2014/09/27 CentOS6.5/PandoraFMS5.0SP3





PandoraFMS5.0SP3を5.1へアップデート

PandoraFMSコンソールのアップデートはオートアップデートで行われますが、サーバ部分は自動更新されません。
PandoraFMSのEnterprise版ならサーバ部分のアップデータが提供されますが、コミュニティ版には提供されません。
コミュニティ版ならサーバ部分のバージョンアップは手作業で実施することになります。

5.0から5.1へのアップデートはメジャーアップデートとなります。
メジャーアップデートとは、5.0から5.1へのアップデートのことです。
マイナーとは、5.0から5.0SP1のことです。


バージョン5.1への公式のアップデート方法については、こちらに説明されています。
バージョン5.1の公式マニュアルの123ページには、手動アップデート方法が描かれています。
124ページには5.1へのアップデートの注意点があります。

アップデートの実施 順序は
・サービスの停止
・DBのバックアップ
・Pandora_Consoleでユーザが独自に編集してあるPHPのバックアップ
・PandoraFMSサーバのアップデート
・DBのアップデート
・Pandora_ConsoleのPHPの変種部分を自分で再更新
・サービスの起動
となります。

5.0から5.1への更新について注意することは、最後に更新スクリプトを実行することです。




1.リポジトリの設定

#vi /etc/yum.repos.d/pandorafms.repo

[artica_pandorafms]
name=CentOS6 - PandoraFMS official repo
baseurl=http://artica.es/centos6
gpgcheck=0
enabled=1




2.設定ファイルのバックアップ

作業前に、一応設定ファイルのバックアップをとっておきます。

# cp /etc/pandora/pandora_server.conf  ~/
# cp /var/www/html/pandora_console/include/config.php  ~/

設定ファイルそのものはバージョンアップしても維持されます。
また、管理者が独自に変更を加えたPHPや、画像などのリソースファイルなどもバックアップしておきます。
独自に編集を加えたPHPファイルは、アップデートによって上書きされます。




3.DBバックアップ

アップデート失敗に備えてDBのバックアップをとります。

#mysqldump -u root -p pandora > backup_pandora.sql

DBのrootパスワードを求められます。
もしrootのパスワードを忘れてしまってたら、以下のコマンドでもいけます

#mysqldump -u pandora -p pandora > backup_pandora.sql

pandoraユーザのパスワードは/etc/pandora_server.confのdbpassの項目にあります。




4.サーバの停止とアップデート

#/etc/init.d/pandora_server stop
#/etc/init.d/httpd stop

#yum install pandorafms_server
#yum install pandorafms_console

以下のコマンドでバージョンが5.1なのを確認します。

#rpm -q pandorafms_server
#rpm -q pandorafms_console




5.DBスキーマの拡張

更新したコンソールの中に、DBの拡張ファイルが含まれています。
使用しているDBに適したファイルを選択します。
ここではMySQL版を指定しています。
dbのパスワードが求められます。

#cd /var/www/html/pandora_console/extras
#cat pandoradb_migrate_5.0.x_to_5.1.mysql.sql | mysql -u root -p pandora -D pandora




6.バックアップしていた独自編集ファイルを書き戻す

バックアップしたPHPの独自ファイルを元の位置へ書き戻します。
独自編集ファイルがない場合は、この作業は不要です。
もし編集していた差し替わった部分が、バージョンアップによって更新されたファイルだったら、かつて加えた変更を
再度行う必要があります。




7.サーバを起動する

DBの拡張が完了したら、pandora_serverとhttpdを起動します

#/etc/init.d/pandora_server start
#/etc/init.d/httpd start




8.最終設定を行う

古いアップデータを削除します。

#rm /var/www/html/pandora_console/extensions/update_manager.php
#rm -rf /var/www/html/pandora_console/extensions/update_manager/


最後に、自動検出タスクの更新スクリプトを実行します。
#/usr/share/pandora_server/util/pandora_migrate_recon_scripts.pl pandora localhost pandora dbpass

コマンドは以下の構文です。
/usr/share/pandora_server/util/pandora_migrate_recon_scripts.pl <dbname> <dbhost> <dbuser> <dbpass>

dbpassはpandora_server.confに記述されています。



エラーが出てないことを確認します。


実際にアクセスして、PandoraFMSが5.1に更新されていることを確認します。
ブラウザのキャッシュにより崩れて表示される場合もありますので、キャッシュクリアをします。







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