開発環境設定

グリッドに合わせよう。
 アプリケーションの見栄えを良くするにはいくつかの方法があります。 その中で、各種オブジェクトの大きさや位置を整然と並ばせることは最も重要な一つです。 つまり、二つの隣り合ったボタンの大きさが1ドットくらい微妙に異なるよりも、 ぴったり同じ大きさだったほうが、見栄えが良くなるということです。 ところが、マウスを使って微妙に1ドット単位に大きさを揃えるのは非常に面倒で難しい作業になります。
 そこで、VB自体に開発環境のセッティングを行います。 以下のセッティングを行うことにより、マウスであいまいにオブジェクトの大きさ/位置変更をしても、 必ず自動的にグリッドに合わせてくれるように動作させることができます。
VBの統合開発環境のメニュー
 −ツール(T)
  −オプション(O)
   −全般タブ
    −グリッドの設定フレーム
     −グリッドの表示(G)チェックボックス
      −幅(W)入力ボックス
      −高さ(H)入力ボックス
     −グリッドに合わせる(O)チェックボックス
グリッドの表示(G)
チェックボックス
これにチェックするとFormオブジェクトにグリッドが表示されます。 このチェックはただ単にグリッドを表示する/しないの設定であり、 コントロールの移動や大きさの変更を自動的に行うようになるわけではありません。 コントロールの移動や大きさの変更を自動的に行うようにするには、 グリッドに合わせる(O)チェックボックスにチェックを入れます。
幅(W)
入力ボックス
これに値を入力すると、グリッドのドット同士の横の間隔が指定されます。
ちなみにOkayanはいろいろ考えた末、120に設定しています。
高さ(H)
入力ボックス
これに値を入力すると、グリッドのドット同士の縦の間隔が指定されます。
ちなみにOkayanはいろいろ考えた末、120に設定しています。
※コントロールによっては最小値が120にならないのもあります。
(例:CommandButtonコントロールの高さの最小値は180です。)
グリッドに合わせる(O)
チェックボックス
これにチェックすると、VBはコントロールの移動や大きさの変更を自動的に行うようになります。
※!!!注意点!!!
 グリッドに合わせないで配置したコントロールが存在する場合に、 あとからグリッドに合わせる(O)チェックボックスにチェックを入たら・・・。 既に配置されたコントロールがグリッドに合わせ直されるわけではありません。 グリッドに合わせる(O)チェックボックスにチェックした、 以降の作業に於いてのみ、コントロールの大きさや配置が、 強制的にグリッドに合わせられるということに注意してください。
 既に配置されているコントロールをグリッドに合わせるには。。。 グリッドに合わせる(O)チェックボックスにチェックしたあと、コントロールを移動しなおします。
変数は必ず宣言しよう
VB(昔ながらのBASICも同じ)では変数は宣言しなくても使えます。 プログラム中に宣言無しでいきなり新しい変数名が使われた場合、 自動的にその変数名が宣言されるからです。 一方、Cなどでは必ず宣言しなければなりません。 その点では、VBはすご〜く便利に感じられます。 ところがそれは大きな落とし穴です。
ここで、適当に使った変数名が勝手に(自動的に)変数宣言されてしまうことを、
「いやぁ便利だなぁ、VBは。気を遣って自動で宣言してくれるなんて。」
な〜んて考えてはいけません。
逆に、
「勝手に宣言するなよ〜。それがバグの元になったらどうするんだよ〜。」
と考えなければなりません。
 というのは、宣言無しの変数を使っているうちに変数名を打ち間違えた場合に、 VBが勝手に何の疑いもなく、その打ち間違えた変数を自動的に宣言してしまいます。 そうすると、プログラマーは変数の格納がヘンになったことに気付かず、 「エラーは出ないけどなんだか動きがヘン」・・・ってなことになって、 とどのつまりは間違いを発見しにくくなってしまいます。
 その上、変数を使う場合は必ず宣言してからというクセをつけておくと、 将来、変数の宣言が絶対必要な他の言語(例えばC)を使いたくなった場合にでも、 「変数の宣言」に関してはすんなり入れるという利点があります。 だから、「変数は必ず宣言してから使う」ということを肝に銘じておきましょう。 さらに、VBには便利なバカヨケがあります。 プログラムの一番先頭に、
Option Explicit
と書いておいてください。 これは、変数の宣言を強制する呪文です。 もしも、宣言されていない変数をプログラム中に作ってしまった場合、
・プログラムをコンパイルしようとするとVBに怒られます。
・プログラムを実行しようとするとVBに怒られます。
Option Explicitは自分で書いても良いですが、 VBが勝手に付けてくれるように設定することも可能です。
VBの統合開発環境のメニュー
 −ツール(T)
  −オプション(O)
   −編集タブ
    −変数の宣言を強制する(R)
必ずチェックしておきましょう。
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