Source in HTML fOr Web ユーザーズガイド
バージョン 1.1.1, 2001年 6月24日
SHOW ( Source in HTML fOr Web の略 ) バージョン 1.1 の使用ガイドです。
セットアップについては、各種ダウンロードしたアーカイブ内の Readme.txt
をご覧ください。
SHOW は、コマンドベースの Java アプリケーションです。
セットアッププログラムあるいはユーティリティが適当な起動コマンドを生成します。
コマンドラインベースの Java アプリケーションで、
各種プログラミング言語のソースファイルから、HTML を生成します。
バージョン 1.1 では、Java, C, C++, C ヘッダファイルに対応しています。
出力される HTML は、キーワードがハイライト ( カラーリング ) され、
見易くなります。また、行番号を含めることも可能です。
バージョン 1.1 では 1.0 から以下の機能を追加しています。
- for, if などの識別子が適切な色に設定されないバグを修正 ( BUG No.01005 )。
- カラーリングの対象を追加。
- C++, objective-C (仮対応) に対応しました。
- StarSHOW と同様の設定ファイル方式を採用。
- 起動コマンドを生成するセットアッププログラム、ユーティリティの追加。
以下の Java 実行環境で動作します。
- Java Runtime Environment, v1.1.8
- Java 2 Runtime Environment, Standard Edition, v1.2 以降
- Microsoft Command-line Loader for Java
以下の環境で動作確認をおこなっています。
- Windows 2000, J2RE 1.3.1
- Windows 2000, JRE 1.1.8-007
- Windows 2000, jview version 5.00.3310
- Windows Me, J2RE 1.3.1
- Vine Linux 2.1.5 ( 2.1CR のアップグレード ), J2RE 1.3.1
最終的なインストール先に以下のファイルが生成されます。
ファイル名
| 簡単な説明 |
Readme.txt
| README (Shift_JIS) |
doc/guide.html
| 使用ガイド (本ファイル) |
lib/show.jar
| アプリケーション本体 |
lib/yklib.jar
| 関連ライブラリ |
lib/conf/encode.conf |
設定ファイル |
lib/conf/handler.conf |
設定ファイル |
lib/conf/htmlenc.list |
設定ファイル |
セットアッププログラム、またはユーティリティは、
適当な起動コマンドを生成します。
- Windows を使用の場合
- show(.bat) [引数] を使用します。
なお、jview を使用する場合 ( セットアップの際に setupms.bat
を使用した場合 )、showms(.bat)
[引数] を使用してください。
- UNIX 系 OS あるいは Mac OS X を使用の場合
- show.sh [引数] を使用してます。
- コマンドを自分でタイプする場合 ( 必要時に限る )
- J2RE ( 1.2 以降 ) をご使用の場合、
java -jar show.jar [引数]
JRE 1.1.x をご使用の場合、
jre -cp show.jar;(UNIX 系は :)yklib.jar
-DSHOW_BASE_DIR=(SHOWのlibディレクトリへの絶対パス)
jp.gr.java_conf.yku.app.show.SHOWLauncher [引数]
MS jview をご使用の場合、
jview /cp show.jar;yklib.jar
/d:SHOW_BASE_DIR=(SHOWのlibディレクトリへの絶対パス)
JRE 1.1.x で jre コマンドがない場合、
java -cp show.jar;(UNIX 系は :)yklib.jar
-DSHOW_BASE_DIR=(SHOWのlibディレクトリへの絶対パス)
jp.gr.java_conf.yku.app.show.SHOWLauncher [引数]
を使用します。
[引数] には、オプションと、処理するソースファイル名あるいは
ディレクトリ名を指定します。オプションは次項を参照してください。
1 つのファイルを処理する場合は、そのソースファイル名を、
ディレクトリ単位で処理する場合は、そのディレクトリ名を指定します。
また、出力ファイル名は、ソースファイル名に .html
を付加したものです。
- -r
- ソースとして指定されたものがディレクトリの場合、
そのディレクトリ内を再帰的に ( ディレクトリ内にディレクトリがあれば、
それも処理する ) 処理します。
- -d <directory>
- 指定されたディレクトリへ変換後の HTML ファイルを置きます。
- -l
- 各行頭に、行番号を付加した HTML を作成します。
- -v
- 実行状況を表示します。
- -e <encoding>
- 出力 HTML ファイルのエンコーディング名を決定します。
以下のコードを指定できます。なお、ここで指定するエンコーディング名は、
HTML でサポートされる正式な名称です。
Shift_JIS: シフト JIS,
EUC-JP: 日本語 EUC,
ISO-2022-JP: 日本語 ISO2022
このアプリケーションがサポートするのは、lib/conf にある
encode.conf と htmlenc.list に Java エンコーディングと HTML
エンコーディングとの対応が示されたものです (通常、
気にする必要はありません)。
- -?
