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私の考えとして・・・
「 異文化 」の視点から・・・
私は「初心者アーチェリー教室」を受講して、目から鱗が落ちる思いでした。
いまの弓道に不足している部分や疎かになっている部分をアーチェリーがおぎなってくれる・・・、 そう思うのです。
弓道をされる方にとってのアーチェリーへの認識というモノは、「照準を合わせれば中ってしまう、奥の浅い的中てゲーム」と考えている方がほとんどでしょう。
しかし実際には、「ボンクラな弓引き」と「国体選手」や「オリンピック選手」との差には歴然としたモノがあるように、力量を伴わなければ高得点は得る事が出来ません。
アーチェリーには、角見や弓返りなどの複雑な概念が存在しないがゆえに、基礎の部分をどれだけ忠実かつ精密に遂行する事が出来るかが力量の差になっているのです。
弓道の世界と同様に、アーチェリーにも「射法八節」や「伸合い・詰合い」が存在しますし、骨法については弓道と比較にならないほど重要視しています。
また、弓道の世界では雲を掴むような曖昧な表現を用いているの部分を、現代的な力学を持ってして明確な理論付けを行なった上で指導し、文字通り基礎を骨身にまで染み込ませるのです。
弓道においては、骨法に問題を抱えている場合でも弱い弓を用いる事でごまかしてしまったり、その他(手の内などの技術面)を改善する事によって相対的なレベルを向上させ、基礎の部分に問題を抱えている事に気付かない。
小手先を直せばそれなりの成果は出てくるモノの、根本的な治療には成り得ないから直にまた行き詰まってしまう。
つまり、弓道では複雑な概念を抱え込んでいるがゆえにその難解な部分に目が行き、基礎となる部分が疎かになっている。
弓道の世界だけしか見ていないと、その事実に気付きにくいモノなんです。
特に年配の先生方などは、とかくアーチェリーを敵対視したり、見下したりしている方が多いように見受けられますが(私が「初心者アーチェリー教室」を受講するときにはキチガイ呼ばわりされました・・・)、、東洋医学と西洋医学のように相互に良い影響を与え合う関係にはなれないのでしょうか?
たしかに、「中るように進化してきた弓で中央に中てる」という事よりも、「旧態依然の原始的な弓でいかに中てるか?」という弓道の方が奥は深いような気は個人的にはします。
けれど現実には、弓の構造(オリンピックなどで使われる旧型「リカーブ」と、弓の上下に滑車が付いていて弦を1往復半させる新型「コンパウンド」の2種類があります)だけでなく、理論面でも指導方法の面でもアーチェリーの方が進んでいます。
また、異文化の視点から見直す事で、弓道が抱える問題点が見えてくるハズです。
特に、弓道において「指導者」と呼ばれている方に、ぜひとも一考していただけないでしょうか?
指導者の方に「初心者アーチェリー教室」を受講していただく事が出来れば、弓道の発展に繋がる思うのです。
優れている部分は取り入れる、という柔軟な発想が弓道の世界にもあっていいのではと思うのですがどうでしょう? |
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