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このドキュメントは Mutter Launcher の取扱い方法について記述したものです。
以下、以前からの内容を踏襲して説明が書いてありますが、
現状(特に Windows Vista 以降、標準でスタートメニューなどの文字列検索機能がついた以降)、
このアプリは時代遅れなことはいなめません。
もし未だに愛用している方がいた場合向けのせめてものサポート、という内容でのアップデートとなっています。
動作環境は Windows 2000 〜 Windows 7 としていますが、以前と利用 API の範囲は変えていないので Windows 2000 以前、Windows 7以降でも問題ないとは思います。
ただ、主となる動作環境ターゲットは Windows 2000,XP のままで、
Windows VISTA 以降はあくまで「以前と同程度に動く」というレベルで、新しい環境には最適化されていません。
例えば、代表的なものでは次のような制限があります。
そういった諸々の状況もあって、バージョンには「β」がついています。
個人的には
を代替案として推奨しておきます。
また、使っていなかった間に infoseek のメールが全消去されたり、アカウントが無くなっていたりしたので、メールをいただいていた方、対応ができずにすみません。
[目次へ]デスクトップやスタートメニュー等から拾った雑多なリストから部分的に一致する文字列で絞り込みをして、アプリケーションをキックすることが出来る、コマンド入力とボタン選択の合の子のような Windows 向けアプリケーションランチャーです。
もともとの発想は、名前を呟きつつ(mutter)「スタートメニュー」からアプリケーションを探している日々の自分の動作を、より素早くできるようなランチャーが欲しかったというところにあります。
つまり、名称の「つぶやき」は、アプリケーションではなく、アプリケーションを起動しようと探している人のつぶやきのことなのです。
基本的には、アイコンと名称が表示されたリストの中から起動したいアプリケーションを選択することで起動します。
では、その特色は...
プログラムの登録作業が不要。
スタートメニューやデスクトップ等を自動的に検索してリスト化。
任意のフォルダも指定可能。
プログラムのリストから、文字列を指定して、それに部分的に一致するもの(先頭文字列に限らない)に絞り込み可能。
絞り込んだ結果は、文字列を指定していく度に動的に確認可能。
つまり、
ボタン選択のランチャーのように登録しなくても(勝手にリストを作るのもありますが)、無作為なリストから素早くアプリケーションが探せる(名前の一部分でも思い付く場合)。
単なるコマンド入力のランチャーのように正確に名前の入力や補完をしなくても、一部分でも文字列を思い付けば、それで絞り込んだリストから選択することで、スタートメニューやデスクトップ等にあるアプリケーション(ファイル)を、パスを気にせずに開くことができる。
そういった意味での「合の子」です。
また、入力した文字列で「スタートメニュー」にある「ファイル名を指定して実行」と同じ機能や、としても動作させることも出来ます。
[目次へ]
動作確認環境は Windows 2000 〜 Windows 7。
以前と利用 API の範囲は変えていないので Windows 2000 以前、Windows 7以降でも動作自体は問題ないとは思います。
とはいえ、メイン環境ターゲットは Windows 2000,XP のままで、
Windows VISTA 以降はあくまで「以前と同程度に動く」というレベルで、
新しい環境には最適化されていないので、その点はご了承下さい。
通常は、Visual C++ 6.0 の C/C++ ランタイムライブラリが必要なため、
が、システムにインストールされている必要があります。
それだけです。
起動時に dll が存在しない旨メッセージが表示され、起動に失敗する場合には、「1.2 動作環境」のところで書いたランタイムライブラリを別途インストールして下さい。
もしも、ランタイムライブラリの導入が出来ない/したくない場合には、配布アーカイブに入っているもう一つの exe、mutlnch_static.exe を mutlnch.exe の名前にして利用して下さい。
多少、メモリ上の無駄遣いが出ますが、こちらはランタイムライブラリを必要としません。
