vol.3

DJ ROLANDO/THE AZTEC MYSTIC MIX

UR(Underground Resistance)の昨年のアルバム”インターステラー・フージティヴス”にも参加したDJROLANDのミックスアルバム。輸入盤屋で結構前に発売されてますが、10/10の初来日のパーティを受けて一つ。
これは、NINの最新アルバムがでるまで何回聞いたか分からないくらい聞き込んだアルバムです。URの曲が流れているだけで、それが不味いはずはないんですけど、テクニックも流れも最高の一作です。これはすごい。
特に中盤の"stardancer"から"soul power"への流れは涙無しには語れない位の良さです。

このページを読む方にはURのことを知らない方もいらっしゃると思いますが、そんな方は雑誌elekingのバックナンバー22号あたりを参照すると良いと思います。ちなみに先日のパーティも同誌の主催で行われていて、同誌編集長野田努氏や、石野卓球氏なども見えたとのことです。
乱暴な言い方をするとデトロイトテクノの魂を持ったアーティストの集団、と言えばいいでしょうか?アメリカの腐敗が人間を損なう典型例であるデトロイトのインナーシティを拠点とし続け(メジャーの誘いにも乗らず原点を忘れず)、権力に拮抗する視点を忘れずに活動しつづけています。
もちろん姿勢がどんなに立派であってもそれが音楽に表されなくてはどうしようもないわけですが、このMIXを聞くだけでも音の力強さは分かると思います。テクノを聞いたことのない人にこそお勧めです。

そうは言っても、URの音はやはりクラブで聞いてこそ、と言うことがパーティーに参加して改めて実感しました。とれまのDJ田中フミヤに引き続き3時頃からDJROLANDが朝まで回したのですが、もうぶっ通しで踊らざるを得ない迫力でした。さすがに最後のジュピター・ジャズ(名曲!)からの名曲3連続は「それはやりすぎ〜」と思いましたけど。深く美しいだけでなく、確実に踊らせる音の力強さ。感服いたしました。