今まで健康(病院は歯医者に行く位で、大きい病気をしたことなし)な私が、
ナゼか手術をする羽目になってしまいまして…無事に退院して来ました(この
文章は退院した日に書いてます)折角なのでネタにしてしまおうというこの企画。
(というか、日記みたいなもんですな)
2002/03/13
丁度、今までやってきた仕事を辞めた事もあり、懸案だった身体の一部の見た目の悪さ
(笑)を調べようと、とある泌尿器科へ…一通りの問診のあと、エコーへ。下半身を
露出せにゃならんのよ…ハズカシイ(なんて歳でもないけどね)明日大きい病院に行っ
てCT撮って来い(その泌尿器科にはCTが無いっす)と言われ、その日は帰宅。
2002/03/14
ということで、CT撮りに来たとある病院。9時30分に予約を入れたにも関わら
ず、えらい待たされ様。正直、病院で待つのはすっごく嫌い。一通りの問診(造影剤
を使うので、アレルギーとかあるとマズいらしい)と血圧の測定の後、CTへ。
造影剤の注射器(?)を見たときはビビった(笑)「ふ、太い…」それを機械で
ギューっといれるんだから…
CTは苦手って人良く聞くんだけど(圧迫感が嫌いらしい)、私は結構楽しめましたよ。撮影前に機械の中身(放射線の発射素子と検知素子?)が、ぐりぐり回りだす所なんて、なんて楽しいんだろう…と思う私はちょっと変?頭の中で機械の構造を考えたりして。
(後でいろんなサイトを調べたら結構当たってたですよ)
で、結果のフィルムを持って再度泌尿器科へ。それを見て先生が「う〜ん…」結局、
精巣腫瘍かも知れないということで、大学病院への紹介状を書いて貰った(実際、この
診断は違ったんですけど、やっぱり自分の専門内で診断を付けようとするのかな?
仕方が無いことだと思う)ここで1つ失敗したのは、大学病院へ行くのを、次週に
のばしてしまったこと。とっとと行けばいらん心配しなくて良かったのに…結局、
数日の間、インターネットで色々調べて鬱になって来たのは言うまでも無い。
ちなみにCTフィルム見た私の感想は「皮下脂肪少ないな」体重は結構あるので、
内臓に脂肪が溜まってるのは間違いなさそう。ここからプチダイエットを決行(笑)
2002/03/19
CTフィルムを持って隣の市の某大学病院へ。9時からだと思ってたら8時30分から
だった(苦笑)受付済まして泌尿器科の待合室へ。サラリーマンのおっちゃんが談笑
してる。「ああ、私も歳を取ったのか」とかとか思った。そうこうしてる間にいき
なり呼ばれた(普通、受け付けの前の大きいテレビに待ち番号が表示されて中待合に、
それから診察室上段のLEDで番号が出たら診察室へ…という手順なハズなんでちょ
っと焦る)ここでも一通りの問診の後エコー。エコー後、「入院前提の血液検査しま
しょう」…ああ、やっぱり入院なのねと思いプチ鬱。試験管(じゃないけど、何て言
うか知らん)5本ばかり取って、尿取って、また中待合に戻る。数分後、呼ばれて触
診。頭の中で「ちんこ音頭」が鳴り始めた私「ああ、にちゃんねらーだなぁ」とか
思いながら(爆笑)そのうちに先生の反応が変わってきた。「ん?なんかおかしいね」
ぴくぴくっ。聞き耳を立てる。「ちゃんと睾丸あるし、副睾丸もあるよねぇ」それは
まさしく、精巣腫瘍ではないという意味(う〜ん、じゃ何なんだぁ!)横で色々相談
された後、椅子を薦められる。先生曰く「どうも鼠径ヘルニアらしい。ただ、精索炎
の疑いもある。これだけ放っとかれたらどっちかワカラン(反省してます…)」っつ
〜ことで、消化器病センターへの紹介状を書いて貰ってまた受付へ。受付済まして数
