語句の説明


MPEGファイルの作り方

VCDを作成のに必要なMPEGファイルをどのようにして作ったらよいのでしょうか?

@ AVIキャプチャーしてからソフト圧縮

デスクトップならPCIバス、ノート型ならPCカード型で手軽なビデオキャプチャカードが発売されています。これらのボードで通常利用されるビデオ規格が"AVI"と呼ばれるWindowsの標準ビデオファイルです。
キャプチャカードから映像を取り込んで作成したAVIファイルをTMPGEncなどのソフトウェアMPEGエンコーダで圧縮すればMPEGファイルを作成することが出来ます。手軽ですが、時間がかかってしまうのが難点です。

A MPEG1キャプチャ機器で取り込み

MPEG1キャプチャ機器とは、数年前に流行った直接VCD作成可能なMPEGファイルを取り込む事の出来る装置のこと。専用チップによるリアルタイム取り込みなので、速度が速くて効率が良い反面、画質が粗いのが欠点です。

その昔、私はMELCOのMEG-VC1というPCIカードを使ってました。このカード、Pentium133MHzなどの遅いマシンでもMPEG映像を取り込める上、MPEG圧縮機能を利用したAVIキャプチャも出来るという優れものでした。

現在使用しているのはI/Oデータ製MPG-BOX。プリンタコネクタに接続(パラレルケーブル接続)なので、手軽に使えて便利が良いです。WindowsMeで動かないのが欠点ですけど。ま、これも過去の遺物になりかけてる品ですが、MPEGファイルの簡易編集機能などもついてるので、VCD作成には便利です。姉妹品のUSB-MPGとともにYahoo!オークションで安く買えるでしょうから、安く楽してVCDを作りたい方にはお奨めです。

B MPEG2キャプチャ機器で取り込み

SONYのVAIOに代表されるマルチメディア(死語?)パソコンは"パソコンでテレビを見る機能"が売り文句です。当然ながらビデオ取り込み機器がついてますが、そのほとんどがうらやましくもMPEG2キャプチャだったりします。

最近はレンタルもお盛んなDVDで用いられてる画像形式がMPEG2。VCDのMPEG1データの352*240ドットの面積比4倍の704*480ドットの高画質です。このMPEG2データをそろそろお値打ちになってきたDVD-Rに焼き付ければお手製DVDが出来上がってしまうわけです。

このMPEG2ファイル、そのままではVCDに利用できませんので、MPEG1取り込みが可能な機種ならMPEG1モードで取り込みを、さもなくばMPEG2ファイルをTMPGEncでMPEG1に再変換する必要があります。

SVCDを作成したい場合は480*480ドットで取り込めば利用できると思います。が、その取り込みサイズをフォローしてるかどうかも気になるところです。

C DVビデオカメラから取り込み

ハンディカムとかポケットムービーとか、この頃はやりのデジタルビデオはパソコンで編集するのが常識だそうです。DVカメラが接続可能なi-LINK(IEEE1394)コネクタを持ったコンピュータが増えてますね。ならば利用しない手はない!DVビデオ映像から超高画質なVCDを作りましょう!

と意気込んで見たものの、問題があります。DV画像は1秒3.6MB。Windows98やMeのように1ファイルのサイズが4GBまでだと、20分弱で映像を切り分けなければなりません。長時間のDVファイルを作成したい場合は「DV Raptor」等の「参照型AVIファイル」に対応したソフトを利用するか、ファイルサイズに制限のないWindows2000を利用する必要があります。それに加えて、DVデータを保存するための大きな記憶容量のハードディスクが必要になります。

男なら目指せオーバー100GB!

さて、編集済みのAVIファイルTMPGEncでMPEGに変換するわけですが、私の経験では、そのまま変換した場合は出来上がったMPEGファイルの音声にイヤーな感じの高周波が乗ります。そこで、DV編集ソフトで別に作成しておいたWAV音声ファイルと組み合わせてMPEG変換すると正常になりました。これは環境によって異なるかもしれないので、いろいろ試してみるのが良いでしょう

D DVDから変換する

これは下手すると著作権に引っかかってしまうので、あまりお奨めしませんが、友人が作ったDVD-RをVCDに変換したいという方や、偶然にも著作権フリーのDVDを持っていて、バックアップを取りたいけどDVD-Rを持ってないので、VCDに変換したいという方に対して説明いたしましょう。

まずはDVDから映像ファイルを取り出しましょう。これをリッピングと言います。SmartRipperやDVD Decrypterといったソフトウェアで映像ファイルを取り出しましょう。DVD Decrypterの場合は取り込んだあとVOB TOOLというソフトでチャプター単位でさらに切り分ける必要があります。リッパーにはいろいろありますので、使いやすいソフトを探してみましょう。

次にDVD2AVIというソフトでTMPGEnc用のプロジェクトファイルとWAV音声ファイルを作成しましょう。

上で作成したプロジェクトファイルと音声ファイルをTMPGEncでMPEG変換すればMPEGファイルが出来上がります。


TMPGEncでMPEG変換

TMPGEncとは、国内、いやさ世界最高レベルの画質を誇る最強のMPEGエンコーダソフトウェアです。こちらでどうぞ

さて、このTMPGEncですが、使い方が難しげですが、そんなに難しくはありません。VCDを作りたいのであれば、VCD(NTSC)というテンプレートを読み込めば難しいパラメータは既にセットされています。あとは画面比を "4:3" に設定したり、画質を"最高"に設定して変換開始を押せばMPEGファイルが作成されます。