インストーラ等は用意していませんので、スタートアップ等への登録は各自でお願いします。
また、バージョンアップの場合には、以前のファイルに対して上書きをする形でインストールして下さい。
バージョンアップの起動時にエラーが出るような場合は、ini ファイルを消してみて下さい(すみませんが、その場合、環境設定を再度やり直して下さい)。
もしも Windows XP 以降の環境で見た目に問題がある場合には、mutlnch.exe.manifest だけを削除してみて下さい。
[目次へ]独立したフォルダにインストールした場合には、そのフォルダ全体を削除するだけです。
もし、他のアプリケーションと同じフォルダにインストールした場合には、次のファイルを消して下さい。
インストール時に格納したファイル(mutlnch.exe、mutlnch.htm等)
同じディレクトリにある mlenv.ini、apppaths.ini(設定変更してなければ無し)
現在はレジストリへの情報格納はしていませんので、レジストリ内の情報削除の必要はありません。
[目次へ]Mutter Launcher はフリーソフトウェアです。
コピー及び再配布に関する制限はありません。
商業ベースでの配布や紹介をして頂けた場合には連絡を貰えると嬉しいです。
再配布の場合には、ファイルの内容、構成は変更しないようにして下さい。
[目次へ]作者は本ソフトウェアを使用して生じた障害、損害については一切の責任を負いません。
また、作者は本ソフトウェアの修正、及びバージョンアップの義務を負いません。
以上、蛇足ながら、悪しからず。
[目次へ]自動的に一定間隔で選択候補のリストを更新する機能を追加。
設定ダイアログに「自動更新間隔」の設定項目を追加。
vista 以降のスタートメニューなどで実体のファイル名(例:notepad)とスタートメニューなどで見た際の表示名(例:メモ帳)が違う場合でも、
表示名で表示・検索できるように変更。
PATH、「任意のフォルダを追加」からプログラムを探す場合、環境変数の PATHEXT に設定してある拡張子のものを取得するように変更。
PATHEXT の定義がない場合には "*.COM;*.EXE;*.BAT;*.CMD" をデフォルト値とします。
「任意のフォルダを追加」で、検索するファイルの拡張子を指定できるように変更。
拡張子はフォルダの後に ";" 区切りで拡張子を指定できます。
例:c:\hoge1\hoge2;.exe;.bat;.lnk;.wsf;
選択候補のリスト取得を別スレッド化。
リスト取得中も平行して通常のランチャー動作を行えるように変更。
指定文字列に簡易的な正規表現を利用した検索方法の追加。
スキップマッチング・前方/後方一致・完全一致を追加
また、初期検索方法を指定できるように、初期検索文字設定を追加
ホットキーに Windows キーも指定できるように変更
「空白以降は起動時のオプションとして扱う」ようにできる設定を追加
「無指定時にはリスト表示しない」オプションが有効な際、検索履歴だけは表示するように変更
Windows のデザインスタイルに対応(mutlnch.exe.manifest)
起動時のカレントディレクトリをアプリケーションのディレクトリにするように変更
(指摘していただいた方、ありがとうございました)
マルチディスプレイ環境を想定して、メインウィンドウ表示時、メインディスプレイ内に補正していたのを止めました。
但し、画面外に出た場合に補正されなくなったので、その点は注意して下さい。
mutlnch.exe を起動すると、タスクトレイ(タスクバーの時計の左側の部分)に Mutter Launcher のアイコンが表示されます。
そうすれば正常に起動しています。
スタートメニュー、デスクトップ等にファイル数が多い場合にはファイル情報収集に時間がかかり、その間は緑の回転状の矢印のアイコンになっていますが、
平行して通常のアプリケーション起動動作も行えます。
アプリケーションを起動するには、まず、
のどちらかの方法でアプリケーション起動用のダイアログを表示します。
このダイアログ中の「選択候補」のリスト中から起動したいアプリケーションを選択して、
で実行できます。
選択したのが、実行形式ではないファイルだった場合、関連付けされたアプリケーションによってファイルが開かれます。
アプリケーション/ファイルを指定して実行する際に、Shift キーを押しながら指示をすると、指定したアプリケーション/ファイルが存在するフォルダを開くことができます。
