シナリオ「ブルーラインズ」制作記

2001/9/21

「ブルーラインズ」、ついに完成しました。
とぎれとぎれに書いてきた制作記録もこれで最後です。

この作品は、暗黒魔術師シリーズのリニューアルを進めていた2000年の秋頃から制作を開始して
いました。そして、なんとか完成に持ち込んだのが2001年の9月ですから、制作期間がほぼ1年
になってしまってます。
なんでこんなに時間がかかったのか?というのは、主に3つの理由があります。

1.何かと手間のかかるシナリオだったから。
一番厄介だったのが、ブルーラインズ研究所の設計・制作でした。
ステップを多用した擬似移動を使いつつ、イベントではそれと別個のエリアを利用するという
えらく手間のかかる手法をとったことや、各扉に開閉のアクションをつけようとしてしまった
のが主な理由です。
本格的な迷宮捜索モノのシナリオを作っている方を尊敬します。だって、作るのが物凄く大変
ですからね(しかも、広いダンジョンが評価されるとは限らないし…)。
正直、これにこりて当分ダンジョン物は作らないかもしれません。

一方、ストーリーの部分を作成するのは比較的スムーズでした。

2.時間がとれなかったから。
特に今年の前半は週末のわずかな時間しかシナリオ制作にあてることができませんでした。
まあ、プライベートな理由なんですけど。これは多かれ少なかれシナリオ作者の全員
が持っている悩みですけどね。

3.PCのトラブルに悩まされたから。
昨年、このシナリオ作成に入る前にPCを新調したのですが、どうも呪いがかかっていたらしく
今に至るまで2回のHDD破壊がありました。そのたび、データ破損・修理・環境復帰などの
時間的ロスがあり、シナリオ作成にも重大な影響がありました。
やはり、最低限のバックアップは取っておくべきですね。
しかも、今年の8月末、なんとPCの販売元が日本を撤退してしまうという最悪のトラブルを
抱えることになりました。ああ、IT不況。ああ、非情なグローバリズム…。
あ、判ると思いますけど、あの牛柄の所ですよ。

私のPCには、バロン神の呪いがかかっているようです。まあ、ホラー映画のスタッフが謎の
トラブルに遭遇するようなものですね。
2001/8/3
制作記録まで更新を怠ってどうする。>私
さて、現在の制作状況ですが、LHA圧縮して1.73メガです。
サイズだけ見ればあまり4月末と変わらないんですが、色々データを圧縮させるために
苦労したので、結構中身は濃くなってます。
夏になっても以前α版までこぎ着けないのは、私の怠惰ゆえです。ごめんなさい。
現在行っているのは、主にα版公開に向けてのバグ取り&追加イベント作成のためです。
暗黒魔術師シリーズ本編を作っていたときより、大幅に苦労しているのは何故なんで
しょう。うう。
ここまで読んでくれている人のために少しだけネタを明かすと、なぜか季節ネタが
入っています。(もちろん夏の。)なので、猛暑が続くうちにギルドにあげられる
ように追い込みをかけてます。頑張りますよ。最後まで。


2001/4/30
現在の制作状況…。
遂に、最終ボス戦付近まで進みました。全体の完成度でいうと85パーセントです。
なにゆえ最終ボスまで来ておいて85にしかならないのか?というのもかなりの謎ですが…
ちなみに、最終ボスは今までにいないタイプの敵になっております。こうなったら戦闘システム
も凝れるだけ凝りたいところですね。自分の技術が追いつく限りは。
テストプレイ公開もなんとか近日中に実現させたいものです。

現在のシナリオの大きさ:LHA圧縮して1.65メガ。
さらに大きくなる…のか?


2001/4/11
このシナリオの制作期間は長いです。計画したのが昨年の夏、構想及び実作業に入ったのが9月頃(プライベートシナ
リオやらリメイクやらの作業と並行させてですが)なので、なんと既に7ヶ月目…(^^;おひおひ。
そんなシナリオなので、作り込んでいく内にある問題が生じてきました。
…シナリオのサイズの肥大化です。
まだ追加すべきイベントが残っているにもかかわらず、既にLHA圧縮して1.56メガになってしまいました。
完成するころには、2メガの大台にのっかってしまうかもしれません。あんまり巨大だとダウンロードが大変
なので、出来るだけシェイプアップしたいのですが…。


