下記の写真をご覧下さい
「全日本弓道連盟 副会長/静岡県弓道連盟西部地区会
会長の鈴木三成範士九段」の弟子として有名(※)な「Y先生(錬士六段)」
の弽の様子です。
「Y先生
の弽の様子」
2000.01.03 すずき 撮影
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イニシャルであれば名前と写真を出しても良いとの許可をいただきました
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中央審査の審査員や中央講習会の講師をされるレベルの先生方であれば皆さん御存知のハズ・・・
右手首から先の捻り具合がお判りいただけますでしょうか?
また、機関紙『弓道』2001年6月号や2002年11月号の冒頭カラーページでの鈴木三成先生の矢渡の写真を見ていただければ、Y先生以上に鈴木三成先生が捻っている具合をお判りいただる事でしょう。 (鈴木三成先生も三つ四つタイプの四つ弽を使用しています)
つまり、
『四つ弽を捻る』事は誤りでも邪法でも何でも無く、全日本弓道連盟の射法として認められている訳です。
あと、「実業団の頂点を極めている」と言っても語弊は無いであろう「アスモ弓道部」や、同じく全国レベルで見ても安定した成績を誇る「JR東海浜松工場弓道部」といった静岡県西部地区の実業団の方も、多くが三つ四つタイプの四つ弽を使用しています。
三つ四つタイプの四つ弽を使用している実業団が全国トップクラスである事から、結果論として
『四つ弽を捻る事は、捻らない射法と比べて優れはしても劣るものでは無い』と、言ってしまっては言い過ぎでしょうか・・・?
これらの静岡県西部地区の実業団の写真は、機関紙『弓道』の紙面に頻繁に掲載されています(※)ので、興味のある方は機関紙『弓道』を読み返してみて下さい。
※
実業団の試合での「優勝チーム」とか「上位チーム」として、あるいは国体静岡県チームでのメンバーとして・・・
それから。
「四つ弽と捻りの関係」について、地元の先生方にいままで聞いた事をまとめておきます。
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現在、全日本弓道連盟の中央講習会では、
三つ弽・四つ弽ともに、
会の状態での「弽」の拇指の向く方向は「的の15度前方」が理想であるとしている。 (「そうでなくてはならない」という訳では無く、あくまで「推奨」という事)
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現在、全日本弓道連盟の中央講習会では、四つ弽においても、
三つ弽と同様な「捻り」を加える事を”推奨”している。
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三つ弽と同様な「捻り」を加える場合には三つ弽と同様に帽子の先端が真っ直ぐなほうが理に適っているため、
三つ弽と同様に帽子の先端が真っ直ぐな「三つ四つタイプの四つ弽」が普及しつつある。 (おもに西関東〜中京圏)
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全国的に見ると、典型的な四つ弽というモノは、
手の甲の側を背面として見たとき帽子の先端はやや下を向いているが、右手首を捻らない(手の甲が前方を向く)事を実践していれば(日置流や日置の影響が強い地域における
四つ弽の射法においては、
右手首を捻らない(手の甲が前方を向く)事を良しとしている)当然の事ながら帽子の先端は下を向くし、
三つ弽と同様な「捻り」を取り入れていれば、やや下に向いていた帽子の先端は前方向に起こされる(下を向かずに前を向く)。
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弓道関係の書籍というものは、『四つ弽においては
三つ弽と同様な「捻り」を加えてはいけない』
『「四つ弽における会の状態での「弽」
の拇指の向く方向」は「下を向く」』としているモノがほとんどであるので、全国的に「下を向いていなければならない」と認識されてしまっている現状は、ある意味”当然”なのかもしれない。 (現状での認識のままで良しとする訳ではけっして無いが・・・)
・・・という事のようです。 |