1D10 解説(Japanese only)
1D10, DNA Complex with daunomycin
ダウノマイシン(daunomycin)は 1963 年に放線菌から発見された抗生物質で、
ダウノルビシン(daunorubicin)として急性白血病、慢性骨髄性白血病の
急性転化時などの治療に用いられています。
ダウノマイシンはDNAと強く結合して、DNAの複製やRNAへの転写を阻害します。
ダウノマイシンがなぜDNAの複製と転写を阻害するのかは解っていませんが、
複製と転写に関する酵素がDNAと接触する事を妨げているのではないかと
考えられています。
なお、本来の分子は2本鎖 DNA に2分子のダウノマイシンが結合したものですが、
この PDB エントリは1本鎖 DNA に1分子のダウノマイシンが結合したものになっています。
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