5月 7日(日)


 コパン遺跡



コパン遺跡
 実は昨日の夜、金井と会う約束をしていた。4日に別れた後、金井はホンジュラスの首都のテグシガルパに行ってから、アンティグアを経由してグアテマラの友人に会いに行くとのことだった。そこで、アンティグアで会う約束をしていたのだ。
 待ち合わせの午後7時、アンティグアの老舗のカフェ『ドーニャ・ルイサ』に行ってみた。金井はまだ来ていない。4ケツァルのコーヒーを頼んで待つ。30分待って気付いた。
 また、やられたっ!!
 結局40分待っても金井は来なかった。最後まで金井に振り回されている。おそらく、まだアンティグアにたどり着いていないのだろう。それか、B型の金井のことだから、約束を忘れているか、約束の時間を間違えているのかもしれない。
 金井と別れるとき、オレはこう言った。「会えなくても心配しないでね」。
 一方の金井は、「たぶん行けると思うわ(関西訛りで)」。
 アンティグアには日本料理の店があるのだが、オレは、金井に久しぶりの日本食を腹いっぱい食べさせてあげようと思って、たくさんお金を用意していた。いつも相手のことを考えているオレと、何も考えていないB型の金井。うーん…。まあ、いいか。
 そんな金井が、ホンジュラスでたった一人で被災者の援助活動を始めたのが本当に不思議だ。B型もあなどれない。
 結局、一人で中華料理を腹いっぱい食べた。白いご飯がとてもおいしかったよ、金井さん。

 さて、今朝は3時起床。夜明け前の4時のシャトルバスでホンジュラスのコパンに向かった。アンティグアに行くときに使ったバスは、地元の人も使うローカルバスだが、今回は旅行会社のシャトル便である。料金は29USドルなので、ローカルバスの4倍もする。コパン遺跡を見たかったので、速くて確実なシャトルバスを選んだ。シャトルバスは前日にアンティグアの旅行会社で予約していた。
 シャトルバスと言っても、ただのワゴン車だ。ローカルバスのように途中では止まらずに快調に走る。客は、2組のアメリカ人カップルと一人旅のオレだけだ。2組のカップルは車内でずっといちゃいちゃしていたのだが、片方のカップルはハゲ男と髪の長い女、もう片方は長髪男とショートヘアー女、という組み合わせがおかしくて、笑いをこらえるのが大変だった。
 午前9時頃、国境に到着。イミグレを済ませてホンジュラスに再入国。今度は、ちゃんとハンコをもらった。イミグレの順番待ちの間も2組のカップルはいちゃついていた。
 その後もバスで突っ走り、10時にコパンに着いた。カップルたちに別れを告げる。「一生いちゃついてろ!」と日本語で言ってあげたら、笑顔で手を振ってくれた。

 コパン遺跡は8世紀頃のマヤ文明の遺跡である。『地球の歩き方』には、「ホンジュラスを訪ねたなら、この遺跡を素通りする旅行者はいないだろう」と書いてある。今まで素通りしていてすみません。
 コパン到着後、適当なホテルにチェックインして、すぐにコパン遺跡に向かう。コパンの町から遺跡までは歩いて15分ほど。
 さすがにマヤ文明の建造物は壮大で神秘的だった(写真:コパン遺跡の石柱)。今もまだ土に埋もれたままの部分がたくさんあるようで、想像力をかき立てられる。しかし、何よりも驚いたのは、観光施設がきれいだったこと。
 話はそれるが、ホンジュラスはゴミだらけの国である。ゴミを道ばたに捨てるのが当たり前。大人も子供も、みんなバスの窓からゴミを投げ捨てる。捨てない方がおかしいぐらいだ。そのため、幹線道路の両脇はゴミでいっぱいである。公園などにもごみ箱がない。
 でも、コパン遺跡には、なんとゴミ箱があった。ゴミ箱だけでなく、歩道なども整備され、施設全体がきれいだった。ホンジュラスもやればできるじゃないか!
 ひょっとしたら、あのゴミ箱はマヤ文明の遺跡なのかもしれない…。



Seiji OHMORI 2000