分後に、「紹介して貰った先生は手術中なので、午後から受診してもらっていいです
か?」とのこと。特に急ぎでないし、おなかも空いてきたので承諾。とりあえず飯を
喰いに行く(予定だったのだが近所のゲーセンに捕まってしまった。結局飯喰わず)
午後からの受診の2番目に入れてもらったんだが、1番目の人の長いこと。30分位待った
かなぁ。やっと自分の番。一通りの問診の後、触診。「ここがこうなって…」と独り言
をブツブツいいながら(別に悪い意味じゃないっすよ、石橋先生)探っていく。一通り
探った後に、「ここかな?」といって指を突き立てる。イタイっすよぉ(涙)
結局、鼠径ヘルニアと診断。入院&手術が必要との事なので、手術日が決まったら
2日前に入院して貰うということで、入院手続き。予定では4月中旬頃との事。な〜んて
中途半端に聞きつつ…(内心は腫瘍で無いことが判ってホっとしまくり)
2002/03/25
夕方電話あり。「3月の27日から入院になりますが、宜しいでしょうか」をいをい、
早いって(苦笑)ま、早いに越したことはないので承諾。入院準備をなんにもして
なかったのでちょっと焦る。
2002/03/27
9時30分に入院の手続き。そこから7階の外科病棟まで上がる。ナースセンターで、入院
を告げると、病室に案内される。寝巻きに着替えて待っていると、看護婦さんが来て、
病棟の案内(つってもそんなに広くない。このフロアは病室が15位しかない)と採血
(またかよ!by三村)とか血圧とかとか。あとは手術の日時や必要なものが書かれた
紙を渡される。それと入院の案内という小冊子を見ながらぼーっと過ごす。テレビを
見ようと、テレビカードを買いに行く。21時間で\1000也。2時間100円見当か。きょうび
民宿でもテレビはタダな所が多いのにとか考える私はセコい?そのうち主治医の大塚先生が来る。「ところで喫煙所ってどこですか?」って聞いたら、「タバコは吸わない方が良いよ」あの〜〜ポケットにセブンスターが見えてるんですけど(爆笑)
2002/03/28
朝から検査。抗生物質のアレルギーテストとか、肺機能・心電図・レントゲンと館内を
回る。外来の患者さんもいて、結構待たされる(といってもせいぜい10分程だが。それ
にしても肺機能の検査は笑える&きつい!「は〜い、吸って〜〜。はい!吐いて、吐い
て、もっと吐ける、もっと、もっと、どんどん吐いて…」笑っちゃいそうだったYO)
一通り回って病室に帰ってくると、「xx(私の名前ね)さん何処逝ってたんですか
〜〜」あのねぇ…次にやることっつ〜たら、相場は決まってます、ハイ。剃毛ですな。
お腹&片チンをぞりぞり剃られる。段々手術が近まってくる実感がしてきたぞ(それ
まで半分遠足気分)決定打はナースステーション前に自分の名前が書いてある紙張った
ストレッチャーが置いてあったこと。プチ鬱に入る(なんてね)夕方に麻酔科の先生が
来て、手術中の麻酔に関するレクチャー。こういうのは非常に興味ありまくり。6時
から手術内容の説明を受ける。「開けて見てから決める」っつ〜のがちょっと気に
なる。夜食抜きで就寝時に下剤としてプルゼニド(センナっつ〜植物の成分みたいっす
ね。う〜ん、ナチュラル)2錠とセルシン(ジアゼパムですな。こっちは思いっきり
ケミカルですね。こんなの私には効かないYO。自慢じゃないが、ハルシオン、アタ
Pとか、今は麻薬だけどGHBとかOD気味に飲んでも眠くならない人だから)1錠を
飲んで就寝(正直、寝られなかった)
2002/03/29
