2014/04/06 CentOS6.5/PandoraFMS5.0SP3





独自MIBを使用して監視項目を表示する

監視システムでは、MIBが重要な役割を有するのは言うまでもありません。
しかしPandoraFMSでは、このMIBについて多少制限があります。

「トラップの MIB と、ポーリングの MIB を混同してしまいがちですが、このマネージャでは、ポーリング MIB を扱います。SNMP トラップの管理については別の章にて説明しており、これについては、エンタープライズ版の機能です。 」
PandoraFMSオンラインマニュアル MIB管理より

つまりOSS版でMIBはポーリングには使用されますが、トラップには使用されません。
トラップにMIBが使えないのはキツいです。OSS版でSNMPトラップを複雑に構成できない理由でもあります。

そしてマニュアルには「Linuxシステムで読み込まれたMIBも使えます」とあります。
しかし実際はシステムに独自MIBを配置しても、(snmpwalkからは使用できるのに)PandoraFMSでは使用されません。使用されるのは基本MIBだけです。


以下、独自MIBを読み込ませていない状態で、シュナイダーエレクトリック社というかAPCのSmart-UPSへSNMPウォークをかけた画像です。
左の操作メニューの「SNMP」-「SNMPブラウザ」から、対象IPアドレスとコミュニティ名、OIDの一部を指定して、SNMPウォークをかけます。
独自MIBがないので生データが表示されます。


これでは見づらいです。




1.MIBアップローダを実行する



操作メニューの「SNMP」-「SNMPアップローダ」を選択し、右上のアップロードをクリックします。
参照ボタンで、アップロードするMIBファイルを指定します。
ここではAPC UPSの独自MIBであるpowernet.mibを選択します。



2.アップロードを確認

ファイルがアップロードされました。


ファイルは  /var/www/html/pandora_console/attachment/mibs へ配置されます。




3.SNMPブラウザで再確認



左の操作メニューの「SNMP」-「SNMPブラウザ」から、対象IPアドレスとコミュニティ名、OIDの一部を指定して、SNMPウォークをかけます。

今回のSNMPブラウザでは、置き換えられた文字列で表示されます。
このほうがずっと見やすく、監視項目も設定しやすいです。


アップロードされたファイルは {pandora_consoleDir}/attachment/mibs に配置されます。
ファイルの送り込みはこの通りウェブコンソールから可能ですが、数が多い場合はSCPやFTPで直接対象のフォルダへ配置してもいいでしょう。






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