8月21日


 神に感謝



教会
 ホンジュラスでの最後の週末。今日は一日のんびりと過ごした。
 昼間は海辺に行き、本を読んだり景色を眺めたりしていた。今日は日差しがそれほど強くなく、海の風が爽やかだった。
 読んでいた本は、数学者ロジャー・ペンローズ著『心は量子で語れるか』。援助活動ともホンジュラスとも全然関係ないけど、物理学が好きなので今もこういう本をよく読む。

 夕方、大家さんの娘に誘われて、教会のミサに参加した(写真:トルヒーヨの教会)。ホンジュラスは、国民の8割以上がクリスチャンである。ちなみにオレは、特に信仰している宗教はないが、強いて言えば物理教信者である。ペンローズと同じく、物理学ですべてを説明できる日が来ると信じている。
 ミサでは牧師さんが熱心に説教をしていたが、スペイン語なので意味がわからない。スペイン語の日常会話には不自由がない金井さんでさえ、よくわからないという。きっと、ありがたい話をしているんだろう、と勝手に想像していた。金井さんは横で寝ていた。彼女は神の前でも無敵だ。
 危険といわれる道を通って、危険といわれる場所でヒッチハイクをして、でも今日まで無事でいられたことに感謝したい。そして、これからも無事でいられることを祈りたい。
 神様、これからもよろしく。



Seiji OHMORI 1999