vol.5

FIGHT CLUB(original motion picture sound track)
The Dust Brothers


今年一発目はヒップホップから。
と言っても、実際の所今のヒップホップにそんなに惹かれる作品は多くないのが現状です。(でもDJ KRASHの作品はいつも素敵・・。)
むしろテクノ畑の人のやっているヒップホップとかの方が面白かったりして。(例えばウェザオールのwarpから出した新作とか。ディープハウスをやっていた頃の雰囲気を残しつつ、怪しげなラップを刻む。素敵。)
とはいえ、ベックの残した傑作「オディレイ」のプロデューサー、ダストブラザーズのこの作品は素晴らしかったです。
映画のサントラで、全16曲中15曲までインストなんですけど、低音の重いこと重いこと。人から聞いた話によると、CDにこれだけ重い音を載せることはついこの間まで不可能だった、(デジタルレコーディングの技術は早いですよ〜。)そうです。映画のサントラでここまで不穏な雰囲気を持っているのはあの名作、ナチュラル・ボーン・キラーズ以来のことです(^^;そんなわけで毎日聞いております。はい。

ちなみに映画も見に行ったのですが、これがまたよかったです。
ネタバレはしませんが、特に前半のファイトクラブが社会に広がっていく辺りの展開がぞくぞくしました。高度消費社会への破壊衝動というか。
GIGANTIC DAYS IAN O'BRIEN

去年は面白いテクノは沢山あったんですが、ベストはDJ ROLANDOのシングル"KNIGHT OF JAGUAR"とIAN O'BRIENの"HEARTSTIRINGS"で決まりでしょう。どちらもデトロイト・テクノの進化型です。

去年は10月のURのパーティも印象深かったですが、ドレクシアの素晴らしい作品も出るなど、デトロイト・テクノの収穫が沢山ありました。そういえば、ケン・イシイのアルバムも素晴らしかったし。(ケン・イシイも結局の所デトロイトな人ですしね〜)

で、このアルバムは、ファンクやジャズの要素をふんだんに取り入れた、テクノの作品と言って良いでしょう。いや、ジャンルなどはどうでも良いです。
似たような感じの4HEROの作品より宇宙に近い感じがします。これは聞かないとまずいでしょう。ちなみに、シングル曲の入った国内版をお薦めします。