難点は変換に時間がかかることでしょうか。だいたい映像データの時間の8倍以上かかりますので、気長にお待ちください。ちなみに我が家には変換専用のマシンがあり、時に一週間連続で変換作業を続ける事があります。ファンがうるさくて寝つきが悪くなりますが、熱暴走するよりマシなので、気力で耐えるか、静かなファンに交換しましょう。


規格に沿ったMPEGファイル(VCD用映像ファイル)

通常、VCD作成に利用できるMPEGファイルには次の条件が必要です。「画面サイズが352*240ドット」、「映像ビットレートが1150kBit/Sec」、「音声ビットレートが224KB/sec」「パックサイズが2324Bytes」などです。確実に動作するVCDを作成したい場合はこの基準に沿ったMPEGファイルを用意したほうが良いでしょう。

VCDいめじゃの場合、画面サイズが352*240であれば、大抵のMPEGファイルをVCD化出来ます。パックサイズが異なる場合でも自動的にサイズを調整して作成しますが、ファイル登録時の容量計算はパックサイズが2324Bytesを基準に計算されるので、出来れば調整しておいたほうがいいでしょう。


規格に沿ったMPEG2ファイル(SVCD用映像ファイル)

SVCDは中国で流通している高画質なVCDです。なぜDVDにしないのでしょう?それはCDだとコピーが簡単だからでしょう。それはさておき、SVCDをでは次の条件のMPEG2ファイルが必要です。「画面サイズが480*480ドット」、「映像ビットレートが2520kBit/Sec」、「音声ビットレートが224KB/sec」「パックサイズが2324Bytes」などです。(TMPGEncのテンプレート設定)

VCDいめじゃの場合、画面サイズが480*480であれば、やはり大抵SVCD化出来ます。出来上がったあとは自分の再生環境で再生できるかどうかが勝利のカギなんですが、そもそもSVCDが再生できる環境自体が少ないのではないでしょうか?ちなみに我が家にあるSONYのポータブルDVDプレイヤーDVP-FX1では無事に再生できました。皆さんも果敢に挑戦してみましょう。


イメージファイルが焼き付けられるCDライティングソフト

VCDいめじゃで作成するのはイメージデータファイル(拡張子=IMG)とキューファイル(拡張子=CUE)です。CDを焼く場合はCUEファイルの情報に基づいてイメージファイルを焼き付けられるライティングソフトが必要です。とりあえず現状では以下の2種類のソフトでの動作を確認しています。c

ちなみにメジャーなライティングソフト、B's RecorderGOLDでは焼付け出来ませんのでご注意ください。

@ CDRWIN

GOLDEN HAWK Tecnorogy社のライティングソフト。標準速(1倍)で焼く分には無料で使えます。

こちらからダウンロードしてご利用ください。こちらのページのパッチを当てると日本語化することが出来るようです。

A Easy CD Creater

ADAPTEC社のライティングソフト。私はほとんど使ってないんですけど、Cueファイル+Imgファイルが焼けるそうです。お持ちの方はお試しあれ

詳しくはこちらの特設ページにて


VCDを観る方法

せっかく作ったVCDを見る方法の数々

@ パソコンで観る

WindowsでもMACでもよし。でもこのページ読んでるって事はWindowsユーザーでしょうから、既に「SFX VCD Player」は入ってますね?(入ってないとVCDいめじゃが使えないっす)。SFX VCD Playerを実行してVCDを入れれば、あら不思議!再生しました。パソコンで再生する場合は多少いいかげんなVCDでも問題なく再生するはずです。

A VCDプレイヤーで観る

その昔、SONYも出していたVCDプレイヤー。カラオケ機能つきで5連装なんて高級機もありました(ちなみに知り合いの中国人がこれを持っている。あいやー)。既に過去の遺物となって久しいVCDプレイヤー、持っているならいざしらず、新しく買う必要はありません。

中古屋で5000円くらいでならいいかもしれませんが、1万超の場合はもう数千円出して韓国製のDVDプレイヤー(SAMSUNGとか)を買うのが賢明でしょう。俺は車の中でVCDを見たいんだ!という方は台湾製のコンパクトタイプのVCDプレイヤーなんかお奨めですけど。

B DVDプレイヤーで観る  

これからは家庭に一台、いや3台(多すぎ)と言われるのがDVDプレイヤーです。レンタルも増えてきましたし。

で、このDVDプレイヤーの多くの機種でVCDが再生できます。さらにその中の一部の機種でCD-RのVCDが再生できます。最近は「CD-R対応」と銘打ったDVDプレイヤーもありますので、購入前チェックを怠りなく。

韓国製の安いDVDプレイヤーでは大抵CD-RのVCDが再生できるみたいです。それどころか、SVCDが生成できたり、リージョンフリーになったりと、盛りだくさんなので、お奨めです。(でも自分はSONYのDVP-501Dだったりするんだよねこれが)

購入時は自作のVCDを持ってって再生できることを確認してから買うのも良いでしょう。

ちなみにPlay Station2 ではVCDを再生できません。VCD再生するならセガサターン+VCD再生カードか、Play Station+VCD再生アダプタという手段もありますけど、今から手に入るかどうか。。。。