ゾーンデータ
ゾーンデータ
- 「ゾーン」データは立面不整形または平面不整形の場合の一般的な部分以外の範囲を設定するデータです
- 「ゾーン」データ入力を有効にするには「設計条件」で立面不整形・平面不整形のオプションを設定のこと
- 立面不整形(スキップフロア)では、標準の階レベルとの増減値プロパティを設定
複数のゾーンデータでも同一プロパティは同一ゾーン区分とするので矩形以外の範囲を同じ区分にするには同一プロパティとする
- 各データはゾーン区分線上にある場合、複数ゾーンにあるものとして初期設定されます
このためゾーンデータはその区分線上を除く線の位置を出来うる限り大きい範囲とすることにより確認データが減ります
- ゾーン別計算ではゾーンデータの同一プロパティの範囲の部材・荷重データによる個別建物として検討し、まとめの検討で各個別建物の水平時最小検定比と最大検定比の比が0.75以上であることを確認します
よってゾーン別の個別建物が構造的に無意味になるゾーン区分はしないこと
- 土台レベルを標準より高く設定した場合など、基礎自重との関連で追加荷重が発生する場合は「線荷重」などを配置のこと
- 各データはゾーン境界線上を除き、始点終点を各ゾーン内にあるように区分して作成する
「床」などの水平面の荷重データは複数ゾーンにまたがらないこと、特に自動割付のデータはゾーンを考慮して割付ないのでご注意ください
「壁」「手摺」など鉛直面の荷重データはゾーン境界線上を除き、複数ゾーンにまたがらないこと
ゾーン境界線上以外の全データについて、複数ゾーンのまたがりのチェックは行っていないのでご注意ください
- 「梁・片持梁・混構造梁データ」はレベル違いの梁を必要とする場合、複数ゾーンと設定された部材に重複するレベル違いの部材入力を認める
複数ゾーンと設定されていない場合は「重複チェックをしない」として入力しレベルを設定する
この場合は、入力後「重複チェックをする」に戻しておくことをお勧めします
支持条件の検索はレベルを考慮します(束支持などを除く)
軸組図ではレベル違いの梁がある部分の耐力壁の高さは上梁の低い方の高さとします。よって耐力壁の階高差プロパティは通常0とする。ただし引き抜き力算定で安全側にレベル差を考慮しません
またレベル違い部分の剛性は床剛性と同等を必要としますが検討しませんのでご注意ください
ゾーン別計算について
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ゾーンデータに関連ある計算は確認フォームが表示され「設定終了」しないと計算しない
「設定終了」のあと再度計算メニューを実行ください
「計算」メニューの「不整形」以外の各計算「令46の検討」などは全体計算として行います
ゾーン計算は「不整形」の各ゾーンNoでその個別ゾーンの検討のみ行い、「ゾーン別検討」はすべてのゾーン別計算とそのまとめ計算をプレビューします
- 同一ゾーン区分に属する荷重用データ・見付面積算定に関するデータにより個別建物として地震力・風圧力を算定する
風圧力の算定で個別建物として重複する方向では風下の風力係数を考慮しないことが出来ますが通常の計算をしています
よって不都合と思われる場合、風力係数を修正ください
- 複数ゾーンにあると設定されたデータはそれぞれのゾーンに算定されるのでその点を考慮して所属ゾーン区分を修正のこと
- スキップフロアの場合、梁のレベル、耐力壁の階高差プロパティなどは、標準階の階レベルを基準に配置されるものとします。よって通常0。
スキップフロアでない場合は、部材レベルなど検討しません
ゾーンデータ確認方法
1.メニュー「計算」−「不整形」−「区分設定」
現在のデータの位置により新規に再検討して所属ゾーン区分を表示
ゾーンをまたぐ、または境界線上のデータの場合、そのデータは両方のゾーンで有効なデータであるものとします
2.メニュー「計算」−「不整形」−「区分の確認」 1.により「設定終了」した所属ゾーン区分を表示
ただし2.はデータの変更がある場合は1.と同じ
3.部材ごとに確認するには「表示データ名」のリスト選択による
4.データ番号の確認などでデータ入力フォームの部材・階の変更したい場合、可能ですので確認のうえ修正ください
ゾーンデータリスト
- ゾーン区分番号
「同一ゾーン区分」番号
- 所属ゾーン
標準ゾーン(ゾーンデータ外の部分)を0 ゾーンデータ内の部分を「同一ゾーン区分」番号 としてまたがるデータを「+」で連結して表す
- 設定済ゾーン
所属ゾーンに同じ
- 標準ゾーンとは、階数、軒高の最高のゾーンをいう
スキップフロアの場合、一般事項の高さ関係の設定は最高高さとなる設定とする
●ゾーン区分確認について
表示データ名のリストが「またぎ対象のみ」では初期設定値でゾーンをまたがっていないものは表示されません
よってその区分が意図するゾーン区分と異なるものがあります
特に「棟」データでご注意ください
例:J-WOODスキップサンプルの3階棟No3はゾーンデータ内にあり初期設定では所属ゾーンが「1」と設定されます
しかし本来これは「標準ゾーン」とすべきデータです
表示データ名のリストを「棟」として3階棟No3を「標準ゾーン」に変更する必要があります
所属ゾーンが「1」のままでは「標準ゾーン」での見付面積計算で「軒先が閉じていない」とのエラーメッセージが出ます
所属ゾーンを変更するには
1.リストの目的の行を選択する。ゾーン設定ボタンが有効になる
2.ゾーン番号入力ボックスに標準ゾーンとする場合、0と入力
その他のゾーンの場合「同一ゾーン区分」番号を入力
複数のゾーンの場合「,」区切りで番号を入力
3.ゾーン設定ボタンを押す
チェックボックス「すべてのデータ」にチェックマークが付くとすべての部材に設定する
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