2014/08/11 CentOS6.5/PandoraFMS5.0SP3





アラートに複数のアクションを設定する

PandoraFMSでは一つのアラートに対して、複数のアクションを設定することができます。
例えばアラートが発生したら、メールを送信してSMSも送信する、といった具合に。

ただし注意点もあります。
・追加アクションを設定すると、デフォルトのアクションは動作しなくなります。
・一つのアラートテンプレートに複数のアクションを関連づけるので、アクションへ引き渡される警報引数も共通です。必要とする引数が全く異なっていれば、別のアラートを作成する必要があります。

複数のアラートへアクションを追加したければ、一括設定から行えば手間が省けます。



1.アラートへアクションを追加


すでに設定済みのアラートの、プラス記号をクリックします。




2.追加アクションの選択


追加アクションを選択します。
アクションを起こすアラート数は、何度目のアラートから何度目のアラートまでアクションを実行するかです。
ここでは開始に0、終了に1を指定します。これでアクション(メール送信)は1回のみの実行となります。

※なお本サイトの情報では、アラートが1回しか発生しない設定を紹介しています。
[解説] Pingに3回応答しなかったらメール送信、の仕組み
ですので「アクションを起こすアラート数」に0(無制限)を指定しても、そもそもアラートアクションは1回しか発生しません。


アクションが追加されました。


ここの注意点は、追加アクションを指定したことでデフォルトのアクションが動作しなくなります。
つまり、実際にアクションされるのは「Mail to XXX2」のみです。

「Mail to XXX」と「Mail to XXX2」の二つをを実行したければ、もう一度「Mail to XXX」を追加します。



3.再度アクションを追加する


デフォルトアクションと同じアクションを追加します。



これで、両方のアクションが1回ずつ実行されます。
なんだかアクションが3つあって不格好ですね。




アラート開始数とは

アラート監視数とは、何回目のアラートからアクションを開始し、何回目のアラートでアクションを停止するかです。

1分ごとのPing監視で、サーバが10分ダウンしている場合、PandoraFMSの動作の基本ではHostAliveモジュールは10回障害を検出します。
つまり10回アラートテンプレートが呼び出されます。
そして実際に10回のアラートアクション、つまりメールを10回送信するかどうかは、監視メンバーの要求によるでしょう。
普通は、メールを無尽蔵に受信したくないものです。

開始数0、終了数1の場合、0から1へ増える間、つまり1回のみ実行されます。
開始数3、終了数5の場合、3回目のアラートから5回目まで増える間の3回目、4回目、5回目の3回分のアクションが実行されます。
それ以降はアクションを実行しません。


アラートテンプレートは、何回目のモジュールのエラーで発生するか?

このウェブサイトの情報では、異常が3回連続で発生したら(Pingが3回連続でロストしたら)、1度だけアラートを発生させるよう解説されています。

[解説] Pingに3回応答しなかったらメール送信、の仕組み

エラー3回目に1度だけアラート起動、という数はアラートテンプレートに定義されています。



ということは、アラートアクションの定義で
「開始が0、終了が1」という「アラートが発生したら0から1へ向かう、1回だけ実行する」でも



「開始が0、終了が0」という「アラートが発生し続ける限りアクションを実行する」でも


そのアラートはそもそも1回しか発生しないのですから、どちらも結果的に同じです。



ヘルプにはこうあります。


もし貴方の環境が、アラートを継続的に発生させている場合は、アクションの開始と終了の値を調整する必要があります。
デフォルトの開始0、終了0なら再現なくアクションが実行されます。
継続的にアラートを発生させる場合、何回目のアラートでアクションを開始するか、そしていつになったら終わらせるかを定義しておくほうがよいでしょう。





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