2014/03/22 CentOS6.5/PandoraFMS5.0SP3





Pingに応答しなかったらメールを送信する(V5)

これはPandora FMS V5.0による設定です。
V6/V7での設定は「Pingに応答しなかったらメールを送信する(V7.0)」を参照してください。

一番ポピュラーな死活監視を設定します。
定期的にPingを送信し、Pingの応答が無かったらメールを送信します。
以下の項目について流れで設定します。

・メール送信の基本設定
・メール送信先の設定
・監視対象の追加
・監視項目の設定
・アラートの設定



1.メール送信設定をする

#vi /etc/pandora/pandora_server.conf

以下の値を変更します
mta_address メールサーバアドレス
mta_from メール送信元アドレス

もし認証の必要なメールサーバなら、mta_user、mta_pass、mta_authも設定します。

#service pandora_server restart



2.警報メールの送信先を設定する


障害状態のメール送信先を設定します。
「システム管理メニュー」「アラート管理」「アクション」を選択し、「Mail to XXX」を選択します。


「Destination address」に送信先アドレスを入力します。

メールの送信先は、こうしてアクションとして定義する必要があります。
イベントごとにメール送信先を振り分ける場合、ここで必要なだけ定義する必要があります。



3.確認・どこから使われているか?

「アラート管理」「テンプレート」「Critical condition」を選択し、ステップ2の「障害通知」画面を表示します。
「通常のアクション」に「Mail to XXX」が選択されています。





4.監視対象を追加


左メニューのシステム管理メニューから「モニタリング管理」「エージェント管理」を選択し
エージェント作成をクリックします。


エージェント名、IPアドレス、グループ、OSを入力し、作成をクリックします。
※「間隔」とはソフトウェアエージェントの情報収集間隔のことです。エージェントOSにソフトウェアエージェントをインストールしないのなら設定は不要です。



5.監視項目(モジュール)を追加する


エージェントを追加したら右上のタブから「モジュール」を選択し、
「ネットワークサーバモジュールの新規作成」を選択し「作成」をクリックします。
※もしもモジュールというタブがなければ、まず歯車の「設定」タブをクリックします。


モジュールコンポーネントで「Network Management」「HostAlive」を選択します。
このHostAliveがPingでの監視のことです。


続いて「拡張オプション」で間隔を調整します。
環境により1分おきにPingを送出するか、5分おきにPingを送出するのか異なるでしょう。
とりあえずデフォルトの2分にします。
最後に一番下の「作成」をクリックします。


モジュールが作成されます。
青色のアイコンは「未初期化」、つまりまだチェックされていないということです。Ping応答していれば、画面を更新すればグリーンになっているはずです。





6.アラートを設定する


アラートタブを選択し、モジュールに「HostAlive」。テンプレートに「Critical condition」を選択し、アラートの
追加をクリックします。

PandoraFMSのアラートとは、モジュールとアラートテンプレートを連結したものです。

Ping確認を行うHostAliveは、Ping応答が無くなると障害イベントを発生させるよう構成されています
 +
障害テンプレートは、指定されたアドレスへメールを送信するよう構成されています
 ↓
Pingが応答しないとメールを送信します

これにより、Ping応答がなくなるとメールが送信されるアラートとして動作します。



7.確認・モニタリング画面


右上の目玉タブをクリックするか、左の操作メニューから「モニタリング」「エージェント詳細」をクリックし、
監視対象の情報ページを表示します。

画面下部に、監視対象のモジュールと設定されたアラートが表示されています。
いまはモジュールもグリーンで、アラートも発生しておらず、イベントもありません。





7.障害を発生させる

監視対象をオフラインにして、Ping応答を失わせ、2分待ちます。

モジュールが赤色になり、アラートイベントも赤色になり、
イベントにも「障害イベント(HostAliveが障害になったこと)」と「アラート(障害アラートを呼び出したこと)」が表示されました。


メールも送信されました。

トップページのモニタリング概要にも、アラートが表示されています。





8.障害を回復させる

監視対象をオンラインにし、Ping応答を回復させます。
監視は2分毎に行われるため、次の2分を待ちます。

回復すると、モジュールもアラートも緑色に戻り、回復イベントが表示されています。


回復メールも送信されました。






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