STORIES
電源をいれた瞬間からはじまる世界。
イントロダクション
窓の向こうに存在する世界。
どんな世界にも通じている魔法の窓。夢の楽園。
それが人類の作りだしたコンピュータ・ネットワークによる仮想世界であった。
そんな世界の隙間に自分の空間を、領域を確保する者たちがあらわれた。
『ハッカー』である。
しかし、仮想都市政府は彼らの取り締まりにはあまり熱心ではなかった。
それよりも厄介な問題が発生しつつあったからだ。
『コンピュータウイルス』の発生、増殖。
自然に発生する事の無い、人間が創りだしたウイルスは
必ず何者かの悪意により創られたものなのである。
デジタルな世界を通じ
立場の違う人間たちが自らの目的のために、ときには協力しあい、そして裏切る。
それぞれの思惑が、交錯しあう世界。
求めるもの。
譲れないものとは?
仮想現実に麻痺した、人間たちの物語。
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