- 使用方法を表示します。
- -s suffix:file,suffix:file,...
- カスタマイズファイルを指定します。
拡張子に対するカスタマイズファイル名を : で区切って指定し、
複数のペアを指定する場合はこれを , で区切ってリストします。
- -version
- バージョンの表示をします。
- -description
- 簡単な説明を表示します。
ハイライトする色を指定できるようになりました。
この機能は、カスタマイズをファイルに指定することで利用できます。
そのファイルの書式は、次のようになります。
# コメント行
keyword-type: color
keyword-type color
keyword-type=color
行頭が # で始まる行はコメントとみなします。
keyword-type は、ハイライトの色を設定するためのキーワードのグループ名です。
これは次に説明します。
color は、スタイルシートで指定できる形式で指定します。
例えば、green といった色名や、#9966cc のような形式です。
keyword-type と color の間は、: ,(white space) , = のいずれかで区切ります。
なお、カスタマイズしたい項目のみの設定でかまいません。
ほかの値は、デフォルト色 ( カスタマイズファイルを使用しない場合の色 )
が使用されます。なおkeyword-typeに対し色名を指定しなかった場合、
ハイライトを中止させることができます。過剰なハイライトが気になる場合、
この方法を使用してハイライトの対象を抑制することができます。
keyword-type
keyword-type は、ソースファイルの種類によって異なります。
いかにそのリストを示します。
- Java ソースの場合
- modifier (public などの修飾子), primitive (基本型),
control (for, if など), class_type (class, interface),
generalizer (extends, implements), class_name (クラス名),
method_name (メソッド名、現在使用していない),
package (パッケージ宣言 package), import (インポート宣言 import),
package_name (パッケージ名), line_number (行番号),
comment (コメント),
doc_comment (ドキュメントコメント、現在使用していない)
- C, C++, objective-C 言語ソース、ヘッダファイル
- line_number (行番号表示), comment (コメント),
preprocess (#define, #ifdef など), primitive (int,double などの型),
modifier (const, static などの修飾子), define ( typedef や struct など),
extern (extern), EXTERN (EXTERN), control (if, for など),
op (sizeof など), obj_c (objective-C キーワード、仮)
カスタマイズファイル例
以下は、行番号を黒で、修飾子を黄色で表示するようにする、
カスタマイズファイルの例です。
line_number:#000000
modifier:yellow
このファイルは、コマンドラインオプション -s に指定することで有効になります。
簡単な使用例です。コマンドは Windows のバッチファイルを使用する場合です。
必要に応じて適切なものに置き換えてください。
- show.bat -r -d HTMLfiles -l Src
- ディレクトリ Src 以下のソースファイルをすべて変換し、行番号付きで、
ディレクトリ HTMLfiles 以下に出力します。
- show.bat -e EUC-JP Foo.java
- Foo.java を、日本語 EUC の文字コードの HTML に変換します。
バグについては、アプリケーションのサイトをご覧ください。
このソフトウェアを使用して、バグなどを発見された方は、
今後のバージョンでの改善のため、ぜひとも報告していただくようお願いします。
報告はこちらへお願いします。 s011020@sys.wakayama-u.ac.jp
インストール先ディレクトリ SHOW を削除し、また、セットアップの際に生成された
show.sh, show.bat を削除します。
今後、GUI バージョンの StarSHOW と統合し、さらに機能拡張の予定です。
このアプリケーションに関する最新の情報は、次のページから参照できます。
Applications J21 - SHOW - Summary
バグ情報についてもこの Web ページをご確認ください。
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