8.サスペンド(スタンバイ、スリープ)、休止状態、および復帰(レジューム)について

 BootTimer はタイマーによるサスペンドや休止状態に対応しています。また、サスペンド/休止状態からのタイマー復帰(レジューム)にも対応しています。 
 サスペンド、休止状態、レジュームには様々な制約があります。また、XpとVistaでは初期状態のサスペンドモードが異なっています。 ここでは、その制約と設定方法を示します。

 なお、 BootTimerでは、Xpのスタンバイ、Vistaのスリープを併せてサスペンドと呼んでいます。また、Win98は休止状態をサポートしていません。

(1) サスペンド、休止状態、および復帰への対応
 お使いのマシンがサスペンドおよび休止状態をサポートしているかどうかは、マザーボード、電源、接続しているデバイス、BIOS、OS…と様々な環境・資源によって異なります。
 また、サスペンドおよび休止状態から自動復帰できるかどうかも同様です。試してみなければ分かりません。
 
(2) Xpで休止状態を有効にする
 Xpの初期状態では休止状態は無効になっています。休止状態を有効にするには次の設定を行ってください。
(コントロールパネル)→(電源オプション)→(休止状態タブ)→(休止状態を有効にする)
 
(3) Vistaでスリープと休止状態を使う
 VistaではXpと基本的な考え方が異なっています。Vistaの初期状態(デスクトップ)ではスリープに休止状態を組み合わせた「ハイブリッドスリープ」が有効になっています。この状態では「スタートボタン」の「終了メニュー」に「休止状態」は現れません。しかし、この場合であってもBootTimerのタイマー予約で指定すれば「休止状態」に移行できます。
 Vistaの終了メニューに「休止状態」を表示するには、次の設定で「ハイブリッドスリープ」を無効にしてください。
(コントロールパネル)→(電源オプション)→(ディスプレイの電源を切る時間の指定)→(詳細な電源設定の変更)→(スリープ)→(ハイブリッドスリープを許可する)→(設定:オフ)
 
(4) Win 7でスリープと休止状態を使う
 VWin 7でもVistaと同じ設定をしますが、設定の方法が少々異なります。
(コントロールパネル)→(ハードウェアとサウンド)→(電源オプション)→(プラン設定の編集)→(詳細な電源設定の変更)→(スリープ)→(ハイブリッドスリープを許可する)→(設定:オフ)
 
(5) 自動復帰
 サスペンドおよび休止状態が機能し、手動による復帰が動作したとしても、自動復帰が動作するかどうかは分かりません。 BootTimerは、少なくとも最新のマシン環境においては自動復帰をサポートしていますが、必ずしも多くのマシンで自動復帰が動作するわけでもないようです。
 BootTimerをインストールする前に自動復帰の動作確認を行うには、実行時のスリープ解除設定を持つWindowsタスクを登録し、サスペンドからの復帰を確認する方法があります。
(インストールしてみるのが手っ取り早いですが…。もし、BootTimerで自動復帰ができないのにタスクで出来る場合には是非お知らせください。)
 
(6) 復帰時のパスワード入力
 NT系Windowsの初期状態ではサスペンド/休止状態からの復帰時にパスワードの入力を要求されます。一方、BootTimerはその性格から、パスワード入力不要でなければなりません。
 復帰時のパスワード入力を無効にするには、次の設定を行ってください。
Xp:
 (コントロールパネル)→(電源オプション)→(詳細設定)→(「スタンバイから復帰するときにパスワードの入力を求める」のチェックを外す)
Vista:
(コントロールパネル)→(電源オプション)→(ディスプレイの電源を切る時間の指定)→(詳細な電源設定の変更)→(追加の設定)→(復帰時のパスワードを必要とする)→(設定:いいえ)
Win7:
(コントロールパネル)→(ハードウェアとサウンド)→(電源オプション)→(プラン設定の編集)→(詳細な電源設定の変更)→(各プラン)→(復帰時のパスワードを必要とする)→(設定:いいえ)

 
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