「選択候補」のリストには、最初はデスクトップとスタートメニュー等から探したものが 全て入っています(リストも探した順番のまま)。
そこで、ダイアログ中の「検索文字列」部分に、起動したいアプリケーションの名称の一部分を入力すると、下の「選択候補」のリストが絞り込まれていきます。
検索時には、カナ文字の全角/半角、英文字の大文字/小文字/全角/半角の区別はせずに、同一のものとして扱って絞り込みをします。
検索文字列を指定する際、先頭/末尾文字に特定の文字を指定した場合に検索方法が変わります。
指定方法 | 検索方法 | 例 |
特に指定無し | 部分一致 | 例:mutter = mutter を含むもの |
* を先頭に指定 | スキップマッチング | 例:*mutln = つづりが m,u,t,l,n の文字の順番で構成されるもの |
^ を先頭に指定 | 前方一致 | 例:^mutter = mutter で始まる文字列 |
$ を末尾に指定 | 後方一致 | 例:launcher$ = launcher で終わる文字列 |
\ を先頭に指定 | 完全一致 | 例:\mutter launcher = "mutter launcher" という文字列のもの |
後は、適当に絞りこめたところで上記の実行操作をすれば、アプリケーションを起動できます。
この検索文字列の入力領域で Enter キーを押す動作でも実行指示扱いになります。
また、この「検索文字列」部分で、上下カーソル、Ctrl+P、Ctrl+N、PageUp、PageDown を押すと、選択候補のリストにフォーカスを移さなくてもリストの選択個所を上下移動でき、あまり余計な手数無しに希望のアプリケーションを選択できます。
★注意★
通常、コンボボックスでは、コンボボックスのドロップダウンリストを表示していなくても、上下カーソルドロップダウンリストの内容を上下出来ますが、上記のようにリストの選択動作を優先させるために、このアプリケーションではそれを抑止してしまっています。
「Alt+下矢印」「F4」キー、マウス操作でコンボボックスのドロップダウンリストを表示した後では、リスト中を上下カーソルで移動することができます。
また、自動補完機能の補完のためのリストが表示されている状態では、上下カーソル、PageUp、PageDown は補完のためのリスト内での移動の指示扱いになります。この状態で選択候補内のリストには Ctrl+P、Ctrl+N を利用して下さい。
「選択候補」のリストには「ファイル名を指定して実行」という項目が入っています(設定を変更しない場合)。
それを選択した状態で、アプリケーション起動動作を行うと、検索文字列に指定してある文字列をコマンド指定と見なして実行します。
つまり、スタートメニューにある「ファイル名を指定して実行」相当の機能になります。
選択候補のリストは、基本的に
ファイルの状態の変化の結果、動作途中で現状の内容とリストの内容が合わなくなった場合など、最新の状態をすぐに取得し直したい場合には、
で、リスト再取得を強制的に行って下さい。
リスト取得中はタスクトレイのアイコンが円状の緑の矢印に変わり、取得が終わると自動的にリストが更新されます。
リスト再取得中も検索動作は平行して行えますが、更新が終了するまでは更新前の古い状態でのリストとなります。
(但し、設定の変更と再度の再取得指示はできません)
アプリケーションを起動した場合には自動的に消えます。
そうでなく、開いたダイアログをただ閉じたい場合には、
のどちらかで可能です。
現在、
といった設定変更が可能です。
設定の変更を行うには、
タスクトレイのアイコンを右クリック → メニューから「動作設定」を選択
又は、アプリケーション起動用のダイアログで「動作設定」ボタンを押す
ダイアログで各種設定を行う
という手順です。
簡単に各項目を説明します。
リストとして取得する個所を指定します。
PATH、「任意のフォルダを追加」からプログラムを探す場合は、環境変数の PATHEXT に設定してある拡張子のものを取得します。
PATHEXT の定義がない場合には "*.COM;*.EXE;*.BAT;*.CMD" をデフォルト値とします。
「任意のフォルダを追加」では、検索するファイルの拡張子を指定できます。
フォルダの指定箇所で F2キー、もしくはマウスの左ボタン長押しで直接の編集が可能ですので、
