8月20日


 おまわりさん



荷台に座るおまわりさん
 ホンジュラスでは、ヒッチハイクは普通の交通手段である。一台の車に何人ものヒッチハイカーが乗り合わせることもある。
 今朝のヒッチハイクでは、おまわりさんと一緒になった(写真:荷台に座るおまわりさん。腰に拳銃をぶらさげてる)。危険といわれる道でも、おまわりさんと一緒だと、ちょっぴり心強い。でも、警察官までヒッチハイクで移動しているこの国って何なんだろう。そういえば、以前、路線バスで犯人を護送しているのを見たこともあった。ちなみに、この国には、警察の車両はあることはあるが、サイレンを鳴らすパトカーは存在しない。救急車も存在しない。消防車は大都市にしか存在しない。

 朝、以前調査をした村を訪れると、住民たちが暗い顔をしていた。昨夜、ある家で、2人の幼い少女が喘息のために相次いで亡くなったという。
 この地域には電気も水道も通っていない。住民たちは、ハリケーンで崩れかけた隙間だらけの家で生活をしている。栄養不足のためか、お腹が大きくふくらんだ子供もいたりする。衛生状態、栄養状態ともに良くないことは明らかだ。
 この村では、最近になって浄水施設の建設が進められていた。この施設も外国の援助団体の手によるものである。私たちAYUCAも、この幼い姉妹が亡くなった家を援助することを決めたばかりだった。
 もっと早く援助が入っていれば、2人の少女がこのような形で亡くなることはなかったのではないか。
 そう思うと、心が痛む。



Seiji OHMORI 1999