マズは浣腸。ドバっとでる(苦笑)歯磨き・洗顔・髭剃りとワンセットこなす。手術は
昼からなので、点滴を入れられる。主治医の先生が「血管が見えない…」と言い
つつ入れて、そこで一言「オレって天才かも…(ぉ」とりあえず点滴しながらテレビ
見てると、ストレッチャーが入って来てベッドに横付け。乗っかってマズ最初にする
のは手術着を着ること。次に、前投薬の筋肉注射(ぽーっとする薬と言ってたが、私は
硫酸アトロピンと睨んでいる。分泌抑制の薬ですな。「喉がうんと乾きますよ」と
言った所でピンと来た)と、鼻から胃へチューブを入れる。ゼリー(多分麻酔成分入り)
を鼻の入り口に持って、「ズッ」と鼻水を啜るような感じで通して、そのあとに
チューブをずるっと。喉を通る時にちょっと変な気がしたけど胃カメラよりはマシ
(当たり前か)次は…タイツみたいなビチっとしたサポーターを履く。同じ姿勢で
じっとしていると血栓が出来る事があるんで、それの防止との事。一時期問題になった、
「エコノミークラスシンドローム」ってヤツですな。納得。これを履いていると、
「白馬の王子様」と呼ばれる。う〜ん、ちとハズカシイ。ま、そんなこんなで時間が
経って、手術室へ向かう時間が来た。4階の手術室まで降りて、でっかい扉を入る。
そっから結構(といっても10〜20メートル位だろうけど)移動して止まる。ストレッ
チャーから手術台に移る。ここで病室看護婦から手術室看護婦(というのか?)へ
バトンタッチ。で、手術室に入るわけだが…真っ先に目に入ったのは無影灯。テレビ
なんかで見るでっかい無影灯に比べるとわりとコンパクト。でも2基付いている。グル
っと見渡すと、結構広いのねん。うんうん。とか思ってると麻酔科医の登場。マズは
硬膜外に鎮痛剤用のカテーテルを入れる。その後に「眠くなりますよ」と言いながら、
静脈に麻酔薬を流す。で、私の記憶は途切れるのであった…多分この後、喉に挿管と
か、導尿カテーテル入れたりとかしてたんだろな。ま、判らないからいいや。
麻酔が切れると同時に手術室からICUに移動。この辺はあんまし覚えてない。麻酔
が切れた後にすぐに眠っちゃったみたい。次に起きたのはICU内。時間は多分夜の8時
頃。そっからが大変。寝られない…全くと言って良いほど寝られない。これが一番
きつかった。なんか全身筋肉痛みたいな痛みがする。ためしに手を動かしてみたら、
右手は動くけど、左手(というか左腕)はなかなか動かない。正直焦る。まんじりと
した一夜を過ごす。
※後日聞いたんですけど、切除した腹膜は重さ約200g、脂肪がびっちり付いてたそうで…
(普通は切除した腹膜は腹腔鏡の穴から引っ張り出すらしいんだけど、大きすぎて出な
くって、大きく切開して出したそうな)ちょっと節制しようかと思う今日この頃…
2002/03/30
とりあえず起床時間。「体を動かしたい」って言ったら、ベッドを起こしてくれた。
自分でベッドから這いずり出して椅子に座る。むっちゃ違和感があった導尿カテーテル
を抜いて貰う。あ〜スッキリ(笑)その後自力で歩いて歯磨き&洗顔(あとで看護婦
さんが、「自分で行ったの?」だって。私はそんなにヤワじゃないです)9時頃遅めの
朝食。おかゆだったけど、美味しかったっすねぇ。なんだかんだでボーっとしてると、
一般病棟へ移動だって。ベットごとがらがらっと移動。正直ICUは息が詰まるし、
娯楽が無い(苦笑)これが一番嬉しかった瞬間かな?お袋が来てくれてたんで、また
ベッドを上げて貰って、テレビ見て、昼飯食って…午後1番でレントゲンの撮影。この
