【データベースとは】

他の DBMS はインストール／構成と言った作業が必要なので、嫌でも DBMS 自体の管理が必要になります。
という訳で、世間一般では、データベースというと、ＤＢＭＳを指していることが多いでしょう。

【一連の更新とは】

• 複数のファイルに対して行う更新、
• 同じファイル（テーブル）に対して行う、複数回の更新（READ/WRITE/UPDATE/DELETE)

プログラム（ＪＯＢ）行う上記の更新は、複数の READ/WRITE/UPDATE/DELTE がある同じパターンで繰り返されるはずです。
たとえば、販売システムなどで
「商品マスターをCHAINして整合性チェックしたあとに、売上ファイルに明細をWRITEして、在庫数量をUPDATEして、 得意先の売掛金をUPDATEする」
といった一連の処理は、ＰＧＭは分割されるかもしれませんが、売上計上処理毎には同じパターンの繰り返しになるはずです。

この一連の繰り返しの範囲で、全てをＯＫとするか (COMMIT)全てをダメにするか(ROLLBACK)どちらかしかない 処理が、トランザクション処理と言えるでしょう。（勝手な独断？）

【コミットメントサイクル】

前置きが長くなってしまいましたが、「データベースへの一連の更新」をトランザクション（または作業単位）といいます。

トランザクションを、「全てＯＫ」にすることが COMMIT で、 「全てダメ」にすることがROLLBACKです。
また、COMMIT/ROLLBACKから次のCOMMIT/ROLLBACKまでをコミットメントサイクルといいます。

コミットメントサイクルで、COMMIT/ROLLBACKの制御を行うことを、コミットメントコントロールといいます。

【ＡＳ／４００でのコミットメントコントロール】

STRCMTCTLコマンドのパラメーターの詳細はマニュアルまたはヘルプを参照して下さい。

ここでは、実際のコミットメント制御の動作にかかわるLCKLVLとCMTSCOPEを説明します。

マニュアルより抜粋

LCKLVL
    開始されるコミットメント定義の際に起こるレコード・ロックの省略時レベル
    を指定します。
 
    *CHG:  更新のために読み込まれたすべてのレコード (コミットメント制御下
    でオープンされたファイル) がロックされます。更新、追加、または削除され
    たレコードは、変換がコミットされるか、あるいはロールバックされるまでロ
    ックされたままです。更新の目的でアクセスされ、更新されずに解放されたレ
    コードはアンロックされます。
 
    *CS:  コミットメント制御下でオープンされたファイルに対してアクセスする
    すべてのレコードがロックされます。更新または削除されないレコードは、別
    のレコードがアクセスされるまでの間だけロックされます。更新、追加、また
    は削除されるレコードは、トランザクションのコミットまたはロール・バック
    が終るまではロックされます。
 
    *ALL:  コミットメント制御下でオープンされたファイルに対してアクセスす
    るすべてのレコードは、そのトランザクションがコミットされるかまたはロー
    ルバックされるまでロックされます。

CMTSCOPE
    開始するコミットメント定義の範囲を指定します。
 
    *ACTGRP:  活性化グループ・レベル・コミットメント定義が、コマンドを出す
    プログラムに関連付けられる活性化グループに対して開始されます。
 
    *JOB:  ジョブ・レベル・コミットメント定義が、ジョブに対して開始されま
    す。

【関連コマンド】

• STRCMTCTL コミットメント制御開始
• ENDCMTCTL コミットメント制御終了
• WRKCMTDFN コミットメント定義処理

• CRTJRNRCV　ジャーナルレシーバーの作成
• CRTJRN　　ジャーナルの作成　
• STRJRNPF　物理ファイルにジャーナル開始

• COMMIT/ROLLBACK ＣＬコマンド
• COMMIT/ROOLBACK ＳＱＬコマンド
• COMIT/ROLBK ＲＰＧコマンド（Ｆ仕様書にKCOMITが必要）