ひょっとしたら金井はまだコパンにいるのではないかと思って、朝早く、グアテマラに行く車の発着場所に行ってみた。2〜3人の旅行者がいたが、残念ながら金井の姿はなかった。これで、今回の旅行で金井に会うことはもうないな、と思った。金井さん、今まで、日記のネタを提供してくれてありがとう。
帰りの日が近づいている。
朝7時のバスでコパンを離れ、国際空港のあるサンペドロスーラへ向かった。アンティグアもコパンも標高が高かったため過ごしやすい気温だったが、サンペドロスーラに近づくにつれ、だんだん暑くなってきた。
バスの中で今回の旅行を振り返ってみた(写真:バスの中で振り返る…つまらんシャレだ)。
本当はハリケーン被災地の援助活動をメインにするはずが、なんかいろんなことがあって、何をしに来たんだかわかんない旅だった。でも、とても楽しかったし、いろいろ勉強にもなった。予想外のハプニングもあって、この日記もおもしろくなったんじゃないかなあ。
今回は特に、日記を更新できるかどうか不安だったけど、どうにかほぼ毎日更新できた。その裏にはいろいろな苦労があった。
知らない町でインターネットカフェを探すのも苦労したし、慣れないスペイン語版キーボードを操作するのも面倒だった。インターネットカフェでは、普通の人はブラウザでhotmailとかをチェックするだけなんだけど、オレはフロッピーを挿入したりDOS窓を開いたりしていたので、店の人が近寄ってくる。そのたびにスペイン語で「私はコンピュータ・プログラマだから大丈夫」なんて説明していた。
オリジナルソフトのAyucanaXは予想以上に役に立った。改良のアイデアもたくさん浮かんだので、さらに発展させたソフトを作りたいと思っている。
10時頃、サンペドロスーラに到着。
スーツケースを預けている家−大家さんの娘の家に行った。オレはあまり面識のない家族なのに、昼食をごちそうしてくれた。ありがたい。
食事が終わって、そろそろホテルに向かおうかと思っていたら、そこに、ひょっこりと金井が現れた。
なんでここにいるんだよ!!
今朝までずっとホンジュラスの首都テグシガルパにいたという。やっと今日から旅に出るそうで、サンペドロスーラに来たついでに、この家にあいさつしに寄ったとのこと。今日はコパンまで行って、明日グアテマラのアンティグアに行くそうだ。オレがアンティグアのカフェで40分も待っていたことなんか、全然気にしてないようだ。
ほんの10分ほどここの家族と会話して、金井はさっさと引き上げていった。最後までネタを提供してくれる人だった。
今日も快晴で、くそ暑い一日だ。このくそ暑いホンジュラスも、いよいよ明日離れなければならない。明日は、エルサルバドルを経由してロスに向かう。