Desperado > 極楽環境構築 > G3 カード情報 No.2

G3 カード情報 No.2

カウンタ

 今回はどの辺までクロックを上げられるかのテスト. ただし, 先人達のようなハードに手を加える方法ではなく, ディップスイッチの設定によるクロックアップです.

2000/02/16


ディップスイッチによるクロックアップ

 とりあえず, 48 * 8 = 384 MHz で安定動作していたのですが, このクロック数は適当に設定したもので, これが限界なのかは調べていませんでした. で, もう少しクロック数を上げてみようと思い, ディップスイッチの設定をいろいろと変えて試してみました.

 マニュアルに書かれている FSB の設定は一部であり (これで十分!?), 実際は 0.2 MHz 刻みで設定できるようです.

クロック数 BSB 起動 不都合
48.0 * 8 = 384.0 MHz 192.0 MHz 成功 特になし
48.6 * 8 = 388.8 MHz 194.4 MHz
48.8 * 8 = 390.4 MHz 195.2 MHz
49.0 * 8 = 392.0 MHz 196.0 MHz たまにフリーズ
49.6 * 8 = 396.8 MHz 198.4 MHz
50.0 * 8 = 400.0 MHz 200.0 MHz
50.6 * 8 = 404.8 MHz 202.4 MHz
51.0 * 8 = 408.0 MHz 204.0 MHz
51.6 * 8 = 412.8 MHz 206.4 MHz ごく稀に描画が乱れる
52.0 * 8 = 416.0 MHz 208.0 MHz 描画が乱れまくり
53.6 * 8 = 428.8 MHz 214.4 MHz HDD をマウントせず 評価できず

 以下に具体的な症状を示します. やはり FSB は 50 MHz までしか対応していないだけあって, それ以上に設定すると不都合が生じますね.

■ たまにフリーズ

 起動後正常に動作していますが, ごく稀にフリーズします. 特に mp3 や vqf ファイルの再生時に起こります. よく mp3 などを再生リストを作ってバックグラウンドで鳴らしながら作業とかやるんですけど, 突然固まります. 固まるタイミングに再現性がありません. BSB が高いと頻発するような感じで, クロック数との比率を 1:2 から 1:2.5 に変更すれば, 回避できるときもありました.

 しかし, FSB を数 MHz 向上させるために BSB を下げるのはあまりパフォーマンスは良くないように感じます. 大きく FSB を向上させるなら話は別ですが... そんな訳で BSB を下げたテストは今回は行っていません.

■ ごく稀に描画が乱れる

 起動後正常に動作していますが, ごく稀に描画が乱れます. 一度乱れると強制的に再描画をさせても部分的にしか直らず, 再起動しないと解決しません. 描画の乱れの原因は消し忘れ (?) で, 例えばウィンドウをドラッグすると, ウィンドウの端が残るため, 非常に醜く, もはやマトモな作業は出来なくなります.

 下の画像は描画が乱れたときのスクリーンショットです. 縦にたくさん線が入っているのが見えると思いますが, これはウィンドウを左右に振ったときに残ったウィンドウの端です.

乱れた画面

 また, この状態でエディタなどでウィンドウをスクロールさせるともっと酷い画面になります.

■ 描画が乱れまくり

 412.8 MHz のときと同様に起動後は一見正常に動作しているように見えますが, 突然描画が乱れます. 描画が乱れる現象は 412.8 MHz のときよりも頻繁に起こり, いつ描画が乱れるかビクビクしながら作業... ってなことになります. とても使える環境じゃないです.

■ HDD をマウントせず

 電源を入れた後, ハッピーアイコンが表示され, 続いてアイコンパレードまでは正常に動作する. しかし, Finder が立ち上がるところでフリーズ. メニューバーすら描画されない状態. HDD がマウントされる前にフリーズしてしまう.

結局...

 結局クロックアップさせようと目論んだ割には安定性を重視したため, 390.4 MHz と大したあまり意味がない結果になりました. まぁ, ほかの人の環境では 412.8 MHz ぐらいでも十分に使える環境だと思うかも知れませんね.

 スキルアップしたら, またチャレンジしたいものです.


2000 - 2001, Nakamari All Rigths Reserved.