時点で点滴が無くなったので抜いて貰った。あと残ってるのは背中に入ってる鎮痛剤
のカテーテルだけ。段々さっぱりしていくのは嬉しいモノですな。あ、この時は車椅子
で移動だった。これも初めての体験(歩けば歩けたけど、それこそ何分掛かるか
ワカランし)病室に帰ってきてテレビ見てると友人が見舞いに来てくれた。差し入れに
タバコを持ってきてくれたので、早速吸いに行く(ぉ 点滴台に掴りながらよちよち
歩くのだが、思ったように歩けないのにちょっと苛立ちを感じる。消灯時間間際に
背中のカテーテルが抜かれる。これで全部の管が外れた。むっちゃ嬉しい。
2002/03/31
とにかく「歩け」と言われたんで、別の建物の売店に行って(入院してた建物の売店
は土日は休みだったのよねぇ)新聞を買ってくる。さすがにしんどい。が、途中
喫煙所で休憩を取りながら行く(この頃から喫煙本数が増えてくる)部屋に帰って
テレビ見てると検温の時間、ナゼか38度まで上がっている。原因不明。主治医の先生
も首をひねる。とりあえず様子見。あまり酷い様なら解熱剤を出すとのこと(実際には
貰わなかったが)そういえば、なんだかんだで鎮痛剤も貰わなかったなぁ。とりあえず
今日は大人しくしてようと心に決めるが、すぐに挫けて喫煙所へ(爆笑)ちなみにこの
日から普通食に戻る
2002/04/01
朝、検温したらほぼ平熱に戻っていた。ホッとした。次は血液検査とレントゲン。
血液検査が済むまで絶飲食だったんで、とっととやって欲しかったんだが、8時頃迄
待った。そういえば、新しい看護婦さんが2人配属されたとかで挨拶に来たなぁ。
あんまし関係ないけど(笑)午後一でレントゲン。その後、シャワーを浴びても良い
って言われたので4日振りのシャワー。垢らや消毒の薬やらでタオル真っ黒。結構時間
を掛けて洗う。あとは予定がなかったので、部屋と喫煙所を往復しながら、まったりし
てたら、主治医の先生から心待ちの一言が!「明日退院する?」当然、「します!しま
す!」と答えたっすよ。これで明日退院決定!速攻であちこちに電話&メールしまくっ
た事は言うまでも無し(笑)
2002/04/02
退院の日。ぼちぼち片付け。手術後に貼ってあった絆創膏を防水タイプのに貼り替えて
貰った。主治医の先生が貼り替えにてこずってると、別の先生(手術担当の先生)が、
「患者が不安がるやろ」だって。ちょっと笑った。こういうのは看護婦さんが普通する
から、あんまり知らないのカモ?とか思ったっす。あとは、お袋に昼頃着てもらうよう
に電話して、部屋でまったり〜。お袋が来ても清算書が上がって来なかったので、直に
支払い窓口行って計算急かした(笑) あとは退院承認書をナースセンターに渡し
て…退院!!
ここからは、日記みたいなものです。忘れないために…
2002/04/05
抜糸の日。初めて手術の跡を見た。う〜ん、フランケンシュタイン(笑)ちょっと腫れ
てるのが気になる。腫れが引かないようなら火曜日にでも見せに行く事に。
2002/04/09
やっぱり腫れが引かないので病院へ(火曜日は私を手術した先生が外来なのよね)どうも
切ったところに水が溜まってるらしい(手術前に、「水が溜まるかもよ」と言われてた
事を思い出す)量が少なければ、そのうち再吸収されて終わり、量が多ければ、そのまま
腫れが引かないか、今より大きくなるとの事。とりあえず様子を見て、芳しくないよう
ならば穿刺して水を抜く事になった。あと、切った周りがガチガチになってるので聞い
たら、半年程は柔らかくならないそうだ。突っ張った感触がイヤンな感じ。