フォルダの後に ";" 区切りで拡張子(.〜)を指定します(複数の指定可能)。
例:c:\hoge1\hoge2;.exe;.bat;.lnk;.wsf;
また、ごみ箱やコントロールパネル等、一部の特殊な項目の取得は出来ません。
「自動更新間隔」で設定された値の間隔で、自動的・定期的にリストを更新します。
リスト中に固定で表示する項目を指定します。
ここで指定した項目は、検索文字列の指定に関わらず表示されますので、検索文字列を利用して起動するようなものに利用して下さい。
初期状態では「ファイル名を指定して実行」が入っています。
また、設定用のダイアログの「名称」項目をリストから選択すると、プログラム側が用意した対応する設定一式が展開されます(但し、作者が個人で調べたものなので、内容はあくまで参考と思って下さい)。
それ以外のものを利用する場合には、設定時に
と、それぞれ設定して下さい。
アプリケーション起動用のダイアログを表示/アクティブにするキーの設定をします。
この領域を選択した後に、実際に指定したいキーを押すことで表示できます。
一部キーの場合(Pause キーなど)、実際に対応する文字列が表示されない場合もありますが、きちんと設定されています。
ただ、Windows キーを利用したい場合のみは、隣のチェックボックスで指定をして下さい。
検索文字列や、実行ファイルの履歴数を設定します。
実行ファイルの方は、実行したアプリケーションが履歴数分だけ、起動用のダイアログのリストで前方に表示されます。
履歴を取っておきたくない場合には「0」を設定して下さい。
詳細の動作や速度調整のための設定が可能です。
「空白以降は起動時のオプションとして扱う」をオンにすると、検索文字列中に空白を指定した場合、それ以降の文字列をプログラム起動時に指定するオプションとして扱います。
(その変わり、検索文字列として空白の指定はできなくなります)
「無指定時にはリスト表示しない」をオンにすると、検索文字列に1文字も設定されていない場合には、選択候補に履歴分のみ表示するようになります(以前は履歴分も含め非表示でしたが、この点、動作を変更しました)。
検索文字列を入れた場合の反応が遅い場合にはこの設定をオンにして下さい。
「更新指定時のみリスト再取得」をオンにすると、「リスト再取得」コマンド を実行しない限りリストの再取得を行わなくなります。起動等の動作が遅い場合にはこの設定をオンにして下さい。
リスト再取得を別スレッドで平行動作させるようにしたため、このオプションは廃止となりました。
「URL 等の文字列補完」をオンにすると、検索文字列指定時に IE のアドレス指定などと同じ文字列補完が必ず行われるようになります。
この設定をオンにしていない場合でも、検索文字列指定時に Ctrl+A を押すと自動補完機能が有効になります。
「アイコンはダミーを表示」をオンにすると、選択候補のリスト表示で、対応する
アイコンではなく一律に疑似のアイコンを表示します。
起動動作やリスト再取得動作が遅い場合にこの設定をオンにして下さい。
但し、リスト中でアイコンで区別ができなくなり、なんとも視認性が落ちる、という痛し痒しです。
文字列での判断が素早い人や、どうしても起動時の遅さが我慢ならない人向けの設定。
「検索候補リスト取得設定」等、リストの再取得が必要な設定を変更した場合には、 再度リストを取り直しに行くので、少しの間待って下さい。
また、環境設定のダイアログを表示中にはホットキーの設定が有効になりませんので、 ホットキーを押しても、起動用のダイアログが表示されません。
[目次へ]Mutter Launcher を終了したい場合には、
のいずれかで可能です。
[目次へ]部分文字列で絞り込みますから、1文字だけ検索文字列に指定すると、 あまり使われていないアルファベットなんてのもすぐ分かります。
作者の環境では「j」「q」「z」が少なかったです。
まぁ、英単語の中でのアルファベット使用頻度の分布にほぼ対応しそうですが・・・
作者の連絡先/Web サイトは、
です。
要望、質問、バグ、その他不明点等ありましたら、上記のサイトを確認してみるか、あるいは直接上記のアドレスへ電子メールを送って下さい。
Mutter Launcher の最新版は、上記サイトや Vector で入手可能です。
Vector では、プログラムランチャー > コマンドライン のジャンルで掲載されていると思われます。
DATE:2014/07/03