附録:アクセシビリティ

【註】:この文書は,附録としてアクセシビリティ・ガイドライン1.0 CSS技術書ZSPC)から引用したものです。

一貫した部分を増やし,メンテナンスを減らす

寸法の單位

スタイルシートのプロパティの値には,絶対的な大きさを表す単位ではなく,相対的な大きさを表す単位を使用する。

フォント

テキストスタイル

ユーザーエージェントで点滅(blink)に関する設定が可能になるまでは,内容を点滅させることは避ける(つまり,規則的に表示されたり消えたりというような表現は別の表現に変更する)。

テキストにスタイルを適用するには,以下のCSS2プロパティが使用できます。

テキストの表示形式と配置

レイアウトや表現方法などを制御するにはスタイルシートを使う。

テキストの表示形式と配置を制御するためには,以下のCSS2プロパティを使用することができます。

レイアウト

色のコントラスト

色を指定するには,以下のCSSプロパティを使用してください。

前景色(文字色)と背景色の組み合わせは,色の識別が困難な人やモノクロ画面を使用している人などに対して十分なコントラストをあたえるようにしてください。前景色を指定する場合は,常に背景色も同時に指定するようにしてください(逆も同様)。

すぐできるテスト方法1:その文書が色の無い状態でも機能するかどうかをテストするために,モノクロのモニタを使用するか,または色が表示されない状態でブラウザを使って検査してください。また,ブラウザの配色を白と黒,ブラウザセーフの4色のグレーのみを使用するように設定して,そのページを問題なく見ることができるか試してみてください。

すぐできるテスト方法2:色覚異常の人や低解像度のモニタを使っている人が見た場合でもコントラストが十分かどうかをテストするには,そのページを白黒のプリンタで印刷してみてください(その際,背景と文字がグレースケールで表示されるようにしてください)。また,印刷したものをコピー,そのコピーをさらにコピーと2〜3回繰り返して,その劣化した状態のもので更に確認してください。これによって,追加する必要のあるもの(ハイパーリンクは,ウェブページ上では通常下線が引かれている)や,小さ過ぎるもの,はっきりと見えないものなどが確認できます。

情報を色だけで表現しない

色だけを使って情報を伝えることのないようにしてください。たとえば,ユーザーに入力を促す場合に「以下の緑の項目の中から1つ選択してください」などとは書かないでください。そのような場合は,他のスタイル(フォント関連など)を利用したり前後関係(わかりやすくリンクするなど)からそれがわかるようにしてください。

メディアタイプ

CSS2のメディアタイプ(@mediaと共に使用)を使用すると,制作者とユーザーは対象とする装置上でより適切に表現されるスタイルシートを制作することができます。このスタイルシートを使用することによって,点字関連装置やスピーチ・シンセサイザ,TTY機器などの各装置向けの表現をしたコンテンツを用意しておくことができます。「@media」を使用することで,ユーザーエージェントはその装置に該当しない命令を無視できるようになるため,ダウンロード時間を減らすことにもなります。