2001/3/31
アスキーから送られてきた『ウィンドウズ・パワー』誌が送られてきたので、暇を見つけて幾つか
シナリオをやってみました。今までDLを敬遠していた作品も結構あったので、良い機会と思いやって
みたのですが、個人的に気に入った作品はあまりありませんでした。
いや、シナリオの出来うんぬんでいえば、いわゆる名作級の作品も結構あるんですが…
CWはゲームだから、当然ファンタジー作品が多くなって当然なんですが、あまりにもライト・ファンタジー
が多すぎると思います。単に自分の好みじゃないという話なんですけど。
その一方で、いわゆる『壊れ系』の作品にしても、ただ手を抜いただけの物が殆どだったりします。
『CWのファンタジーな世界をぶち壊してやる』という気概溢れた作品がもっとあってもいいと思いますが。
人を殺すとか、パーティを全滅させるにしても、やり方次第では面白くなると思うんですけどねえ。
もったいない…。

…いや、人の作品に文句をつけるより、自分で良い作品を作った方が建設的ですね。
音楽の世界でも、雑誌で音楽評論をやっている人物が自ら作成に回って、優れた作品を作った例が幾つも
あります。有名な例だと、英国のNME誌で評を付けていたアンディ=ウェザオールという人物がいます。
彼は自らNMEで絶賛したプライマル・スクリームのシングル・アルバムをプロデュースする側に回って、名盤
”スクリーマデリカ”を世に出しました。まあ、ウェザオール自身に才能があったのが大きいのですけど。
彼が他のミュージシャンに与えた影響は非常に大きいです。(最近で言えばスーパーカーとかまさにそうだと
思います)
私は、評論よりも実際に作られた傑作の方が駄作を駆逐する力が強いと思っているんですが、どうなんで
しょうかね。

2001/3/15
現在検討しているのは、「前回までのシナリオで配られるクーポンを新作プレイの必須
条件とするのか?」と言うことです。なにしろだいぶ時間が経ってしまっているもので。
前回までと連続性がある話なので、できれば同じパーティでやってもらいたいのですが、
なかなかそうもいかないかもしれません。難しいところです。

2001/3/14
すいません。(って誰に謝ってるんだろう…。)作業進んでません。
プライベートでとても忙しかったり、ダフトパンクの新作がとても素晴らしかったりして、
今月初めからあまり状況が変わっていなかったりします。うぎゃ。

2001/3/3
シナリオ制作にあてる時間が不足しているため、作業が滞りがちになっています。
とはいえ、現在は絵の素材についてはほぼパーフェクトに揃った状態です。新キャラクター・新たな敵ども
も既に勢揃いしました。…あとは私の気合い次第と言うことです。
去年から制作を手がけているのに、なかなか全貌が見えてきません(^^;
今回はダンジョン制作(これは既に終わり、イベントを色々作成しています)を一回やり直したために余計に
時間を食っているという事情もあるのですが。とにかく、中途半端にあげるのは(今回は)止めようと思うので
もう少し時間をかけて作るつもりです。

それと、先月見た「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の後遺症が未だに残っているので、何らかの形で影響を受ける
ことはまず間違いありません。まだ公開しているみたいなので、見ていない方は是非。希有の名作です。

2001/2/11
パソコン雑誌「TECH WIN」でカードワース特集をやっていたので購入。
やってないシナリオも幾つかあったので、シナリオ製作の糧とするために遊んでみたり解析してみたりし
ました。やっぱり、人から評価されるシナリオには何かと勉強になる所が多いです。もちろんシナリオ毎
に欠点を挙げようとすれば幾らでも突っ込めるんですが、本質はそこにはないと思います。なんらかの
形でアピールポイントを持ってるんですよね。見せ所を作っているというか…。絵なり、音楽の使い方
なり、独自のシステムなり、キャラの魅力なり。


2001/1/27
シナリオ作りも佳境に入ってきたので、シナリオ製作の記録を付けたりしてみたいと思います。
今回のシナリオは暗黒魔術師シリーズの外伝という形を取ってはいるものの、実際にはほとんど前作まで
との連続性がありません。なら初めから別シナリオとして作った方が良かったのではないかという気も多
少しますが、細かいことは気にしないことにしました。
現在はダンジョン製作の詰めに入っている所です。今回のダンジョンは割と歯ごたえのある物にしようと
色々頑張っています。ただ、凝りすぎると逆にプレイしずらくなるのが難しいところですが。
あ、シナリオについて要望・意見などありましたらお気軽に書き込み等してやって下さい。