DXF覚書


DXF(Drawing Interchange Format) AutoCAD Release12


・ENTITIESセクション

VERTEX
10,20,30
位置座標
40
開始幅 -op 前参照
41
終了幅 -op 同上
42
膨らみ -op 0
70
頂点フラグ -op 0
50
カーブをフィットさせる正接方向 optional

膨らみは円弧セグメントの中心角の1/4の正接で、始点から終点に時計回りの時は負になる。
膨らみ0は直線セグメント、膨らみ1は半円を現す。

頂点フラグ(グループコード70)は以下の意味を持つ。
 1
カーブフィットにより追加される頂点
 2
この頂点のために定義されたカーブフィット接線
カーブフィット接線が0の時はDXF出力から省略出来る、しかしこのbitがセットされている場合は接線方向が意味がある。
 4
未使用(DXFでは設定されない)
 8
Splineフィットにより作成される頂点
 16
Splineフレームコントロールポイント
 32
3D Polylineの頂点
 64
3D Polygon メッシュの頂点
 128
Polyfaceメッシュの頂点

Polyfaceメッシュの全ての頂点は頂点フラグ(グループ70)の128bitがセットされる。
もし、Entityがメッシュの頂点座標を指定するなら、64bitをセットされそして
頂点座標の10,20,30グループも与えられる。
頂点のインデックスは、Polylineの頂点Entityの現れる順序により決定され、
最初は1番が割り当てられる。

もし頂点がメッシュの面として定義されれば、頂点フラグは128bitがセットされるが、
64bitはセットされない。
面Entityの10,20,30グループは意味はなく、DXFファイルには0が書き込まれる。
メッシュで定義される頂点のインデックスは71,72,73,74グループで定義され、
その値はインデックスによって先に定義された頂点の 1 つを表す。
インデックスが負の場合、その頂点で始まるエッジは非表示になる。
71-74のグループはデフォルト値が0のオプションフィールドで、0でない場合
DXFのみで見られる。

SEQEND

フィールド無し。
これのEntityはPolylineの頂点(頂点タイプ名)の終わりの印であるか、
属性(グループ66与えられそしてそれが0でないInsert Entityで示された)を持つ
Insert Entityの属性Entity(属性タイプ名)の終わりである。

3DFACE(3D面)
10,20,30
面の角を定義する4点
11,21,31

12,22,32

13,23,33

70
エッジ不可視フラグ -op 0

もし3点のみが入力された場合(三角形)は、3番目と4番目の点は同じになる。
エッジ不可視フラグは以下のbit-codeの意味を持つ。

  1
最初のエッジは不可視
  2
2番目のエッジは不可視
  4
3番目のエッジは不可視
  8
4番目のエッジは不可視

VIEWPORT
10,20,30
ペーパ空間におけるEntityの中心点
40
ペーパ空間における幅
41
ペーパ空間における高さ
68
Viewportステータス
69
ViewportID, 編集セッション中は不変、しかしセッションの間は可変
ペーパ空間のViewport Entityは常に1のIDを持つ

Viewpoortステータスフィールドは以下のように解釈される。
-1
Onしかし全てOff-ScreenかアクティブでないViewportのひとつ、なぜなら現在$MAXACTVPカウントを越えているから。
 1
Off
正の値
On,アクティブで値はViewportのスタッキング値の順序を示す
1が割り当てられたアクティブViewportが最も高く、2が割当てられたものがスタックの次のViewportになる。

追加事項として、拡張EntityデータグループがViewportのあとに続く。

注記、通常のEntityデータと比較して、同じ拡張Entityグループコードは複数回現れ、
そして順番は重要である。

Viewportsの拡張Entityグループコード
1001
アプリケーション名。このフィールドは常に "ACAD" の文字
1000
Viewportデータの開始。このフィールドは常に"MVEW"。
将来はほかのデータグループが現れえる。
1002
Window descriptorデータの開始。このフィールドは常に "{" 文字
1070
拡張Entityデータバージョン番号。R11,12では常に整数の16
1010
Viewターゲットポイント X値
1020
                               Y値
1030
                               Z値
1010
 View 方向ベクトル     X値
1020
                               Y値
1030
                               Z値
1040
View ねじれ角
1040
View 中心点 X値
1040
                  Y値
1040
Perspectiveレンズ長
1040
前方クリップ面 Z値
1040
後方クリップ面 Z値
1070
Viewモード
1070
円ズーム
1070
高速ズーム設定
1070
UCSICON設定
1070
SNAP on/off
1070
GRID on/off
1070
SNAPスタイル
1070
SNAP等角平面
1040
SANP角度
1040
SNAP基点UCS X座標
1040
                      Y座標
1040
SNAP X 間隔
1040
SNAP Y 間隔
1040
GRID X 間隔
1040
GRID Y 間隔
1070
プロット隠蔽フラグ
1002
凍結レイヤリスト開始(空の場合あり)。このフィールドはつねに "{"
1003...
このViewportでの凍結レイヤ名。
これには外部依存レイヤも含まれ、任意の数の1003グループが現れる
1002
凍結レイヤリストの終了。このフィールドは常に "}"
1002
Viewportデータに終了。このフィールドは常に "}"