あと高い。

個人的にはフリーでWindowsにも対応している環境がいいと思うんですがFreeCardはオープンソースでJavaで動作するんで良さそうなのですが開発が思うように進んでいないようです。

その他の開発環境

MacOSX向け開発だとXcodeが一番使われているんでしょうねぇ。Xcodeに手を出せるならそれなりの力を持っている人でしょう。そうでない人には楽に開発できる環境としてREALbasicがあります。FLASHもなかなか楽しげです。

僕はMPWやXcodeでCarbonをちまちまやっていきます。誰も通らない道ですけどね。

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